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ストアフロント検索の環境設定を指定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 一致タイプの設定について説明する。
  • 商品の入手可能性設定について説明する。
  • 6 つの検索設定を挙げる。
  • 3 つの Eメール設定を挙げる。

ストアフロントの検索の環境設定

Cloud Kicks のマーチャンダイザーである Brandon Wilson は、基本的な検索の環境設定を指定する準備ができています。この環境設定では、Salesforce B2C Commerce 検索で入手可能な製品を表示する方法、自動修正を行う方法、Commerce Cloud Einstein にアクセスする方法、さまざまな自動 Eメール通知を処理する方法を指定できます。これはすべて、Business Manager で行います。 

では、Brandon がこのような環境設定で何ができるのかを学び、この設定を行う手順を見ていきましょう。

商品の入手可能性設定

買い物客は、欲しい商品を購入できないと不満に感じます。注文手続きを行うときになってそれがわかるのは、楽しいものではありません。最初から検索し直さなければならず、もっとひどい場合は、いらいらが募り、諦めてサイトを去ってしまいます。Salesforce B2C Commerce を利用すれば、Brandon は注文可能な商品だけが検索結果に表示されるようにすることができます。

[注文可能な商品のみを表示] 設定では、購入できない商品を非表示にしたり、入手可能性の割合を指定したりすることができます。この割合はしきい値となります。この割合のランクが低い商品は、検索結果の最後に表示されます。たとえば、「0.3」と指定すると、入手可能性が 0.3 以下の商品はすべて検索結果の最後に表示されます。

買い物客には検索結果の一番上に購入可能な商品が表示されるため、在庫のない商品までスクロールする必要はありません。

ランキングは、インデックス作成時ではなく、クエリ時に行われます。つまり、Brandon がルールやしきい値を変更すると、その変更はすぐに反映されるということです。

Brandon が商品の入手可能性設定を使用しても、検索結果は入手可能性順に並べ替えられません。たとえば、0.3 をしきい値の割合として使用した場合、0.3、0.2、0.1 の商品が検索結果の最後に表示されますが、必ずしも順番に表示されるわけではありません。検索結果の並べ替え方法は別の設定グループで指定します (このモジュールでは説明しません)。 

検索設定

辞書地域情報フォールバックからバリエーショングループのマージまで、B2C Commerce の検索設定は適切な検索結果を取得するためにとても重要です。Brandon が指定できる設定には、次のものがあります。

辞書地域情報フォールバック

この設定では、言語の地域情報に対して、地域の言語学的な検索ルール (ストップワードやカテゴリ名の除外など) を利用可能にすることができます。この用語を定義しましょう。

ストップワードとは、冠詞や前置詞など、検索クエリの結果に影響しない単語のことです。たとえば、英語のストップワードには a、an、and、are、as、at、be、but、by、your、with などがあります。各言語には独自のストップワードのセットがあり、多くの言語にはスペイン語の algunasalgunos のような性による使い分けがあり、事実上ストップワードの数は 2 倍になります。すばらしいショッピング体験を実現するには、地域情報に配慮することが重要です。

カテゴリ名の除外とは、商品のキーワードとしてインデックス化される際に、カテゴリ名を除外できるということです。組み合わせカテゴリによっては、異なる商品が含まれているサブカテゴリもあります。また、買い物客が探しているものを確実に表示できるようにしたい場合もあります。たとえば、Cloud Kicks には [Pants & Tights (パンツ & タイツ)] というカテゴリがあります。買い物客はパンツを検索するとき、タイツは見たくありませんし、その逆もまた然りです。この除外機能がなければ、このカタログツリー内のすべての商品に [Pants & Tights (パンツ & タイツ)] カテゴリ名が継承されるため、こういったことの原因となる可能性があります。

辞書地域情報フォールバック設定がオンになっている場合、スペイン語で you に相当するのは、地域情報や対象者に応じて、sususvosotros、または ustedes になります。一般的に、 はカジュアルな場面、usted はフォーマルな場面で使用されます。ラテンアメリカのほとんどの地域では、親しい友人や家族に話しかける場合でも、vosotros (複数形の you) の代わりに ustedes が使用されています。アルゼンチンやその周辺地域では、 の代わりに vos が使用されています。

Brandon は、ストアフロントが正しく動作することを確認したいと考えています。B2C Commerce では、関連する地域情報にルールが適用され、さらに地域情報自体に定義されている言語学的ルールが適用されます。

先頭のゼロを無視

この設定をオンにすると、B2C Commerce で検索可能なすべての属性の先頭のゼロが無視されます。これは商品 ID の場合に役立ちます。ここで重要なのは、たとえば買い物客が「8234」で検索しても、「008234」で検索しても、「008234」の結果を表示できるということです。

