B2B Marketing Analytics の使用開始
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- B2B Marketing Analytics を定義する。
- B2B Marketing Analytics の各コンポーネントを識別する。
- B2B Marketing Analytics の一般的な用語を定義する。
B2B Marketing Analytics は、B2B マーケティング担当者向けに構築された Einstein Analytics アプリケーションで、既存の Salesforce コネクタを使用して Salesforce データと Pardot データが取り込まれています。マーケティングデータとセールスデータが 1 か所に集約されており、標準装備のカスタマイズ可能なダッシュボードで顧客が総計値をすばやく参照してレポートを作成し、チームとインサイトを共有し、データに基づくアクションを実行して、マーケティング活動や営業活動の成果を最大限に高めることができます。
B2B Marketing Analytics には次の 3 つのコンポーネントが搭載されており、それぞれ独自のやり方でレポート作成操作を簡便にします。
- データセット
- レンズ
- ダッシュボード
これらのコンポーネントはそれぞれ、他のコンポーネント上に構築されています。データセットは、対話型の探索ができるように最適化された、特殊な形式のソースデータのセットです。データセットのデータを使用してレンズを作成します。レンズは、データセットのデータの特定ビューです。そして、レンズからダッシュボードを作成します。ダッシュボードは、1 つ以上のレンズのデータを基に選定されたグラフ、総計値、テーブルで構成されます。これらの各コンポーネントは標準装備されていますが、各社のニーズに合わせてカスタマイズできます。
集計: グルーピングに基づくデータの集計です。
アプリケーション: フォルダのようなもので、ユーザが共有を制御したり、各自のデータプロジェクトを整理したりすることができます。Analytics では、データ分析を同僚と共有しやすくするために組み合わされたダッシュボードやレンズ、データセットがアプリケーションに含まれます。
ダッシュボード: 1 つ以上のレンズのデータを基に選定されたグラフ、総計値、テーブルで構成されます。
データセット: 対話型の探索ができるように最適化された、特殊な形式のソースデータのセットです。
ディメンション: 地域や商品名など、定性的な値です。
検索条件: データに検索条件を適用して結果を絞り込むことができます。B2B Marketing Analytics には次の検索条件が付属します。
- 日付範囲
- フェーズ (商談フェーズ)
- タグ (Pardot タグ)
グループ: 商品名や取引先などの特定のディメンションでデータをグループ化できます。
レンズ: データセットのデータの特定ビューです。レンズを使用して探索的な分析や視覚化を行います。B2B Marketing Analytics には次のデフォルトのレンズが付属します。
- パイプライン商談
- キャンペーン (Pardot キャンペーン)
- マーケティングで取得したパイプライン (マーケティングで取得した商談)
- リードソース
- マーケティングライフサイクルファネル
基準: 収益や換算レートなど、定量的な値です。総収益や最小換算レートの計算など、基準に算術処理を実行できます。
視覚化: チャートやグラフなど、データを視覚的に表現したものです。
Analytics の一般的な用語の詳しいリストについては、こちらを参照してください。
Pardot と Analytics を連携させれば、1 か所でマーケティングデータとセールスデータにアクセスできることがわかりました。これで、会社が十分な情報に基づいてデータ主導の判断を下せるようになります。次の単元では、新しいアプリケーションの設定に取り組みます。