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ストアを検索可能にする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 検索の設定で実行する必要がある手順を挙げる。
  • 買い物客が購入できるようにするアクセス設定を挙げる。
  • ストアの検索動作を管理する方法を説明する。
  • 商品と商品項目を検索可能にする方法を説明する。
  • 検索インデックスの再構築が必要になるアクションを挙げる。

D2C Commerce ストアで商品を販売する

オンラインの買い物客は、どのデバイスを使用しているかに関係なく、手早く検索してチェックアウトしていきます。B2B Commerce のバイヤーは B2C 業界にも精通しており、そつのない体験を期待します。

Ursa Major Solar の上級マーチャンダイザーである Taylor Givens は、ソーラー商品を直接販売 (D2C) する新しいストアでこうした期待に応える体験を創出したいと意気込んでいます。

Ursa Major Solar の上級マーチャンダイザーである Taylor Givens

以下は、Taylor が達成したいことを挙げた一般的なチェックリストです。


タスク

1

ストアの検索機能を最適化し、買い物客が求めている商品を見つけられるようにする。

2

Commerce Einstein をリリースして管理し、買い物客の体験をパーソナライズする。

3

エクスペリエンスビルダーを使用してブランド設定したストアのテンプレートを更新し、常に最新の体験が創出されるようにする。 

この単元では、Taylor のチェックリストに従って検索を設定して管理する方法を学習します。

Taylor は、「D2C Commerce の検索とは一体何なのか?」という疑問を抱いています。この答えはかなり明快なように思われます。買い物客がストアで商品を検索したときに行われる動作です。ところで、検索の舞台裏ではどのようなことが行われているのでしょうか?  どのようなしくみによって商品が検索可能になるのでしょうか? 買い物客が確実に商品を入手できるようにするにはどうすればよいでしょうか?

では、買い物客が検索項目にテキストを入力するとどうなるかという点から見ていきましょう。D2C Commerce では、語幹の一致を検出するステミングに基づいて照合が行われます。たとえば、panel と入力すると panels も検索され、jazz と入力すると jazzy も返されます。さらに、D2C Commerce では完全なトークン一致、つまり、結果にすべての検索語が含まれる場合にのみ結果が返されます。前方一致検索やインフィックス検索 (用語に挿入された要素) など、部分的なトークン一致はサポートされていません。

Taylor がこのチェックリストに従えば、上記の質問の答えを得ることができます。


タスク

1

商品データを準備する。

2

買い物客がアクセスできるようにする。

3

ストアの動作を管理する。

4

商品と商品項目を検索可能とマークする。

5

ファセット (検索条件) を追加する。

6

検索結果の表示を定義する。

7

検索インデックスを再構築して、最新の変更内容を含める。

このすべてがストア内の検索に必要な作業です。Taylor はまた、Google 検索などストア外からの検索にも対応できるようにする必要があります。Trailhead の「エクスペリエンスビルダーサイトの検索の基本」モジュールに、この数通りの方法が記載されています。 

商品データを準備する

Taylor は、ストアの他の機能のほか、Salesforce 組織の機能や設定によって商品の検出可能性にどのような影響が及ぶ可能性があるかを検討します。たとえば、商品データは、手動で作成したかインポートされたかに関係なく、いつでも適切に表示されるようにしておく必要があります。

  • ストアのすべての商品がカテゴリに関連付けられている必要がある。
  • すべてのカテゴリがストアカタログに関連付けられている必要がある。
  • そのカタログがストアに関連付けられている必要がある。
  • 買い物客が商品データにアクセス可能である必要がある。

買い物客がアクセスできるようにする

何よりもまず、買い物客が商品データにアクセスできるようにしなければなりません。買い物客が商品を検索するためには、次の方法によって商品にアクセス可能になっている必要があります。

アクセス設定

説明

商品とカタログに対する作成、参照、更新、削除 (CRUD) の参照アクセス権

CRUD 設定は、プロファイルレベルまたは権限セットレベルで適用されます。 

商品を表示するエンタイトルメント

エンタイトルメントは、Salesforce カスタマーサポートのユニットです。

検索を念頭に設定された商品項目に対する項目レベルセキュリティ (FLS) アクセス権 

FLS では、プロファイルや権限セットを使用して、または項目自体で、オブジェクトの項目内の情報に対するアクセスを管理できます。FLS を使用して検索可能または絞り込み可能な項目への買い物客のアクセスを制限すると、その買い物客が検索を実行できなくなります。

インデックス付き項目へのアクセス

インデックス付けした商品項目が 1 つでも複数でも、買い物客がその 1 つの項目にアクセスできなければストアを検索できません。

ストアの動作を管理する

Taylor は、ストアの検索動作を管理する方法を知りたいと考えています。そこで、ストア商品のテンプレートとして機能する Product2 データオブジェクトに着目します。このオブジェクトを使用して、検索、ファセット、表示などの動作を管理できます。

標準とカスタムの項目種別は、次に示すとおり、検索、ファセット、表示の動作を管理できるようになっています。

管理する動作

影響

検索

エンティティを検索で検出可能にできるかどうか

ファセット

エンティティを検索条件として使用できるかどうか

表示

エンティティを表示または非表示にできるかどうか

以下は、動作を管理できる標準項目の代表例です。

項目名

表示ラベル

管理可能な動作



検索

ファセット

表示

CurrencyIsoCode

商品通貨

Description

商品説明


DisplayUrl

表示 URL


Name

商品名


詳細は、こちらのドキュメントを参照してください。

商品と商品項目を検索可能とマークする

商品が有効かどうかと検索可能かどうかは設定が異なります。

  • 「有効」な場合は、買い物客がストアで商品を閲覧できます。カタログの商品の詳細ページにある [有効] 列で、買い物客がストアで商品を閲覧可能かどうかがわかります。
  • 「検索可能」な場合は、商品を検索結果として表示できます。検索で商品が返されないようにするには、商品を検索不可とマークします。

