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価格表を構成する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce B2C Commerce で使用する価格表を決定する方法を説明する。
  • 価格表を作成、変更、削除するために必要な許可を挙げる。
  • 読み取り専用の価格表がマーチャントにどのように役立つかを説明する。
  • 価格表のサイト割り当てのしくみを説明する。
  • 価格テーブルを使用する理由を説明する。

価格表とは?

Salesforce B2C Commerce の価格表には通貨に基づく商品の価格データが含まれています。Business Manager で手動で価格表を作成することも、エンタープライズリソースプランニング (ERP) システムや別の経理システムから価格データをインポートすることもできます。価格は一般にそれ自体では商品データとはみなされません。読み取り専用の価格表機能には、高速インポートオプションがあります。 

高級カスタムスニーカーのリテーラー Cloud Kicks のシニアマーチャンダイザーである Brandon Wilson は価格を構成しようとしています。まずは、基本原則を理解するところから始めます。

Cloud kicks のマーチャンダイザー、Brandon Wilson

価格表を作成するには、商品がすでに定義されている必要があります。各商品は、サイトでアクティブな価格表で 1 個の価格が定義されている必要があります。計算価格はこの価格から算出されます。

価格は、継続的に構成することも、特定の期間 (セール期間など) に対して構成することもできます。多数の価格表をアクティブにできます。B2C Commerce では、事前定義されたルールに基づいてどの価格を使用するかが選択されます。サイトに 2 つの価格表が割り当てられ、有効な期間が重複している場合、[有効期間開始] が最も新しい価格表がアクティブになります。特定の有効期間が設定されている価格表は継続的な価格表よりも優先されます。

固定の価格表名をもつ一連の固定価格表を保持しておくことが重要です。価格表が変更されたときには、マージモードまたは置換インポートモードを使用して価格表を更新することで、更新にかかる時間を大幅に短縮できます。定期的に価格表を削除して再作成すると、システムの速度が低下し、買い物客の体験に影響します。

権限

Brandon が最初に価格表を見たときには、価格表データを検索し、詳細を表示することはできましたが、価格表の作成、変更、または削除はできませんでした。そこで、管理者の Linda Rosenberg に書き込み許可と機能の許可 (Manage_PriceBooks (すべての価格表のグローバルな許可) と Manage_Site_PriceBooks) の付与を依頼しました。

Cloud Kicks の管理者である Linda Rosenberg

メモ

1 つのモジュールに対するアクセス許可が (複数の役割を通じて) 混在している場合には、より高いレベルのアクセスが許可されます。

サイト割り当て

Brandon は組織全体の価格表を定義しますが、価格表をサイトでアクティブにするには、個々の価格表をサイトに割り当てる必要があります。1 つのサイトには 1 つ以上の価格表を割り当てることができ、1 つの価格表を組織内の 1 つ以上のサイトに割り当てることができます。

通貨は重要です。通貨が同じであれば、1 つのサイトに複数の価格表を割り当てることができます。マルチ通貨機能が有効になっている場合、各通貨がサイトで有効になっていれば、1 つのサイトに複数の価格表を割り当てることができます。有効になっていない通貨の価格表を割り当てることはできますが、サイトの価格を決定するときにはその価格表は無視されます。

価格表を作成する

Brandon は次の 2 つの価格表を作成したいと考えています。

  • main-list-price: サイト上のすべての商品の小売価格を含みます。
  • accessory-sale-price-list: 特定のアクセサリの価格を含みます。

accessory-sale-price-list 価格表では、すべての商品の価格を指定する代わりに、セール中のアクセサリの販売価格のみを指定します。価格の検索では、最初に accessory-sale-price-list 価格表が参照され、次に main-list-price 価格表が参照されます。このシナリオでは、main-list-price 価格表が accessory-sale-price-list 価格表の [基準] になっています。

このモジュールでは、受講者が B2C Commerce のマーチャンダイザーで、次のタスクを実行する適切な許可を有していることを想定しています。ただし、B2C Commerce のマーチャンダイザーでなくても大丈夫です。このまま読み進み、Staging (ステージング) インスタンスでマーチャンダイザーが手順をどのように実行するのか学習してください。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では B2C Commerce を使用できません。

サイトで B2C Commerce を使用しているが、自分にアクセス権がない場合には、システム管理者にログイン情報の付与を依頼してください。B2C Commerce Sandbox (サンドボックス) インスタンスがある場合は、手順をそのインスタンスで試すことができます。Sandbox (サンドボックス) がないお客様またはパートナーデベロッパーは、使用可能な Sandbox (サンドボックス) がないかマネージャーにお問い合わせください。

価格表を作成する手順は次のとおりです。

  1. Business Manager を開きます。
  2. サイト > [マーチャントツール] > [商品とカタログ] > [価格表] を選択します。
  3. [新規] をクリックします。
    • ID に main-list-price-cc を入力します。
    • 名前に Main List Price - Cloud Kicks を入力します。
    • [アクティブ化済み] を選択します。
    • 通貨に [米ドル] を選択します。
    • [適用] をクリックします。
      Business Manager での新しい価格表の作成。
  4. これでタブがアクティブになります。
  5. [属性] タブをクリックします。ここでは、価格表システムオブジェクト用に作成したカスタム属性を指定します。
  6. [サイトの割り当て] タブをクリックします。
    • 1 つ以上のサイトを選択して、[適用] をクリックします。
  7. [価格表] ページに戻り、accessory-sale-price-list 価格表を作成します。
    • ID に「accessory-sale-price-list」と入力します。
    • 名前に「Accessory Sale Price - Cloud Kicks」と入力します。
    • [アクティブ化済み] を選択します。
    • 通貨に [米ドル] を選択します。
    • 価格表の基準に「main-list-price-cc」と入力します。
    • [適用] をクリックします。

