セグメンテーションツールの概要
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- リストをセグメント化する 2 通りの方法を説明する。
- データエクステンションをセグメント化する 2 通りの方法を説明する。
- データフィルターを使用してデータエクステンションをセグメント化する。
Marketing Cloud Engagement には、適切なメッセージを適切な相手に適切なタイミングで届ける目的で設計され最適化された、セグメンテーションのツールが多数あります。それぞれ簡単に見ていきましょう。
リストのセグメント化
データモデルがリストの場合は、グループやデータフィルターを使用してセグメント化できます。
グループとは、リストから抽出した購読者のサブセットです。グループは、シンプルなドラッグアンドドロップインターフェースを使用して、プロファイルやプリファレンス属性に基づいてフィルター処理できます。
- プロファイル属性には、購読者に関する情報が保持されます。たとえば、名前、場所、性別、年齢、オプトイン日などです。
- プリファレンス属性には、購読者のプリファレンスが保持されます。ごく一般的なプリファレンスはコミュニケーションで、各購買者がどのような種類の情報を受け取りたいかを表します。たとえば、特別プロモーション、新商品、クーポンなどが該当します。
データフィルターは、リストまたはデータエクステンションをセグメント化する一連の条件です。たとえば、データフィルターを使用して、リストの購読者の中からブーツやスニーカーに関心があり、インディアナ州かオハイオ州に住んでいる全員を見つけ出すことができます。
データフィルターには、グループと同様、使いやすいドラッグアンドドロップインターフェースがあります。データフィルターを使用するメリットは、単独のフィルター定義を作成するが、購読者リストには関連付けないことにした場合、同じフィルター定義を多数のリストに繰り返し利用できることです。たとえば、あなたのビジネスにとって 50 歳以上の女性を対象にすることが重要である場合、50 歳以上の女性のセグメントを抽出し、そのセグメントを使用して購読者やリストをフィルター処理できます。
データエクステンションのセグメント化
データモデルがデータエクステンションの場合は、クエリやデータフィルターを使用してセグメント化できます。
データフィルターは、リストの場合と同様、単にデータエクステンションをセグメント化する一連の条件です。説明はほどほどにして、実際に操作してみたいと思いませんか? では、データフィルターを使用してセグメンテーションの詳細を見ていきましょう。
データフィルターを使用したデータエクステンションのセグメント化
Northern Trail Outfitters のマーケティング専門家である Paulo は、マーケティング活動についてより戦略的に考え始めます。そして、購読者の誕生日に特別プロモーションを送信するキャンペーンを設定することにします。まず、その日が誕生日である購読者のセグメントを抽出するデータフィルターを設定する必要があります。Email Studio アプリケーションでの実行手順は次のとおりです。
- Salesforce の青い雲形にカーソルを置いて、Marketing Cloud Engagement のメインナビゲーションバーを表示します。
- [Email Studio] にカーソルを置きます。
- [メール] をクリックします。
- [購読者] にカーソルを置きます。
- [データフィルター] を選択します。
- [作成] をクリックします。
- [データエクステンション] を選択します。
- ソースのデータエクステンションに [MasterSubscriber] を選択します。
- [OK] をクリックします。
- [誕生日] をフィルターワークスペースにドラッグアンドドロップします。
- 選択リストから [次のアニバーサリーの日付] を選択します。
- [次のアニバーサリーの日付] を選択すると、Marketing Cloud Engagement でその日付に関連付けられている年が無視されます。
- 選択リストから [今日] を選択します。
- [アカウントのタイムゾーン] をオンにします。
- この選択によって、「今日」が、Marketing Cloud Engagement サーバーのタイムゾーンではなく、アカウントのタイムゾーンに基づいて判断されます。
- 選択リストから [次のアニバーサリーの日付] を選択します。
- [Save (保存)] をクリックします。
- フィルターに「Birthday of Today」 (今日が誕生日) という名前を付けます。
- [Save (保存)] をクリックします。
次の動画で、データフィルターを作成する実際の手順をご覧ください。
クエリを使用したデータエクステンションのセグメント化
クエリを使用すると、データを要求して取得し、データエクステンションに配置することができます。クエリを使用する場合は以下の点に注意します。
- 条件を定義する言語である SQL (Structured Query Language) の知識が必要です。
- Marketing Cloud Engagement によって結果がデータエクステンション (またはエクステンション) に配置されます。
- Marketing Cloud Engagement によって結果が配置されるデータエクステンション (またはエクステンション) は、クエリアクティビティを定義して実行する前に作成する必要があります。
- Automation Studio の SQL クエリアクティビティによってクエリが開始されます。
データフィルターを中心に、セグメンテーションの各種ツールとその設定について学習しました。では、セグメンテーションの自動化に進みましょう。オートメーションでは、Marketing Cloud Engagement が面倒な作業をしてくれている間、あなたはくつろいで座っていることができます。