検索の自動修正

この設定をオンにすると、検索を実行する前であっても、B2C Commerce で自動的に検索キーワードのスペル修正や補完が行われます。 

Einstein Search Recommendations

この設定を使用すると、Commerce Cloud Einstein でパーソナライズされた検索クエリを修正できます。この機能を有効にするには、Development (開発) が必要です。検索バーのドロップダウンに Einstein Search Recommendations を表示するように設定します。 

検索リダイレクトキーワードルール

この機能は、Business Manager Search Driven Redirect (Business Manager の検索駆動型リダイレクト) モジュールで検索キーワードを指定する場合に使用します。Brandon は、買い物客がより多くの結果を取得できるように、[検索リダイレクトキーワードルール] を有効にします。この設定が使用されない場合、買い物客は結果を取得するためには、正確なフレーズを入力する必要があります。次の設定があります。

  • 完全: 買い物客が入力した内容と完全に一致している必要があります。
  • フレーズ: 2 ~ 5 個の単語が特定の順序で隣接している検索用語を含みます。複数の単語で検索した場合に、より対象を絞った結果を生成することで、検索結果の不要項目を減らします。
  • 広義: 買い物客が複数の単語を引用符なしで入力した場合、B2C Commerce でその単語の 1 つ以上を含む商品やコンテンツが任意の順序で検索されます。たとえば、買い物客が引用符を付けずに「running shoes (ランニングシューズ)」と入力すると、結果には「running (ランニング)」と「shoes (シューズ)」の両方が任意の順序で含まれます。また、特定の言語のステミングに基づいて、単数形/複数形が検出されます。同義語やその他の変化形は含まれません。ステミングを使用すると、単語がより短い基底形に戻され、検索時の再現性が向上します。たとえば、locks、locker、locked などの単語は、すべて lock に語幹処理されます。
  • ネガティブ: 完全に一致するフレーズを同じ順序で含む検索結果を除外します。

商品インデックスにプロモーション ID を含める

この設定を有効にすると、B2C Commerce によって、検索可能として設定されているプロモーションの商品インデックスにプロモーション ID が追加され、このプロモーションに起因する商品を検索で返すことができます。

メモ

[検索の提案] 設定は廃止予定です。

Eメールによる通知の設定

この設定を使用すると、Brandon は特定のパラメーターを確認し続ける必要がなくなるだけでなく (確認し忘れることもなくなり)、後で問題に対処する必要もなくなります。設定できるものは次のとおりです。

  • 未バケット絞り込み値: 未バケット絞り込み値がある場合、選択したユーザーに通知します。新しい商品をインポートすると、既存のバケット設定ルールで新しい絞り込み属性が不明になり、ストアフロント体験が低下することがあります。(Production (本番) インスタンスではこの設定を有効にしないでください。)
  • 検索インデクサー: インデックス作成後にインデックスエラーの数がしきい値を超えた場合、選択したユーザーに通知します。
  • Einstein 辞書: 新しい検索辞書が利用可能になった場合、選択したユーザーに通知します。

検索の環境設定を指定する

Brandon は検索の環境設定を指定する準備ができました。次の作業を行います。

  1. Business Manager を開きます。
  2. サイト > [Merchant Tools (マーチャントツール)] > [Search (検索)] > [Search Preferences (検索の環境設定)] を選択します。
    Business Manager で検索の環境設定を指定します。
  3. [入手可能性の設定] セクションで、[注文可能な商品のみを表示] を選択します。
    Business Manager で、検索の設定を行います。
  4. [検索の設定] セクションで、次を選択します。
    • 辞書地域情報フォールバック
    • 先頭のゼロを無視 (インデックスを再作成して有効にします。)
    • 検索の自動修正
    • Einstein Search Recommendations
    • 検索リダイレクトキーワードルール
    • 商品インデックスにプロモーション ID を含める
  5. [未バケット絞り込み値の通知設定] セクションで次を実行します。
    • [通知 Eメール] を選択します。
    • 「bwilson@cloudkicks.com」と入力します。
  6. [検索インデクサーの通知設定] セクションで、次を実行します。
    • [通知 Eメール] を選択します。
    • 「bwilson@cloudkicks.com」と入力します。
  7. [Einstein 辞書の通知設定] セクションで、次を実行します。
    • [通知 Eメール] を選択します。
    • 「bwilson@cloudkicks.com」と入力します。
  8. [適用] をクリックします。

次のステップ

このモジュールでは、B2C Commerce の検索の環境設定を確認し、指定しました。次は、カテゴリと高度な検索の設定方法を学習します。

リソース

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