Reports & Dashboards アプリ入門
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- B2C Commerce の Reports & Dashboards アプリケーションのストアフロントパフォーマンスの領域を挙げる。
- Reports & Dashboards へのユーザーアクセスを設定する方法を説明する。
- ダッシュボードの日付範囲を設定する方法を説明する。
- ダッシュボードのフィルターを設定して特定のデータビューを作成する方法を説明する。
- レルムの通貨とタイムゾーンの設定がダッシュボードのデータに与える影響を説明し、その設定の期限を確認する。
ストアフロントデータで成功を促進する
Reports & Dashboards アプリについての知識を深めることができるように、高級スポーツシューズ小売業者の Agentforce Commerce for B2C リードマーチャンダイザーの立場に立って学習を進めていきましょう。会社のリードマーチャンダイザーとして、あなたは正確なパフォーマンスデータが成功の促進に役立つことを認識しています。
ストアフロントでは Agentforce Commerce for B2C が運用されていて、世界各地の人々に無数のオンラインショッピング体験を提供しています。オンライン上の個々のカスタマーエクスペリエンスからストアフロントに関する有用なデータが生成されることから、そうしたデータについて事前に絞り込まれた一元的な情報源を有することに重きを置いています。
今日は、Agentforce Commerce for B2C の Reports & Dashboards アプリケーションについて詳しく学びます。提供される分析データを確認し、そのメトリクスをどのように活用してマーチャンダイジング戦略を微調整できるかを考えます。
Reports & Dashboards アプリケーションでは、Agentforce Commerce for B2C のレルムのデータを収集、統合します。このアプリにより、データはダッシュボードと呼ばれる論理的なデータセットに整理されます。各ダッシュボードには信頼できる分析が表示され、収益、売れ筋商品、プロモーションの収益性などのインサイトによって経時的なトレンドを把握することができます。ストアフロントのデータが分析しやすい形に整理されるため、未加工データの処理に時間を取られることなく、商品の管理と販売に集中できます。
このバッジでは、ストアフロント戦略の微調整や収益の増加に使用できるメトリクスがダッシュボードで提供される仕組みを学びます。
ダッシュボードについて学ぶ
B2C Commerce の Reports & Dashboards アプリケーションは、Agentforce Commerce for B2C サイトの稼働業績を測定するための一元的な情報源です。各ダッシュボードは売上、商品、サイトトラフィックなどの重要業績評価指標 (KPI) に特化されており、チャート、グラフ、表の形式でデータが表示されます。このデータを使用して、サイト内のどこがパフォーマンス目標を上回っているかを確認したり、改善が必要な部分を特定したりすることができます。
各ダッシュボードの簡単な説明を以下に示します。
ダッシュボード |
説明 |
|---|---|
ホーム |
収益、注文、商品、プロモーションなど、主要な運営メトリクスの簡単な概要が表示されます。 |
セールス |
商品の売上や収益に関するセールスメトリクスが表示されます (ショッピングエージェントの支援を利用して行われた注文と利用しなかった注文など)。 |
商品 |
売れ筋商品とギフト券に関するメトリクスのレポートが表示されます。 |
プロモーション |
プロモーションパフォーマンス全般、個々のプロモーション結果、プロモーションのソースコードデータが表示されます。 |
On-Site-Search (オンサイト検索) |
全サイトが集計された検索メトリクスに関するレポートが表示されます。 |
Traffic (トラフィック) |
サイト訪問者に関するデータが表示されます (サイト訪問から注文までの訪問者の動きを追跡するショッピングジャーニービューなど)。 |
Einstein |
Einstein の商品のおすすめに関するパフォーマンスが表示されるため、コンバージョンと収益を向上させる戦略策定に役立ちます。データの待ち時間は 48 時間で、本番インスタンスでのみ利用できます。 |
技術的 |
パイプラインやコントローラーなど、サーバー側の技術的運用データの概要が示されます。サイトの Open Commerce API (OCAPI) 要求と Salesforce Commerce API (SCAPI) 要求は、それぞれ個別のダッシュボードで確認できます。 |
リアルタイムパフォーマンス |
注文数や作成された買い物カゴの数などのセールスメトリクスがライブ表示されます。本番インスタンスでのみ利用可能で、Performance User (パフォーマンスユーザー) または Customer Manager (顧客マネージャー) の役割が必要です。 |
在庫 |
Salesforce Omnichannel Inventory (OCI) サービスを通じて、SKU ごとの在庫の動きが追跡されます。OCI ライセンスを持つアカウントの場合のみ入力されます。 |
ユーザーアクセスを設定する
Account Manager 管理者が、3 つの役割のいずれかによって、あなたとチームのメンバーに Reports & Dashboards アプリケーションへのアクセス権を付与します。役割は、ユーザーごとに 1 つのみ割り当てられます。
-
Customer Manager (顧客マネージャー): すべてのレポートとアカウント設定へのアクセス権。
-
Performance user (パフォーマンスユーザー): すべてのレポートへのアクセス権。
-
User (ユーザー): リアルタイムパフォーマンスレポートを除く、すべてのレポートへのアクセス権。
Reports & Dashboards アプリケーションを開く
この単元では、受講者が B2C Commerce の管理者またはマーチャンダイザーで、次のタスクを実行する適切な許可を有しているものと想定しています。ただし、そうでなくても大丈夫です。このまま読み進み、Staging (ステージング) インスタンスで管理者とマーチャンダイザーが手順をどのように実行するのかを学びましょう。B2C Commerce は Trailhead Playground に含まれていないため、記載の手順を Trailhead Playground で試さないでください。
Reports & Dashboards は、機能スイッチを通じて本番以外の環境でも利用できますが、リアルタイムパフォーマンスおよび Einstein ダッシュボードは本番環境でのみ利用できます。Staging (ステージング) インスタンスか Sandbox がある場合は、そこで多くの手順を試すことができます。Staging (ステージング) インスタンスも Sandbox もない場合は、使用可能なものがないかマネージャーにお問い合わせください。
Reports & Dashboards アプリケーションを開く手順は、次のとおりです。
- Business Manager で [App Launcher (アプリケーションランチャー)] を選択し、[Merchant Tools (マーチャントツール)] | [Analytics (分析]) | [Reports & Dashboards (レポート & ダッシュボード)] を選択します。
システム設定によっては、新しいブラウザーウィンドウでアプリが開く前に、Account Manager のログイン情報でログインするよう求められる場合があります。ログインしたら、ダッシュボードタブからさまざまなダッシュボードを開くことができます。