読み取り専用の価格表

読み取り専用の価格表機能によって、ERP や別のデータインポートソースを使用するマーチャントが頻繁かつ高速に価格をインポートすることが可能になります。読み取り専用の価格表には次の特徴があります。

  • XML ベースである。
  • 標準の価格表よりも 60% 以上高速にインポートできる。
  • 商品のインデックスを作成しなくても、検索インデックスで価格が有効になる。
  • 最大で 3 億件の価格を保持できる。

読み取り専用の価格表に切り替えると、価格データは読み取り専用になります。B2C Commerce とは切り離されたストレージテクノロジーが使用されます。価格の編集は ERP で行い、Business Manager にデータを再インポートします。緊急時には、Business Manager で編集可能な価格表を作成し、検索インデックスを再作成することができます。ただし、その場合はパフォーマンスが低下します。現実的な範囲でできるだけ早く読み取り専用データを再インポートし、編集可能なデータを削除してください。

読み取り専用の価格表をインポートする手順は次のとおりです。

  1. 機能を有効にします。
    • [管理] > [グローバル環境設定] > [機能スイッチ] を選択します。
    • [法的要件を読んで同意する] をクリックします。
    • 同意チェックボックスをオンにして、[同意する] をクリックします。
  2. 機能を有効にします。
    • [管理] > [グローバル環境設定] > [インポートとエクスポート] を選択します。
    • [すべての価格表を読み取り専用としてインポートする] 環境設定を有効にします。
  3. Staging (ステージング) インスタンスに価格表を再インポートしてから、Production (本番) インスタンスにレプリケートします。これはベストプラクティスです。

価格テーブル

量ベースの価格テーブルを使用することで、マーチャントは数量が多い場合に低い価格を指定できます。価格表内の各商品 ID (または SKU) に対して複数の価格テーブルを作成できます。各テーブルには一意の開始日と有効で異なる期間を設定する必要があります。空の期間 (null) は継続的な価格を表します。

Brandon は子供のスポーツアパレルの価格テーブルを作成して、学校やクラブチームが割引価格で注文できるようにしたいと考えています。そこで、「Salesforce B2C Commerce のカタログ、カテゴリ、商品」モジュールの手順に従って次の商品を作成します。

商品

1 ~ 5 単位

6 ~ 10 単位

11 単位以上

バーショートパンツ (体操)

20

15

10

スポーツショートパンツ

15

12

8

レオタード

20

16

10

T シャツ

10

8

6

価格テーブルを作成する手順は次のとおりです。

  1. [マーチャントツール] > [商品とカタログ] > [価格表] を選択します。
  2. 価格表に [main-list-price-cc] を選択します。
    価格はこの価格表の通貨のものになります。
  3. [価格定義] タブをクリックします。
  4. *shorts* (*ショートパンツ*)」と入力し、[検索] をクリックします。
  5. 名前に shorts (ショートパンツ) が含まれるすべての商品が表示されるように、[すべて] をクリックします。
    • バーショートパンツ商品を見つけて、それぞれの価格に「20」と入力します。
    • スポーツショートパンツ商品を見つけて、その価格に「15」と入力します。
    • [適用] をクリックします。これで、ボリューム価格の最初のセットを追加できます。
  6. バーショートパンツ商品について、次の手順を実行します。
    • 1.00 の下の空のフィールドに「6」と入力して最初の数量制限を作成します。
    • 価格に「15」と入力します。
    • その他のバーショートパンツ製品についてもこの手順を実行し、[適用] をクリックします。
    • 次の数量制限と価格に 1110 を入力し、[適用] をクリックします。Business Manager での価格テーブルの作成。

[適用] をクリックするたびに、価格テーブルで価格を入力した各商品に空の行が新しく表示されます。

メモ

重要: [適用] をクリックする前に別のページに移動すると、価格は保存されません。

期間を定義する手順は次のとおりです。

  1. [bar-shorts-1] 商品セクションの [継続] をクリックします。
    Business Manager での価格有効日の定義。
  2. 開始日時と終了日時を入力します。
  3. [適用] をクリックします。
  4. 継続的期間に戻すには、[開始日] フィールドと [終了日] フィールドの横にある [クリア] をクリックし、[適用] をクリックします。

商品に複数の価格テーブルを作成する手順は次のとおりです。

  1. [bar-shorts-1] の横にある [価格テーブルの追加] をクリックします。
  2. ウィンドウが開いたら [作成] をクリックします。
  3. これで、価格テーブルを識別するための価格情報を追加し、いずれかの価格テーブルの価格を変更できるようになりました。
    同じ商品の 2 つ目の価格テーブルの作成。

次のステップ

この単元では、B2C Commerce で使用する価格表を決定する方法、マーチャントにとっての読み取り専用価格表のメリット、サイト割り当てのしくみについて学習しました。次は、商品画像を管理する方法について学習します。

リソース

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