クラウドコンピューティングのメリットを学ぶ

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • クラウドコンピューティングのメリットを示す。
  • AWS のセキュリティの価値提案について説明する。

この単元では、高コストや複雑さのようなイノベーションへの障害を取り除き、ビジネスを成長させるうえで AWS がどう役立つかを学習します。では始めましょう。

データセンターの運用保守コストが不要

オンプレミスデータセンターの維持は、多大なコストがかかるうえに複雑です。データセンター施設を所有するか、レンタルするかに関係なく、サーバ、ストレージ、ネットワーク、IT スタッフなど、さまざまな投資を管理する必要があります。

クラウドコンピューティングでは、基本的に従来のデータセンターがクラウドに移行され、上記のような要素を管理する必要性は小さくなるか、なくなることさえあります。つまり、クラウドコンピューティングによって、データセンターの運用という大きな負担なしで、顧客のニーズに集中できるようになります。

AWS 総所有コスト (TCO) 計算ツールは、オンプレミス環境と AWS でアプリケーションの運用コストを比較します。TCO 計算ツールへのリンクは、この単元の最後の「リソース」セクションにあります。

設備投資が変動費に

AWS では、料金は必要なコンピューティングリソースに対してのみ、必要な期間の分のみ支払います。ライセンスの使用許諾は必要ありません。この方法で可能なスケーリングについて考えてみてください。

  • 仮想サーバは 1 台でも、1,000 台でも稼働可能。
  • コンピューティングリソースは数時間でも、365 日 24 時間でも使用可能。

AWS では、少量のリソースのみが必要な使用事例からエンタープライズ規模のプロジェクトまで、先行設備投資なしで対応できます。複雑な契約、解約条項、隠れた料金もありません。コンピューティングリソースを使ったときだけ、使った量だけ料金を支払います。

キャパシティ予測が不要

クラウドコンピューティングが登場する前は、インフラストラクチャのキャパシティニーズ予測に基づいてデータセンターを構築する必要がありました。設計で十分なリソースを計画しないと、顧客にその影響が及びました (アプリケーションが動作しない、Web サイトが開かない、サービスを使用できないなど)。キャパシティニーズを超えて過大に計画すると、実際には必要のない未使用リソースに対してコストを支払うことになりました。

サーバの比較、キャパシティを過大に見積ったサーバは十分に活用されず、過小に見積ったサーバは処理能力を超えている

AWS は弾力性をもたらし、ユーザは実際に必要な量のリソースをプロビジョニングできます。新規アプリケーションの迅速なデプロイ、ワークロードの増加に合わせた即時スケールアップ、不要になったリソースの停止、ワークロードのスケールダウンなどが可能です。最悪ケースのシナリオに備えた計画を立てる必要はありません。これによりコストが削減され、ユーザの需要を満たす能力が向上します。

オンデマンドスケーリングを示す折れ線グラフ、通常、アプリケーション需要と実行されるインスタンスは相互に一致する

大規模なスケールメリット

AWS のようなプロバイダでは、数十万もの企業すべてがクラウドを使用するため、他では再現できないようなスケールメリットを促進できます。AWS クラウドの規模と運用により、オンプレミスデータセンターよりも少ないコストで高い効率が実現されます。その結果、従量料金を低く提供することが可能です。

スピードと俊敏性の促進

1 日に使える時間は限られています。そのため、リソースが使用可能になるまで待つのではなく、何よりもビジネスと顧客への付加価値に時間を投じて取り組む必要があります。 

AWS では、新しい IT リソースをクリック 1 回で利用できます。サーバを数分で稼働させることができます。その後、サーバが不要になったら、同じ速さでサーバを停止できます。これにより、リソースが使用可能になるまでの時間が数週間からわずか数分に短縮されます。俊敏性が向上するため、新しいアイデアを実験し、イノベーションを組織に復活させることができます。

数分でグローバル化

データセンターを顧客がいる場所、特に世界中に設置するとなると、高コストが問題になることがあります。AWS では、直前に通知しても、世界中の複数のリージョンにシステムを簡単にデプロイできます。これにより、最小コストで確実にレイテンシが抑えられ、カスタマーエクスペリエンスが向上します。

データを安全に保つ

AWS クラウドにおいて、セキュリティは最優先事項です。AWS では、ユーザが完全な所有権を持ち、シンプルなポイント & クリックツールでデータを制御できます。たとえば、データの保存場所の決定、送信時および保存時のデータ保護、AWS サービスおよびリソースへのアクセス管理などができます。

データセンターの設計からサービスまで、AWS は最初からセキュリティを重点として考慮しています。

AWS データセンターには次の特長があります。

  • 電子監視および多要素認証による出入管理システムを使用しています。
  • 365 日 24 時間、訓練を受けた保安要員を配備しています。
  • 厳格に規定された入退館手続きに従っています。
  • システムまたはハードウェアの耐障害性を考慮して設計され、ユーザへの影響を最小限に抑えます。

AWS データセンターのデジタルツアーをご覧ください。整備された物理および環境面の管理のレビューも含まれています。この単元の最後にある「リソース」セクションを参照してください。

コンプライアンス要件を満たす

AWS は、クラウドのセキュリティとデータ保護を維持するために、インフラストラクチャで数十ものコンプライアンスプログラムを管理しています。サービスを構築するとき、AWS は規制機関と協力してコンプライアンス要件が満たされていることを確認しているため、お客様はより強固な基盤上で使用を開始できます。認定された環境で運用することで、お客様が実行しなければならない監査の範囲とコストが縮小されます。

まとめ

AWS クラウドを使用すると、高コストや長期契約など、イノベーションへの障害がなくなります。AWS は、コンピューティング、ストレージ、データベースをはじめとする、さまざまなカテゴリで 165 以上のフル機能サービスを提供しています。 

次の単元では、AWS クラウドを構成するサービスを紹介します。

リソース