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データのレプリケーションの構成

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • レプリケーションで処理する 2 種類のデータについて説明する。
  • データの部分的レプリケーションが役立つ 3 つの状況を挙げる。
  • データのレプリケーション処理のタイプについて説明する。
  • データのレプリケーション処理のアクティブ化の手法について説明する。
  • データのレプリケーションの手動処理の 3 つの手順を挙げる。

一般的なデータのレプリケーションシナリオでは、Salesforce B2C Commerce のステージングインスタンスから開発または本番インスタンスにデータ、メタデータ、ファイルをコピーします。

Business Manager では、各インスタンス内に 1 つ以上のサイトを設定します。インスタンスに複数のサイトがある場合は組織となります。設定は、サイト固有 (1 つのサイト) または全サイト共通 (組織全体) として構成できます。

データのレプリケーションは次の 2 つのレベルで機能します。グローバルレプリケーションは、組織全体に適用される構成情報とデータが対象です。サイトレプリケーションは、指定した 1 つ以上のサイトに属するデータが対象です (商品やカタログデータ、XML ベースのコンテンツコンポーネント、画像ファイルなど)。

新しいストアフロントを立ち上げてプライマリインスタンスグループ (PIG) を新たに取得したら、サイトレプリケーションを実行する前に、各ターゲットインスタンスに対して完全なグローバルレプリケーションを実行します。ストアフロントはライブになっているため、新しいデータに専念します。

レプリケーションタスクを選択する

特定のレプリケーションタスクを細かく選択して、データを構成します。グローバルデータとサイトレベルのデータを 1 つの処理にまとめます。データとその用途を理解することで、正しい場所にデータを移動できます。

Business Manager では、実行可能なレプリケーションタスクを確認し、階層やデータの粒度の重要性を把握します。たとえば、1 つのカタログをレプリケートしますが、特定の商品はレプリケートしません。他方、キャンペーンデータについては、特定のストアフロントのプロモーションやクーポンなど、より細かい粒度でレプリケートします。これをデータの部分的レプリケーションといいます。

データの部分的レプリケーションは、次のような場面で役立ちます。

  • 新しいプロモーションの定義、テキスト、グラフィック、クーポンをストアフロント全体にロールアウトする場合
  • ストアフロントのホームページのデザインを更新して、季節のメッセージを追加する場合
  • 商品価格の変更を更新する場合

データをレプリケートすると、ターゲットインスタンス上の対応するデータが、選択したデータに置換されます。たとえば、PIG のインスタンス (Staging (ステージング)、Development (開発)、Production (本番)) にカタログ A、B、C があるとします。

Staging (ステージング)、Development (開発)、Production (本番) のすべてのインスタンスにカタログ A、B、C が存在します。

ステージングインスタンスで、カタログ B を更新し、カタログ C を削除して、カタログ D を追加しました。この各カタログをステージングから開発にレプリケートすると、カタログ A はそのままですが、カタログ B が更新され、カタログ C が削除され、カタログ D が追加されます。

Staging (ステージング) から Development (開発) へのレプリケーション後、カタログ A はそのままですが、カタログ B が更新され、カタログ C が削除され、カタログ D が追加されています。

Note

ストアフロントの変更を本番インスタンスにプッシュする前に、すべての変更を必ず開発インスタンスでテストします。

B2C Commerce は、ターゲットインスタンスでレプリケーションの対象として選択されたデータのみを上書きします。上記の例でカタログ A がそのままであったように、ほかのデータには影響しません。

レプリケーションに含まれるデータを特定する

データをレプリケートするときは、影響を受けるグローバルデータとサイトデータの両方のファイルを慎重に検討します。対象となるデータは、コンテンツアセット、商品、価格表や、設定 (環境設定、許可など) です。

レプリケーションの対象として含めるグローバルおよびサイト固有のストアフロントデータと設定は次のとおりです。

ストアフロント

設定

グローバル (組織)