Taylor が最初の検索インデックスを構築すると、デフォルトでカタログのすべての商品が検索可能になります。商品を検索対象から除外すると、検索結果で返されなくなります。ただし、買い物客は引き続き商品を閲覧できます。この手順は次のとおりです。

  1. コマースアプリケーションを開き、[商品ワークスペース] を選択します。
  2. 個々の商品名をクリックします。
  3. 商品の詳細ページで、商品の [ストア] タブをクリックします。
  4. 行アクションメニューアイコンをクリックします。
  5. [検索不可としてマーク] をクリックします。

どの商品も商品項目は同じです。商品には、検索可能な項目や他の属性を 50 まで設定できます。50 を超えると、次回の検索インデックスの再構築に支障を来たします。各商品に [商品名][商品説明][商品 SKU] の項目があり、デフォルトで検索可能になっています。この 3 つの項目を使用したり、検索可能なカスタム項目を追加したりして、買い物客の検索を向上させます。この手順は次のとおりです。

  1. コマースアプリケーションで、ストアのホームページを開きます。
  2. [検索] タイルをクリックします。
  3. [検索可能な項目] をクリックします。
  4. [検索可能な項目を管理] をクリックします。
  5. [検索可能な項目を管理] ウィンドウでプラス記号をクリックすると、項目が検索可能とマークされます。
  6. [保存] をクリックします。
  7. 検索インデックスを再構築します。

ファセットを追加する

買い物客はファセットを使用して検索結果を絞り込みます。たとえば、Taylor はパネルの種類、パネルの色、月間出力量 (kWh) をファセット値に使用したいと考えています。ファセットに値がある場合は、結果ページの親ファセットの下に自動的に表示されます。デフォルトでは [商品カテゴリ] 項目のみが表示されます。この項目は削除できません。買い物客が商品の検索時にファセットを 1 つ以上選択できます。

ファセットを作成する手順は次のとおりです。

  1. ストアのホームページで、[検索] タイルをクリックします。
  2. 左列で、[結果の検索条件] をクリックします。
  3. [検索条件を管理] ボタンをクリックします。
  4. 使用する商品項目を [選択可能な項目] 列から [選択済みの項目] 列に移動します。
  5. ファセットの表示順序を並び替えるには、右列で項目を選択し、上下の矢印を使用して順序を変更します。
  6. [保存] をクリックします。

検索結果の表示設定を定義する

Taylor はここで、各検索ファセットに表示される値の数と、各検索結果ページに表示される件数 (この数を超えると買い物客が [次へ] をクリックする必要がある) を定義したいと考えます。この手順は次のとおりです。

  1. ストアのホームページで、[検索] タイルをクリックします。
  2. [結果表示設定] をクリックします。
  3. [検索条件あたりの最大値] 項目に、すべての検索条件の検索結果に表示される値の最大数として 50 を入力します。
  4. [ページあたりの結果数] 項目に、1 ページに表示される検索結果の最大数として 20 を入力します。この数を超えると、買い物客がクリックして次のページに結果の続きを表示する必要があります。
  5. [保存] をクリックします。
  6. 検索インデックスを再構築します。

また、結果ページの親商品の下に商品のバリエーションをグループ化することや、各バリエーションを個別に表示することを選択できます。

検索インデックスを構築または再構築する

検索インデックスを構築する場合も再構築する場合もプロセスは同じです。変更後に必ず再構築して、買い物客に最新の内容が示されるようにします。商品数が少ない小さなカタログは数分で構築できますが、大きなカタログは時間がかかります。Taylor はストアを有効にする前に検索インデックスを構築し、変更を行った後で再構築します。 

  • 検索可能または絞り込み可能とマークする商品項目や商品属性項目を更新する。
  • 検索可能または絞り込み可能とマークされたすべての商品項目の値を更新する。
  • ストアのカタログの商品を更新する。
  • カテゴリ階層構造を変更したり、カテゴリを追加または削除したりする。
  • カテゴリ名を更新する。
  • エンタイトルメントポリシーの商品を追加または更新する。
  • 組織の地理位置情報を変更する。
  • Product2 オブジェクトのカスタム項目を削除または名前変更する。

検索インデックスを再構築する手順は次のとおりです。

  1. ストアのホームページから、[検索] タイルをクリックします。
  2. [検索インデックスの概要] をクリックします。
  3. [インデックスを再構築] をクリックします。

Taylor がカスタム項目の名前変更や削除を行った場合は、検索を適切に機能させるために次の手順を実行する必要があります。

  1. 名前変更または削除を行う前に、カスタム項目を検索不可とマークします。
  2. 項目を削除します。
    • 項目を削除するだけの場合は、この時点で検索インデックスを再構築します。
  3. 新しい名前でカスタム項目を作成し、検索可能とマークします。
  4. 検索インデックスを再構築します。

次のステップ

この単元では、D2C Commerce の検索を設定して管理し、買い物客が探しているものを簡単に見つけられるようにする方法を学習しました。次は、Commerce Einstein をリリースして管理する方法について説明します。

リソース

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