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B2C Commerce サイトの設定開始

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • インスタンスタイプを挙げる。
  • インスタンスタイプの用途を説明する。
  • サイトが組織にどのように関連しているのか説明する。
  • マルチサイトのレルムを管理する方法を説明する。

はじめに

Salesforce B2C Commerce には、e コマースのストアフロントを実行するために必要なリソースとプロセスが用意されています。デベロッパーが直接クラウドとやりとりすることはありません。クラウドはサイトを支える基盤です。この単元では、レルム、PIG、SIG や、これらで実行される各種のインスタンスがすべてどのように機能するかを説明します。

サイトが作成、あるいはプロビジョニングされると、「レルム」に構造化されます。レルムにはプライマリインスタンスグループ (PIG) とセカンダリインスタンスグループ (SIG) の 2 つのグループがあります。レルムはマーチャントごとに異なります。どちらのグループにも、e コマースのサイトの設定に使用できるツールがあります。

レルムには、プライマリインスタンスグループ (PIG) とセカンダリインスタンスグループ (SIG) があります。

レルム

マーチャントには通常、自社専用のレルムが 1 つあります。レルムには、ストアフロントアプリケーションを開発、テスト、リリースするインスタンスが含まれます。B2C Commerce のインスタンスは、次のコンポーネントで構成されるアプリケーションインフラストラクチャです。

  • Web サーバー
  • アプリケーションサーバー
  • データベースサーバー

通常、マーチャントは 1 つのレルムにつき 6 つの B2C Commerce インスタンスを使用します (コード開発用の 3 つの Sandbox インスタンスと、サイトのステージング、テスト、リリース用の 3 つのインスタンス)。必要な場合は、最大 47 個の Sandbox インスタンスを持つことができます。

Note

レルムには PIG と SIG がそれぞれ 1 つのみ存在します。

1 つのレルムと複数のレルムの設定

一般に、マーチャントは 1 つのレルムを所有し、そこでブランディングや地域情報の異なる複数のサイトを開発してステージングしてからリリースします。ストアフロントサイトを管理する人々が、同じ場所にいる必要はありません。複数のサイトで、商品カタログを共有することも、異なるカタログを設定することもできます。場合によっては、サイト間で一定の管理設定を共有することもあります。

複数の事業部門やグローバルチームがあり、それぞれプロセスやビジネスポリシーが異なるマーチャントの多くは、複数のレルムを使用しています。マーチャントに個々の組織があり、バックエンド統合、スケジュール、その他の懸念事項がそれぞれ異なり、独自に管理したほうがよい場合も、個別のレルムが役立ちます。

1 つの設定でも複数の設定でも、レルムごとにプライマリとセカンダリのインスタンスグループが 1 つずつあります。

同じレルム内のサイトは、商品データに同じ商品カタログを共有できますが、異なるレルムのサイトがカタログ構造の枠を超えてデータを共有することはできません。ただし、データを異なるレルムにインポートして共有することは可能です。

たとえば、ヨーロッパ向けと環太平洋地域向けの別々のブランドの 2 つのサイトがあるとします。この場合、環太平洋地域サイトを管理するチーム用のレルムと、ヨーロッパサイトを管理するチーム用のレルムを設定することが考えられます。

サイトと組織

Business Manager では、各インスタンス内に 1 つ以上のサイトを設定できます。特定のインスタンスにある複数のサイトは、まとめて 1 つの組織と見なされます。組織は、レルム全体の最上位にあります。設定は、サイト固有レベル (1 つのサイトにのみ影響する) または組織レベル (インスタンス内のすべてのサイトに影響する) のいずれかで定義できます。これにより、個々のサイトのニーズに応じて設定を柔軟に調整したり、組織内のすべてのサイトで設定の一貫性を保ったりすることができます。

インスタンス

B2C Commerce のインスタンスには、ストアフロントをカスタマイズするためのツールやリソースが含まれます。インスタンスを表示するには、ブラウザーに URL を入力するか、Business Manager で開きます。Sandbox (サンドボックス)、Staging (ステージング)、Development (開発)、Production (本番) の 4 タイプのインスタンスのそれぞれに考慮事項があります。

Sandbox

Staging (ステージング)

能力開発

生産

使用方法

ストアフロントのコードの作成や更新を行います。

キャンペーン、プロモーション、商品、カタログ、コンテンツを設定します。

本番環境をシミュレーションします。コードでコンテンツをテストする最後のステップに使用します。B2C Commerce が提供する CDN を通過しますが、(コンテンツの) キャッシュはしません。

ストアフロントトランザクションに使用するライブインスタンスです。B2C Commerce が提供する CDN に接続されます。

データ I/O

Sandbox ではシステムジョブの大半が無効になっています。

データとコードをステージングにアップロードし、本番や開発にレプリケートします。

データとコードがステージングからレプリケートされます。インスタンスからデータをエクスポートできます。

データとコードがステージングからレプリケートされます。データをインスタンスからエクスポートして、ステージングにインポートできます。
頻繁に変更されるデータ (価格設定や在庫など) では、自動化が不可欠なことが多く、こうしたフィードは直接本番インスタンスにインポートされます。頻繁なフィードはステージングと本番に同時にインポートされるため、インスタンスは常に同期した状態になります。

インスタンスタイプのユーザー

チームの規模によってはユーザーが複数の役割を果たすことがあります。以下に、一般的な職務をいくつか示します。

ロール

インスタンスタイプ

責任

開発者

Sandbox、ステージング

デベロッパーはローカルマシンでテンプレート、コントローラー、スクリプトを作成または変更し、テストのために Sandbox にアップロードします。デベロッパーはコードをステージングにアップロードします。また、ステージングでマーチャンダイザーが追加したデータをエクスポートして、Sandbox のテストデータとして使用できます

メモ: デベロッパーが開発インスタンスを使用するのは、本番に公開予定のものをテストする場合のみです

商品担当責任者

Staging (ステージング)

マーチャンダイザーがキャンペーンやプロモーションの作成、商品情報の管理、検索動作の設定を行います。

システム管理者

すべてのインスタンス

システム管理者は、インスタンスとインスタンス上の機能へのアクセス権を付与します。インスタンスの再起動、データフィードの管理、証明書のアップロードを行います。

品質保証エンジニア

能力開発

このエンジニアは、本番に限りなく近い条件でサイトをテストします。ここではコードの開発は行われません。

次のステップ

B2C Commerce のサイトの構成の PIG と SIG について見てきました。次の単元では、B2C Commerce と記録システム間でストアフロントデータをインポートやエクスポートする方法について説明します。

リソース

Salesforce ヘルプ: 概念と用語

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