  • カタログコンテンツ
  • 顧客リストとその設定
  • 地理位置データ
  • 価格表
  • 共有ライブラリコンテンツ
  • グローバル静的コンテンツ
  • システムオブジェクトタイプ拡張とカスタムオブジェクトタイプ
  • 特定の組織範囲のカスタムオブジェクト
  • CSRF 許可リストパイプラインと開始ノード
  • Customer Service Center (CSC) 設定
  • Global Open Commerce API (OCAPI) 設定
  • システム環境設定とカスタム環境設定
  • サイトの定義
  • グローバル WebDAV クライアント許可
  • OAuth プロバイダー

Site (サイト)

  • A/B テストと体験
  • アクティブなデータフィード
  • キャンペーンとプロモーション
  • クーポン
  • 顧客グループ
  • コンテンツスロット
  • 非公開ライブラリコンテンツ
  • 動的コンテンツ
  • カスタムオブジェクト
  • 検索インデックスと辞書
  • SEO と静的マッピング
  • 並べ替えルールとオプション
  • ソースコード
  • 店舗
  • 課税
  • キャッシュ設定
  • SCAPI 設定
  • OCAPI 設定
  • サイト固有のシステム環境設定とカスタム環境設定
  • 支払プロセッサーと支払方法
  • 出荷と発送方法

Business Manager で、レプリケートするデータのタイプに対応するタスクを 1 つ以上選択します。タスクの全リストについては、「B2C Commerce でのデータレプリケーションタスク」を参照してください。

グローバルレプリケーションタスク

レプリケーションから除外されるデータを確認する

次のタイプのデータはレプリケートしません。これらのデータは開発インスタンスと本番インスタンスで作成するかインポートします。

  • アクティブデータ
  • バッチ処理
  • カタログやコンテンツのインポートフィード
  • カスタムエラーページ
  • 顧客や顧客グループの割り当て
  • アップロードされているがインポートされていないファイル
  • ギフト券
  • 在庫データ
  • ジョブのスケジュールと履歴
  • 組織プロフィール
  • 支払情報
  • 注文情報 (税額や発送など)
  • サイトマップ
  • ソースコードの適用
  • ユーザー、役割、許可

レプリケートしないもう 1 つのタイプのデータが動的推奨です。これは、Commerce Cloud Einstein によって本番インスタンスで動的に生成されます。

レプリケーション処理のタイプを比較する

データのレプリケーションは、データを次のとおり処理する 2 段階の置換プロセスです。

  • ステージングからターゲットインスタンスに転送する。
  • ターゲットインスタンスで公開する。

両方のステップを 1 つのレプリケーション処理として実行することも、別々に実行することもできます。別々に実行した場合は、失敗の原因を特定しやすくなります。レプリケーション処理は、公開や元に戻す処理を含め、すべて Staging (ステージング) インスタンス上で実行され、ターゲットインスタンスにのみ影響します。

データのレプリケーション処理には 4 つのタイプがあります。

  • 転送: B2C Commerce がソースインスタンスのデータをターゲットインスタンスに転送しますが、置換しません。公開処理を実行して、ターゲットを更新します。
  • 転送 & 公開: B2C Commerce がソースインスタンスのデータをターゲットインスタンスに転送し、ただちに既存のデータを置換します。
  • 公開: この処理は、転送処理が成功した後にのみ使用できます。ターゲットインスタンスの既存のデータを、転送されてきたデータに置換します。レプリケーションのタスクは、転送処理のタスクと完全に一致します。データを転送してから、その一部のみを公開することはできません。一致しない場合はレプリケーションに失敗します。
  • 元に戻す: この処理は、転送 & 公開処理または公開処理が成功した後にのみ使用できます。ターゲットインスタンスを、最後のレプリケーション処理の前に存在していたデータに戻します。
Note

公開レプリケーション処理を実行するときは、増分インデックス作成を無効にします。

アクティブ化の手法を選択する

レプリケーション処理の実行方法を指定します。選択肢は次のとおりです。

  • Manual (手動): 処理をトリガーしたときに実行されます。
  • Automatic (自動): 処理を実行する日時をスケジュールします。
  • Recurring (繰り返し): 処理を定期的に実行する時間をスケジュールします。
  • ジョブステップ: 処理をジョブの一部として実行できます。ジョブについては、「Salesforce B2C Commerce のスケジュール済みジョブ」モジュールで説明します。

