B2C Commerce サイトの設定開始
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- インスタンスタイプを挙げる。
- インスタンスタイプの機能を説明する。
- サイトが組織にどのように関連しているのか説明する。
- マルチサイトのレルム管理について説明する。
はじめに
Salesforce B2C Commerce には、e コマースのストアフロントを実行するために必要なリソースとプロセスが用意されています。この単元では、レルム、PIG、SIG や、これらで実行される各種のインスタンスがすべてどのように機能するかを説明します。
レルムには、プライマリインスタンスグループ (PIG) とセカンダリインスタンスグループ (SIG) という 2 つのグループがあります。レルムはマーチャントごとに異なります。どちらのグループにも、e コマースのサイトの設定に使用できるツールがあります。
レルムは、お客様にプロビジョニングされたアーキテクチャの基本単位で最上位に位置します。お客様のコマースストアフロントを開発、テスト、運用するために Salesforce で用意されているインフラストラクチャスタック全体を表します。レルムは、お客様のコマース業務に必要なすべてのリソースを含む自己完結型の完全な SFCC 環境と考えてください。レルムは次の 2 つの主要インスタンスグループに分類されます。
- プライマリインスタンスグループ (PIG): 本番、ステージング、開発インスタンスで構成されます。
- 本番 (PRD): 本番ストアフロント (サイト) をホストします。
- ステージング (STG): マーチャントがカタログ、価格表、プロモーション、リンクを準備、管理し、プレビュー (ストアフロントのプレビュー) を行うために使用します。
- 開発 (DEV): ステージングインスタンスからの最新データを使用してコードの新しいバージョン (カスタムコード) をテストするために使用されます。
- 本番 (PRD): 本番ストアフロント (サイト) をホストします。
- セカンダリインスタンスグループ (SIG): 複数の Sandbox インスタンス (オンデマンド Sandbox) で構成され、次の用途で使用されます。
- ストアフロントのカスタマイズ
- Web ショップ (CI 環境) のテスト
- デモ
- ストアフロントのカスタマイズ
各インスタンスで 1 つの Business Manager (マーチャントの Web アプリケーション) がホストされます。サイトが Web ショップとなり Business Manager を介して管理されます。

レルム
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ファイアウォールロードバランサー: 受信要求と送信要求を管理して 1 つ以上の Web サーバーに分散させるデバイス。
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Web サーバー: HTTP 要求の処理と HTTP 応答の提供を行うシステム。本番インスタンスには、少なくとも 2 つの Web サーバーが含まれます。
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Web アダプター: ページのキャッシングとアセンブリ、およびアプリケーションサーバーへの負荷分散を管理する B2C Commerce 専用プラグイン。
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ページのローカルキャッシュ: 頻繁にアクセスされるデータのストレージ領域。アプリケーションサーバーからのデータの再計算とデータ取得によってアクセスを高速化します。
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アプリケーションサーバー: ビジネスロジックとプレゼンテーションを実行するソフトウェア。本番インスタンスには、少なくとも 2 つのアプリケーションサーバーが含まれます。
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共有データベーススキーマ: インスタンス内のすべてのアプリケーションサーバーによってアクセスされる共通データベーススキーマ。各インスタンスで個別のスキーマが使用されます。
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共有ファイルシステム: すべてのアプリケーションサーバーがアクセス可能なファイルシステム。カートリッジ、画像、ログファイルが含まれます。
通常、マーチャントは 1 つのレルムにつき複数の B2C Commerce インスタンスを使用します。これには、コード開発、サイトのステージング、テスト、リリースのためのオンデマンド Sandbox インスタンスが含まれます。オンデマンド Sandbox はパブリッククラウドベースの Sandbox です。オンデマンド Sandbox にアクセスするには、Sandbox クレジットを購入し、適切な権限をユーザーに適用して、クライアント API ID を設定します。その後、セルフサービス API を使用して自分で Sandbox 環境を作成できます。この API の使用により、使用するオンデマンド Sandbox の数とオンデマンド Sandbox の有効期間を制御することもできます。オンデマンド Sandbox を使用すると、必要に応じて Sandbox の使用量を拡張し、停滞期間中は使用量を縮小することが可能です。
