テクノロジーを接続して、リスティングタイプを選択する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ソリューションリスティングとコンサルタントリスティングの違いについて説明する。
- ソリューションを AppExchange に掲載するための前提条件を説明する。
- さまざまなリスティングタイプとパッケージ種別について説明する。
- Partner Console やリスティングに接続できる各種のテクノロジーについて説明する。
リスティングタイプを決定する
AppExchange リスティングは、ソリューションの販売を促進する主要なマーケティングツールです。リスティングにソリューション、価格設定、サポート、その他の詳細を記載して、その製品が自分たちの求めるものかどうかをお客様が判断できるようにします。また、動画やホワイトペーパー、その他のコンテンツをアップロードすると、お客様がソリューションの機能を理解するうえで役立ちます。
AppExchange リスティングを作成する前に、リスティングタイプを決定します。ソリューションを掲載する場合は、コンサルタントリスティングを作成する場合と収集する資料の種類が異なります。
ソリューション
Leung が作成するのはソリューションリスティング、つまり、管理パッケージにまとめたアプリであるため、そのリスティングプランを手に取ります。
ソリューションリスティングの承認申請を行うためには、最低でもタイトル、説明、Salesforce の前提製品、料金体系など、リスティングの基本情報を入力する必要があります。後ほど、こうした情報をリスティングビルダーのどこに入力するかを説明します。
コンサルタント
コンサルタントとは、Salesforce のエキスパートです。コンサルタントリスティングには記載すべき情報の厳密な要件がありませんが、ビジネスの特長を紹介する情報を伝えることが重要です。
- 専門知識: 認定資格のほか、パートナーナビゲーター、業種、Salesforce で達成した実績などを記載することを検討します。
- 関連ドキュメント: ホワイトペーパーやデータシートのような情報へのリンクを追加して、潜在的なお客様が確認できるようにします。
- 企業情報: あなたの会社を簡潔に紹介します。所在地、事業の対象地域、連絡先などの基本情報も忘れずに記載します。
- ビジュアル:「百聞は一見にしかず」というとおり、各自のコンサルティングビジネスがどのようなものかを伝える魅力的なビジュアルを挿入します。
テクノロジーを接続する
Partner Console では、多数のタスクを並行して進めることができます。たとえば、AppExchange リスティングで作業をしながら、ソリューションをコンソールに接続してセキュリティレビューを開始することができます。Leung はまず、ソリューションとトライアルテンプレートを接続し、ソリューションがセキュリティレビューを受けている間に新しいリスティングに着手することにします。
[テクノロジー] タブには、[ソリューション]、[トライアルテンプレート]、[組織] の 3 つのセクションがあります。[テクノロジー] では次のタスクを実行できます。
タスク | [テクノロジー] のセクション | 必須/省略可能 |
---|---|---|
Partner Console にパッケージや API ソリューションを追加して、AppExchange 公開プロセスを開始する。 |
ソリューション |
|
AppExchange セキュリティレビュープロセスを開始して管理する。 |
ソリューション |
|
パートナービジネス組織 (PBO) のライセンス管理アプリ (LMA) に管理パッケージを登録する。 |
ソリューション |
|
トライアルテンプレートに接続する。 |
トライアルテンプレート |
|
接続済みの組織名、組織 ID、接続日を表示する。 |
組織 |
|
Leung が掲載するのは管理パッケージです。このソリューションと料金体系に基づいて、次のステップを実行します。
- 管理パッケージが存在する組織を Partner Console に接続する。
- AppExchange セキュリティレビューを開始して完了する。
- 管理パッケージを LMA に登録する。
- トライアルテンプレートが存在する組織を Partner Console に接続する。
上記のタスクを遂行するために、Leung が Partner Console で行った手順を確認しましょう。
ソリューションに接続する
AppExchange リスティングで作業をしている同僚がいる場合は、[テクノロジー] タブにその同僚が接続しているソリューションが表示されます。自分のソリューションを接続するには、次の手順を実行します。
- [テクノロジー] のホームページで、[テクノロジーを接続 +] をクリックします。
-
[Packaged Solution (パッケージソリューション)] をクリックします。
-
各自のソリューションタイプをクリックします。
Leung が接続するのは Salesforce Platform パッケージソリューションです。B2C Commerce ソリューションに接続する場合も [Packaged Solution (パッケージソリューション)] を選択しますが、指定する詳細が異なります。ソリューションタイプ 詳細 Salesforce Platform パッケージ 接続先の組織 Quip