前述のとおり、Agentforce Commerce for B2C はデータを、処理を定義した時点ではなく、処理の実行時の状態でレプリケートします。

データのレプリケーション処理の作成

データの種類や変更の頻度に応じて、さまざまな方法でレプリケーション処理を作成します。まずは、いくつかの新価格を更新する簡単な手動処理を実行することにします。

  1. Business Manager で [App Launcher (アプリケーションランチャー)] をクリックし、[Administration (管理)] | [Replication (レプリケーション)] | [Data Replication (データレプリケーション)] を選択します。

Business Manager の [Data Replication Processes (データレプリケーション処理)]

  1. [新規] をクリックします。(このボタンを表示するためには、Staging (ステージング) インスタンスを開いている必要があります)。
  2. B2C Commerce で自動的に処理 ID が生成されますが、任意のテキストを入力することもできます。
  3. [Development (開発)] ターゲットインスタンスを選択します。
  4. 説明を入力します (省略可能)。説明を入力しておくと、後で処理を見つけやすくなります。
  5. From the dropdown list, select Invalidate as the page cache invalidation strategy.
    • Invalidate (無効化): (デフォルト) レプリケーション処理の終了時に、ターゲットインスタンスのページキャッシュが更新されます。
    • Invalidate Impacted Cache Partitions (影響を受けるキャッシュパーティションを無効化): レプリケーション処理で選択したレプリケーションタスクと一致するレプリケーションタスクが割り当てられているページキャッシュパーティションが無効化されます。ストアフロントの残りのページキャッシュはそのまま維持されます。
    • Don't Invalidate (無効化しない): ページキャッシュは更新されません。このオプションは、トラフィックが多い時間帯に選択できます。ただし、キャッシュを更新しない場合、買い物客にはストアフロントで古いコンテンツが表示されます。このオプションは慎重に使用してください。キャッシュのクリアは、一時的にサイトのパフォーマンスを低下させます。ストアフロントで買い物客に新しいデータが表示されるようにするために、キャッシュをクリアして更新します。
  6. ドロップダウンから、アクティブ化のタイプとして [Manual (手動)] を選択します (Manual (手動)、Automatic (自動)、Recurring (繰り返し)、または Job Step (ジョブステップ))。
  7. ドロップダウンから、通知メールのトリガーとして [When Process Ends (処理終了時)] を選択します (None (なし)、When Process Ends (処理終了時)、When Process Fails (処理失敗時)、または Periodically (定期的))。
  8. 複数の送信先メールアドレスをカンマで区切って入力します。メールには、処理の開始時刻と終了時刻、ターゲットシステム、レプリケーションタイプ、レプリケーションタスクが記載されます。処理に失敗すると、メールによる通知にエラーコードが示されます。定期的に実施する場合は、処理ごとに通知がトリガーされます。
  9. Specify what happens for these events.
    • Process ends (処理終了時): 処理が終了すると、成功か失敗かに関係なく、B2C Commerce がアドレスにメールを送信します。ハングした場合は、メールが送信されません。
    • Process fails (処理失敗時): 処理に失敗すると、B2C Commerce が指定したメールアドレスにメールを送信します。処理が成功またはハングした場合は、メールが送信されません。
  10. [Next (次へ)] をクリックします。
  11. レプリケーションタイプに、[転送 & 公開] を選択します。
  12. [Price Books task (価格表タスク)] を選択します。この選択は、レプリケートするデータに基づきます。
  13. [次へ] をクリックして、詳細を確認します。

[開始] をクリックして、レプリケーション処理を開始します。

15. [開始] をクリックすると、処理がすぐに開始されます。

開発インスタンスのデータをテストします。特に問題がなさそうなため、この同じデータをステージングインスタンスから本番にレプリケートします。

次のステップ

この単元では、データのレプリケーションでグローバルデータまたはサイトデータ、あるいはその両方を処理できることを学習しました。また、レプリケーション処理のタスク、処理のタイプ、アクティブ化の手法についても学びました。新しい価格データをプッシュする手動のレプリケーション処理を実行しました。次の単元では、コードのレプリケーションを実行する方法を学習します。

リソース

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