1 つのレルムと複数のレルムの設定
一般に、マーチャントは 1 つのレルムを所有し、そこでブランディングや地域情報の異なる複数のサイトを開発してステージングしてからリリースします。複数のサイトで、商品カタログを共有することも、異なるカタログを設定することもできます。場合によっては、サイト間で一定の管理設定を共有することもあります。
複数の事業部門やグローバルチームがあり、それぞれプロセスやビジネスポリシーが異なるマーチャントの多くは、複数のレルムを使用しています。マーチャントに個々の組織があり、バックエンド統合、スケジュール、その他の懸念事項がそれぞれ異なり、独自に管理する場合も、個別のレルムが役立ちます。

同じレルム内のサイトは商品データに商品カタログを共有できますが、異なるレルムのサイトがカタログ構造の枠を超えてデータを共有することはできません。ただし、データを異なるレルムにインポートして共有することは可能です。
たとえば、ヨーロッパ向けと環太平洋地域向けの別々のブランドの 2 つのサイトがあるとします。この場合、環太平洋地域サイトを管理するチーム用のレルムと、ヨーロッパサイトを管理するチーム用のレルムを設定することが考えられます。
サイトと組織
Business Manager では、各インスタンス内に 1 つ以上のサイトを設定できます。インスタンス内の複数のサイトは、まとめて 1 つの組織を形成します。組織は、レルム全体の最上位にあります。設定は、サイト固有レベル (1 つのサイトにのみ影響する) または組織レベル (インスタンス内のすべてのサイトに影響する) のいずれかで定義できます。こうすることで、より柔軟に、個々のサイトのニーズに応じて設定を調整したり、組織内のすべてのサイトで設定の一貫性を保ったりすることができます。
インスタンス
B2C Commerce のインスタンスには、ストアフロントをカスタマイズするためのツールやリソースが含まれます。インスタンスを表示するには、ブラウザーに URL を入力するか、Business Manager で開きます。Sandbox (サンドボックス)、Staging (ステージング)、Development (開発)、Production (本番) の 4 タイプのインスタンスのそれぞれに考慮事項があります。
Sandbox |
Staging (ステージング) |
開発 |
本番 |
|
|---|---|---|---|---|
使用方法 |
ストアフロントのコードの作成や更新を行います。 |
キャンペーン、プロモーション、商品、カタログ、コンテンツを設定します。 |
本番環境をシミュレーションします。コードでコンテンツをテストする最後のステップに使用します。シミュレーション環境では B2C Commerce が提供する CDN を使用しますが、(コンテンツの) キャッシュはしません。 |
ストアフロントトランザクションに使用するライブインスタンスです。B2C Commerce が提供する CDN に接続されます。 |
データ I/O |
Sandbox では大半のシステムジョブが無効化されます。 |
データとコードをステージングにアップロードし、本番や開発にレプリケートします。 |
データとコードをステージングからレプリケートできます。 |
ステージングから本番にデータとコードをレプリケートします。データをインスタンスからエクスポートして、ステージングにインポートできます。 |
インスタンスタイプのユーザー
チームの規模によってはユーザーが複数の役割を果たすことがあります。以下に、一般的な責務を示します。
Role (ロール) |
インスタンスタイプ |
責務 |
|---|---|---|
デベロッパー |
Sandbox、ステージング |
デベロッパーはローカルマシンでテンプレート、コントローラー、スクリプトを作成または変更し、テストのために Sandbox にアップロードします。デベロッパーはコードをステージングにアップロードします。また、ステージングでマーチャンダイザーが追加したデータをエクスポートして、Sandbox でデータをテストできます。 メモ: デベロッパーが開発インスタンスを使用するのは、本番インスタンスへの変更をテストする場合のみです。 |
マーチャンダイザー |
Staging (ステージング) |
マーチャンダイザーがキャンペーンやプロモーションの作成、商品情報の管理、検索動作の設定を行います。 |
Salesforce システム管理者 |
すべてのインスタンス |
システム管理者は、インスタンスとインスタンス上の機能へのアクセス権を付与します。インスタンスの再起動、データフィードの管理、証明書のアップロードを行います。 |
品質保証エンジニア |
開発 |
このエンジニアは、本番に限りなく近い条件でサイトをテストします。 |
次のステップ
B2C Commerce のサイトの構成の PIG と SIG について見てきました。次の単元では、記録システムとの間で B2C Commerce ストアフロントデータのインポートとエクスポートを行う方法を学習します。
リソース
