アーキテクチャ図の概要
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- アーキテクチャ図とは何かを説明する。
- リファレンスアーキテクチャ図とソリューションアーキテクチャ図の違いを説明する。
Salesforce アーキテクチャ図とは?
Salesforce アーキテクチャ図は、システムやソリューションの構造と連携を示す図です。アーキテクト、パートナー、ソリューションエンジニアはアーキテクチャ図を使用して、提案する設計に関する重要な情報を関係者やプロジェクトチームに伝えます。
この図は、統合された Salesforce ソリューション内のさまざまなコンポーネントが互いにどうやりとりするかを示しています。たとえば、Salesforce プラットフォーム上のアプリケーションとサービスが Commerce プラットフォームに接続することで、お客様向けの統合されたシームレスなエクスペリエンスを作りやすくなります。
2 種類のアーキテクチャ図があり、複雑さのレベルが異なります。利用者と図の用途に応じて使用する図の種類が決まります。
それぞれの種類のアーキテクチャ図を詳しく見ていきましょう。
Salesforce リファレンスアーキテクチャ図
Salesforce リファレンスアーキテクチャ図は、システムの設計の概要を示します。多くの場合、リファレンスアーキテクチャ図はソリューションのビジョンと戦略を事業担当役員や関係者に伝えるために使用されます。この図では、ベストプラクティスを明確にし、パターンを識別し、システム間の相関関係を概説します。
リファレンスアーキテクチャ図は家の設計図のようなものだと考えてください。設計図では、家のどこに浴室があるかを示しますが、シンクの色やバスタブの大きさはわかりません。そのような技術的な詳細は、ソリューションアーキテクチャ図にあります。
Salesforce ソリューションアーキテクチャ図
Salesforce ソリューションアーキテクチャ図は、ソリューションを実現するために必要な技術的ツールを示します。ソリューションアーキテクチャ図では、リファレンスアーキテクチャ図よりも詳細にアーキテクチャが規定されます。ソリューションを実現するために必要な具体的なツールやリソースを指定します。このような図を使用することで、デリバリーチームはソリューションと設計について詳細に話し合うことができます。リファレンスアーキテクチャ図が家の間取りを定義する大まかな設計図だとすると、ソリューションアーキテクチャ図には各部屋の具体的な仕様が記述されます。
Salesforce ソリューションキットの探索
デジタルトランスフォーメーションのパスを進み始めたばかりでも、Salesforce 製品を統合できるか検討中の場合でも、Salesforce ソリューションキットを探索することをお勧めします。どのソリューションキットも Salesforce のエキスパートと入念に検討して、コネクテッドエクスペリエンスのビジョンを実現するための推奨アプローチを説明しています。各キットには技術的な概念を伝えるアーキテクチャ図や、使用事例のソリューションを実現するために必要な資料が含まれます。
Salesforce ソリューションキットについての詳細は、「Salesforce ソリューションキット: クイックルック」モジュールを参照してください。