ダッシュボードをカスタマイズする
ユーザーの役割が設定されたら、ダッシュボードをカスタマイズすることができます。
デフォルトでは、各ダッシュボードにはレルムレベルのメトリクスが表示されます。レルムとは、1 つ以上の B2C インスタンスがグループ化された最上位の組織コンテナです。インスタンスとは、ストアフロントが実際に運用される環境 (開発、ステージング、本番など) のことで、ストアフロントの開発、テスト、運用が行われるインフラストラクチャです。大半の企業は、すべての実行サイトを管理するレルムを 1 つ運用しています。
デフォルトの設定のほかに、Reports and Dashboards の日付範囲とフィルターを使用して、データ範囲を絞り込むことができます。
日付範囲
メトリクスデータは、経時的に、または特定の期間 (たとえば、ホリデーショッピングシーズン) で表示する場合に最も有益となります。ダッシュボードでは、レポートの日付範囲を柔軟に設定できます。
Real-Time Performance (リアルタイムパフォーマンス) ダッシュボードを除くすべてのダッシュボードの日付範囲設定には、次のプリセットとカスタムオプションがあります。
- 過去 7 日間
- 過去 30 日間
- 過去 90 日間
- カスタム範囲

アプリでは、2017 年 1 月 1 日以降のデータを使用できます。日付範囲を 1 つ設定する以外に、日付比較機能を有効化し、2 つの日付範囲でメトリクスを確認することもできます (過去 2 年のホリデーシーズンの売上など)。
検索条件
初めてログインするとき、デフォルトのフィルター設定は空白になっているため、レポートにはレルムレベルの全サイトのデータが反映されます。ビューを絞り込むには、ダッシュボードのフィルターを使用します。
次の表は、フィルターとその機能の一覧です。
フィルター設定 |
説明 |
|---|---|
サイト |
自社が運営するサイト。B2C Commerce の大半の実装では複数のサイトが運用されており、そうしたサイトをまとめてレルムと呼びます。 |
デバイスタイプ |
買い物客がサイトへのアクセスに使用するデバイス。以下を追跡できます。
|
顧客 |
購入を行うサイト訪問者。新規顧客または再訪問顧客として分類されます。
|
顧客登録 |
顧客のサイト登録状況。
|
チャネル |
注文が作成される以下のチャネル。
|
エージェント支援 |
ショッピングエージェントの支援を受けた注文のデータをダッシュボードに表示するかどうかを制御します。 |
地域情報 |
ストアフロントの地域情報。 |

フィルターは 1 つ設定するか、複数を組み合わせて設定することができます。たとえば、Sales ダッシュボードで過去 1 か月間に新規顧客が行った注文の数を確認するには、日付範囲を過去 30 日間に、顧客フィルターを新規顧客に設定します。
タイムゾーンとレルムの通貨の設定
管理者は、Reports & Dashboards のレルムのタイムゾーンと通貨を設定します。どちらも、本番稼働日から 60 日以内に設定する必要があります。この期間を過ぎると、いずれの設定についても変更オプションがインスタンスから消えてしまうため、設定時に正しく設定しておくことが重要です。
レルム通貨を変更すると、サイト全体の集計ビューにのみ影響します。個々のサイトでは、それぞれのサイト通貨が維持されます。さまざまな通貨が使用されているサイトを表示する場合、すべての値はレルム通貨で表示されます。同一の通貨が共有されているサイトを表示する場合は、そのサイト通貨で値が表示されます。
次のステップ
この単元では、ストアフロントの成功を維持するうえで、Reports & Dashboards アプリケーションがどのように役立つかを学習しました。ダッシュボードの分析対象領域について学びました。役割、ライセンス、または本番環境のみのアクセス権によって制限される領域、およびアクセス権の取得方法と日付範囲やフィルターを使用したビューのカスタマイズ方法についても確認しました。次は、メインダッシュボードとストアフロントの健全性についてのビューを詳しく見てみましょう。
