検索可能属性を設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 検索可能属性を使用することの重要性について説明する。
- 5 つのブースト係数ルールを挙げる。
- どのような場合に検索可能属性でオートコレクト機能の使用を避ける必要があるかを説明する。
- システムオブジェクトと検索可能属性との関連性を説明する。
検索可能属性とは?
Cloud Kicks のマーチャンダイザーである Brandon Wilson は、買い物客の体験を向上させるために検索可能属性を調べてみたいと考えています。また、商品とコンテンツの両方に検索可能属性も作成したいため、最適なアプローチを見つける必要もあります。
買い物客が検索フィールドにテキストを入力すると、Salesforce B2C Commerce では、検索可能として設定されている商品、カタログ、またはコンテンツの属性のみが参照されます。検索可能属性に存在する検索用語を含む商品、カタログ、またはコンテンツアセットに関する結果のみが返されます。検索用語が検索可能ではない属性に含まれている場合、その商品は結果として返されません。
検索可能属性の設定は、すばらしい買い物客の体験を創造するための重要なステップです。
Cloud Kicks のストアフロントでは、Brandon は重要な領域を強調表示する属性を重視しています。検索可能として設定する必要がある属性は次のとおりです。
属性タイプ |
検索可能属性 |
商品 |
ブランド、ブーツタイプ、アウターウェア、サンダルタイプ、シューズタイプ、スニーカータイプ、トップスタイプ |
カテゴリ |
サイズ表 |
コンテンツ |
ホリデーシーズンのおすすめ |
このような属性に対して、Brandon はブースト係数を割り当て、自動修正と自動補完を自動化したいとも考えています。
ブースト係数
Brandon はブースト係数を割り当てることで、検索結果に対する属性の重要度を調整できます。たとえば、スニーカータイプ属性を色属性よりも重視するには、スニーカータイプのブースト係数を 2.00 に設定します。これで、ブースト係数が 1.00 の色属性よりもスニーカータイプ属性の重要度が 2 倍になります。一般的なブースト係数のルールは次のとおりです。
- 小数をブースト係数として使用できる。
- ブースト係数が 0.1 ~ 0.99 に設定すると、検索結果に与える影響の度合いが低くなる。
- 1.00 はデフォルトで、デフォルトの検索結果の順序は変更されない。
- 1.01 ~ 100.00 に設定すると、検索結果のフィールドの重要度が上がる (ただし、5 以下にすることをお勧めします)。
- 5.00 以下のブースト係数を使用する。
検索でのブースト係数は、テキスト関連性が並べ替えルールの一部である場合にのみ機能します。
オートコレクト機能
検索可能属性値には、デフォルトで自動修正と自動補完が使用されます。たとえば、検索可能な色属性の自動修正を有効にすると、検索時にすべての色名が修正されて完成します。ただし、この方法を使用する場合は注意が必要です。商品 ID のような属性では、この機能をオフにしたほうがよい場合があります。商品 ID は特定の商品の詳細ページを表示する必要があり、ID が似ている別の商品を表示する必要はないからです。
注意点は?
Brandon にとって、選択した検索可能属性が検索の絞り込みや並べ替えルールに対して選択した属性に影響しないことは喜ばしいことです。ですが、テキスト関連性を並べ替え条件として使用する並べ替えルールを作成した場合、検索可能属性に対して選択したブースト係数は並べ替え順に影響します。
やりすぎるとサイトのパフォーマンスに影響します。ベストプラクティスとしては、検索可能属性の数は買い物客の検索に必要な最小限にとどめてください。検索可能属性は、インデックスのサイズに大きく影響し、ひいては検索速度に影響することになります。
検索可能属性を設定する
Brandon は検索可能属性を設定する準備ができるようになりました。この手順は次のとおりです。
- Business Manager を開きます。
-
[サイト] > [マーチャントツール] > [検索] > [検索の環境設定] の順に選択します。商品やコンテンツの検索可能属性を作成して編集できます。
- [商品インデックス属性] セクションで [新規] をクリックします。
- 強調表示されているフィールドを展開します。検索に適したデータタイプの属性のみが表示されます。
-
[Sandal Type (サンダルタイプ) (custom-sandalType)] を選択します。新しい属性の各フィールドには、変更がまだ適用されていないことを示す赤い三角形が表示されています。
- [ブースト係数] フィールドをクリックして、ブースト係数を入力します:
2.00
- [自動修正] を選択します: はい
- [適用] をクリックします。これで、属性の赤い三角形が消えます。
- 商品 (またはコンテンツ) インデックスを再作成します。忘れないようにしてください。
最初に属性を作成する
Brandon が検索可能として設定したい属性は、すでにシステム内に存在している必要があります。つまり、この属性はシステムオブジェクト (商品、カタログ、またはコンテンツシステムというオブジェクト) の属性である必要があるということです。ストアフロントには、Brandon が使用したい商品属性とカテゴリ属性はすでに含まれていますが、コンテンツ属性は含まれていません。まず、この属性を追加する必要があります。
手順は次のとおりです。
- Business Manager を開きます。
- [管理] > [サイトの開発] > [システムオブジェクトタイプ] の順に選択します。
- [コンテンツ] を選択します。
- [属性定義] タブをクリックします。
- [新規] をクリックします。
- ID を入力します:
holiday-special
- 表示名を入力します:
Holiday Special (ホリデーシーズンのおすすめ)
- [適用] をクリックします。
- 変更が適用されるまで、[ローカライズ可]、[適用]、[はい] の順に選択します。
- 戻って、属性を検索可能属性として設定します。
- [マーチャントツール] > [検索] > [検索可能属性] の順に選択します。
- [コンテンツ] セクションで、[新規] をクリックします。
- スクロールして属性を見つけます。
- [適用] をクリックします。これで、この属性は検索可能になりました。
検索結果をトラブルシューティングする
Brandon は、使用可能なあらゆる検索設定や機能を設定していますが、時々、検索結果に問題が生じることがあります。そのような場合は、クエリやインデックスの詳細を表示して、商品がどのように設定されているかを確認します。以下に、Brandon が教えてくれたトラブルシューティングのヒントを紹介します。
件名 |
ヒント |
クエリと検索結果 |
ストアフロントツールキットの検索情報ツールを使用して、クエリがどのように構築されているかを確認します。 |
インデックス |
特定のインデックス機能が機能していないと感じる場合は、[検索] > [検索の環境設定] ページでその機能が有効になっていることを確認します。 |
ステミング |
英語以外の地域情報でステミングが機能しない場合は、[検索インデックス] > [言語オプション] ページでインデックスのステマーの言語設定を変更します。 |
まとめ
この単元では、検索可能属性の設定方法、ブースト係数のしくみ、この機能のいくつかの注意点について学習しました、また、属性を検索可能として設定するには、システム内にその属性が存在している必要があることや、検索の基本的なトラブルシューティングのテクニックについても学習しました。それでは、以下の最終テストを受けて、新しいバッジを獲得しましょう。