ライセンスの管理

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ライセンス管理アプリケーションおよびその目的は何かを定義する。
  • ライセンス管理アプリケーションの設定方法を説明する。
  • ライセンス管理アプリケーションの主要な機能を識別する。

ライセンス管理アプリケーションの概要

素晴らしいソリューションを作成し、ライセンスに関する基本事項を学習しました。使用するライセンスの種類さえ決めているかもしれませんね。では AppExchange でソリューションを販売し、ダウンロード数を追跡できるように設定を始めましょう。

ここでライセンス管理アプリケーション (LMA) が必要になります。LMA はインストール数とライセンスを記録し、お客様のサポートに役立つ基本的なツールを提供します。LMA は Salesforce から管理パッケージとして配布され、通常はパートナーのビジネス組織にインストールされます。

LMA を設定したら、簡単にライセンス数を追跡できます。見込み客がソリューションをインストールすると常に、LMA がインストール先組織に 2 つのレコードを作成します。

  • 見込み客を識別するリードレコード
  • ソリューションのライセンス規約に基づく、その見込み客のライセンスレコード

LMA ではサポートコンソールも提供されており、お客様と連絡を取って問題のトラブルシューティングを支援することができます。このコンソールでは、ソリューションがインストールされている組織を検索できます。お客様からアクセスを許可されれば、お客様組織にログインして問題をデバッグすることさえできます。カスタマーサポートについては、次の単元で詳しく説明します。

かなり興味が湧いてきたでしょう? では、どうすればこの素晴らしいソリューションを入手できるのでしょうか? 標準のサインアッププロセスを経てパートナービジネス組織 (PBO) を取得している場合は、その PBO にすでに LMA がインストールされています。LMA がインストールされたことを確認できます。アプリケーションランチャー (アプリケーションランチャーアイコン) で、[ライセンス管理アプリケーション] を見つけて選択します。  

アプリケーションランチャー。[LMA] が赤枠で囲まれています。

 インストールされていない場合は、Salesforce パートナーコミュニティでケースを登録して LMA へのアクセス権を申請します。その前に、パートナー契約を締結済みであることを確認してください。

LMA へのアクセス権の申請

  1. Salesforce パートナーコミュニティにログインします。
  2. [サポート] を選択します。
  3. [新規ケース] をクリックします。
  4. [AppExchange Partner (ISV) App Setup & Management (AppExchange パートナー (ISV) アプリケーションの設定 & 管理)] | [ライセンス管理アプリケーション (LMA)] にカーソルを置きます。
  5. [ケースを作成] をクリックします。
  6. 重要度を選択して、件名を入力します。
  7. [サブトピック] で、[Request LMA (LMA を要求)] を選択します。
  8. [説明] に、PBO の組織 ID を入力し、パートナー契約を締結済みであることを入力します。パートナーがライセンス管理アプリケーションに関するサポートを受けるために送信する Salesforce Partner Community のフォーム
  9. [ケースを送信] をクリックします。

Partner Operations チームがケースをレビューし、インストールリンクをメールで送信します。

LMA のインストール

  1. ビジネス組織にログインします。通常、これはパートナーになったときに Salesforce によって作成される組織です。一般的には環境ハブが含まれています。
  2. Partner Operations チームから受信したメールの LMA インストールリンクをクリックします。LMA へのアクセス権が必要なビジネス組織のユーザを選択します。
  3. LMA がインストールされたことを確認します。アプリケーションランチャー (アプリケーションランチャーアイコン) で、[ライセンス管理アプリケーション] を見つけて選択します。アプリケーションランチャー。[LMA] が赤枠で囲まれています。

ソリューションの LMA の設定

ビジネス組織に LMA がインストールされたので、ソリューションに接続できます。その前に、次のことを行ってください。

  • 公開コンソールへのアクセス権が必要です。このためには、「リストの管理」権限が必要です。この権限の申請方法を確認するには、「Salesforce パートナーコミュニティ」モジュールを参照してください。
  • パッケージ組織が公開コンソールに接続されている必要があります。パッケージ組織への接続方法を再確認するには、『ISVforce ガイド』を参照してください。

ソリューションを LMA に接続

  1. Salesforce パートナーコミュニティから、[公開中] を選択します。
  2. [パッケージ] を選択して、パッケージ組織のパッケージを表示します。
  3. ソリューションのパッケージを見つけ、そのエントリの横にある [Register Package (パッケージを登録)] をクリックします。
  4. パッケージを登録するよう求められたら、[登録] をクリックします。
  5. LMA がインストールされている組織 (通常はビジネス組織) にログインします。
  6. このソリューションにデフォルトで使用するライセンスを選択し、[保存] をクリックします。

ソリューションのパッケージを LMA に接続したら、再度接続する必要はありません。パッケージの以降のバージョンは自動的に LMA に接続されます。

LMA の設定

他のソリューションと同様、LMA にはロールやアクセス権限の割り当てなど複数の定義可能な設定があります。リードとライセンスでは、収益ストリームに関して重要な情報が提供されるため、少し時間をとってこれらの設定を理解してください。

