提供内容の決定

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• パッチおよびメジャー更新とマイナー更新とは何かを定義し、それぞれの例を挙げる。
• パッケージバージョン番号の要素の意義を説明する。

ビジネスは好調! 次のステップ

PartnerX の主任開発者であるあなたは、AppX が AppExchange で大成功したことに誇りを感じています。お客様からフィードバックが寄せられており、次のステップについてブレインストーミングをしています。AppX の改善方法についてのアイデアには事欠きません。

では何を優先し、改善項目をどう提供すればよいのでしょうか? これらの質問への答えを出すには計画が必要です。お客様はすでにアプリケーションを使用しているため、導入が難しい変更もあります。理想は、AppX の他の操作性と同様、アップグレードプロセスをお客様にとって常に満足のいくものにすることです。

更新の計画

たとえば、一貫性のない表示ラベルを見つけて修正したり、お客様のデータを更新する数式の不具合を修正したりする場合があります。こうした変更にはパッチが適しています。

お客様に約束したすばらしい新機能用に、新しいメジャーまたはマイナーパッケージバージョンを作成します。 

先に進む前に、変更に関する情報を伝えるためのシンプルなツールである、バージョン番号について確認しましょう。

パッケージのバージョン

私たちは多くのソフトウェアバージョン番号を見てきました。大まかに言えば、番号が大きいほどよい製品であることを意味します。そこを目指しましょう!

Salesforce には、製品のパッケージをバージョン管理するための明快で使いやすい形式があります。最新バージョンの AppX を見てみましょう。

AppX バージョン 2.1.3

このバージョンには 3 つの部分があります。

• (2) メジャーバージョン番号を表します。メジャーバージョン番号の変更は、製品に対する大規模で抜本的な変更を示します。
• (1) マイナーバージョン番号を表します。マイナーバージョン番号は、製品に機能を追加したり、目に見える変更を加えたりするものの、基本的な動作は以前と同じ場合に変更されます。
• (3) パッチバージョン番号を表します。パッチバージョンは何らかの細かな修正です。

アップグレードの変更がメジャーかマイナーかは、パートナーが決めます。バージョン番号を使用すると、お客様の期待事項を管理できます。

パッケージを更新する

これで、予定していた変更をすべて加え、厳密にテストし、管理パッケージの新しいバージョンをアップロードしました。もう少しで完了です。製品をお客様に提供する前にしなければならないことも残りわずかです。

セキュリティレビュー

AppExchange で製品を提供しているならば、Salesforce では信頼が最優先事項であることをご存じでしょう。アプリケーションは Salesforce のセキュリティレビュープロセスに合格しなければなりません。パッチとアップグレードもアプリケーションと同じセキュリティ標準を満たす必要があります。

幸い、パッチやアップグレードのすべてで完全なセキュリティレビューが必要というわけではありません。 

セキュリティレビュープロセスについて再確認するには、「AppExchange セキュリティレビュー」モジュールを参照してください。

アプリケーションリストを更新する

ピカピカの新製品が準備できたら、次は AppExchange のリストを更新します。

1. Salesforce パートナーコミュニティで、[公開中] をクリックします。
2. パートナーコンソールで、[リスト] をクリックします。
3. 各自のリストを選択します。
4. [Link Your Solution (ソリューションをリンク)] をクリックします。
   
5. 各自のソリューションとバージョンを見つけて選択します。
   
6. [保存 & 終了] をクリックします。

リソース

• Second-Generation Managed Packaging Developer Guide (第二世代管理パッケージ開発者ガイド): 第二世代管理パッケージのバージョンの作成と更新
• Second-Generation Managed Packaging Developer Guide (第二世代管理パッケージ開発者ガイド): 第二世代管理パッケージのパッチバージョン