オブジェクト権限の設定

ライセンス
組織のほとんどのユーザは、権限が必要ありません。ライセンスを参照するユーザは「参照」権限が必要です。ライセンスレコードを変更するユーザは「参照」および「編集」権限が必要です。
パッケージ
リードマネージャを割り当てるユーザのみ「編集」権限が必要です。その他のユーザには「参照」権限を付与するか、権限なしにします。
パッケージのバージョン
どのユーザもこれらのレコードを作成、変更、または削除する必要がないため、すべてのユーザに「参照」権限を付与するか、権限なしにします。

プロファイルまたは権限セットの項目レベルセキュリティの設定

ライセンス
設定は、組織のさまざまなユーザに対してこれらの項目をどう管理するかによって異なります。
パッケージ
すべての項目を「参照のみ」にします。
パッケージのバージョン
すべての項目を「参照のみ」にします。

LMA の設定についての詳細は、『ISVforce ガイド』を参照してください。

LMA カスタムオブジェクトの概要

LMA は複数のカスタムオブジェクトをインストールしてメンテナンスします。

カスタムオブジェクト
実行する内容
使用方法
パッケージ
AppExchange のソリューション用の管理パッケージを表す
お客様を特定のソリューションに関連付ける
Package Version (パッケージバージョン)
特定のパッケージのバージョン番号を表す
どのお客様がどのバージョンのソリューションを使用しているかを示す
ライセンス
ソリューションのライセンス制限を適用する
特定のお客様組織内のソリューションのライセンスを管理できるようにする

ライセンスの変更

LMA にソリューションを設定し、お客様はソリューションをインストールしました。ソリューションが十分な成功を収めたら、次の場合にはライセンスを調整する必要があります。

  • 無料トライアルを使用しているお客様がソリューションのフルバージョンへの切り替えを希望している。
  • 有料のお客様が、すべての従業員がソリューションを利用できるように追加のライセンスシートを必要としている。

幸い、この種の変更は簡単です。

ライセンスの変更

  1. ビジネス組織のアプリケーションランチャー (アプリケーションランチャーアイコン) で、[ライセンス管理アプリケーション] を選択します。
  2. LMA で [Licenses (ライセンス)] に移動します。
  3. 変更するカスタマーライセンスのレコードを選択し、[Modify License (ライセンスの変更)] をクリックします。[Edit (編集)] をクリックしないでください。これは使用しません。レコードの [Modify License (ライセンスの変更)] が表示されない場合は、ページレイアウトに追加します。[Modify License (ライセンスの変更)] メニューオプション
  4. 次は、該当する項目の値を変更して、ライセンスレコードを変更します。ライセンスレコード。ここでお客様のライセンスの規約を変更します。

以下はライセンスレコードで変更できる項目の概要です。

項目
説明
Expiration (期限)
これはソリューションの有効期限の日付です。この項目の日付を過ぎると、お客様はソリューションを使用できなくなります。ライセンスを期限切れにしない場合は、[Does not expire (有効期限なし)] を選択します。
Seats (シート)
この項目では、ライセンスシートの数 (お客様の組織内でソリューションを使用できるユーザの数) を定義します。最大 99,000,000 シートを割り当てることができ、お客様のシステム管理者がこれらのシートをユーザに割り当てます。または、お客様の組織のすべてのユーザにソリューションの使用を許可する場合は、[Site License (サイトライセンス)] を選択します。
状況
この項目は、お客様がソリューションへのアクセス権を取得しているかどうかを制御します。選択リストから値を選択します。 Trial (トライアル) — 顧客は製品を最長 90 日間試用できます。トライアルライセンスを有効なライセンスに変換した場合、それをトライアルに戻すことはできません。 Active (有効) — 顧客は使用許諾契約に従って製品を使用できます。 Suspended (サスペンド) — 顧客は製品にアクセスできません。 お客様がソリューションをアンインストールすると、[Status (状況)] 項目は [Uninstalled (アンインストール済み)] に設定され、ライセンスは変更できません。

インストール追跡情報の活用

LMA は Salesforce Platform 上に構築された管理パッケージであるため、期待されるすべての性能と柔軟性を備えています。少しの作業で、各自のニーズに合わせてカスタマイズできます。たとえば、次のことができます。

たとえば、お客様がソリューションをアンインストールしたら営業業務チームに、お客様のライセンスの有効期限が近づいたら営業担当に通知できます。これにより、お客様との連絡を保ち、ライセンスが原因でお客様の作業が滞ったり、関係が途切れたりするのを防止できます。

以上がライセンスの概要です。これで、ライセンス管理アプリケーションという名前の由来がおわかりになったでしょう。ただし前述のとおり、LMA には他にも役に立つ機能があります。次の単元では、ソリューションの新機能をリリースする方法を決めるときに使用できる、いくつかの新しいツールを紹介します。

リソース