Quip アプリの名前と URL
B2C Commerce カートリッジ カートリッジの名前と URL - [組織を接続] をクリックします。
- Salesforce 組織にログインします。
- [アクセスを許可] ウィンドウで [許可] をクリックします。
[ソリューション] タブのソリューションのリストにあなたのソリューションが表示されます。同様に、組織をトライアルテンプレートに接続すると、[トライアルテンプレート] タブに組織が表示され、接続された組織が [組織] タブに表示されます。
AppExchange セキュリティレビュープロセスを開始して管理する
次に、Salesforce Platform パッケージ、Marketing Cloud API ソリューション、Salesforce Platform API ソリューションを掲載する場合は、セキュリティレビューを開始します。
[ソリューション] タブで、次の手順を実行します。
- 各自のソリューションをクリックします。
-
[レビューを開始] をクリックします。
- セキュリティレビューウィザードの手順に従います。
ソリューションをライセンス管理アプリ (LMA) に登録する
ライセンス管理アプリ (LMA) を使用して、管理パッケージのライセンスを管理します。LMA を使用するために、まず管理パッケージを登録します。
[ソリューション] タブで、次の手順を実行します。
- 各自のソリューションをクリックします。
- [Register Package (パッケージを登録)] をクリックします。
- LMA が存在する組織 (パートナービジネス組織 (PBO) など) のユーザー名とパスワードを入力します。
- [ログイン] をクリックします。
パッケージはデフォルトのライセンス設定 (有効、サイト全体) で登録されます。デフォルトを変更する場合は、パッケージのライセンス状況とライセンスの種類を変更します。お客様がパッケージをインストールすると、デフォルトの動作が適用されます。
LMA の使用についての詳細は、『ISVforce ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。
トライアルテンプレートに接続する
トライアルテンプレートがある場合は、次にそのテンプレートを接続します。
[トライアルテンプレート] サブタブで、次の手順を実行します。
-
[テクノロジーを接続 +] をクリックします。
-
[トライアルテンプレート] をクリックします。
-
[組織を接続] をクリックします。
- [アクセスを許可] ウィンドウで [許可] をクリックします。
[トライアルテンプレート] サブタブのトライアルテンプレートのリストに、各自のトライアルテンプレート組織が表示されます。
新しいリスティングに着手する
Cloudy Health のセキュリティレビューが完了したら、Leung はそのリスティングを公開できます。承認を受けるまでにやるべきことがたくさんあります。Leung は待っている間にリスティングを作成してしまうことにします。
Partner Console のホームページで、Leung は [リスティング] をクリックします。
- [New Listing + (新規リスティング +)] をクリックします。
- リスティングタイプを選択します。Leung は [Packaged Solution (パッケージソリューション)] を選択します。
- パッケージソリューション: Salesforce Platform 管理パッケージとしてバンドルされ、お客様が各自の Salesforce 組織にインストールするソリューションを掲載する場合や、B2C Commerce カートリッジを掲載する場合は、パッケージソリューションを選択します。
- API: Salesforce Platform API、Marketing Cloud API、Mulesoft など API にコールアウトする配布可能なコードを掲載する場合は、API を選択します。
- コンサルタント: コンサルタントリスティングを作成し、最適なお客様を惹きつける目的で専門知識や称賛、リンクを追加する場合は、このオプションを選択します。
- パッケージについては、パッケージ種別を選択します。Leung は [Salesforce Platform パッケージ] を選択します。
- 各自のソリューションと一致する Salesforce Platform パッケージ種別を選択します。Leung は [Salesforce アプリ] をクリックします。
- Salesforce アプリ: カスタムコンポーネントや機能をインストールしやすい管理パッケージにバンドルしたアプリです。
- Bolt ソリューション: Sales Cloud などの Salesforce 製品と連携する業種別ソリューションです。ビジネスロジックや自動化が組み込まれ、カスタマイズ可能なユーザーインターフェースを備えています。
- フローソリューション: フローは事前構築されたスタンドアロンの機能要素または設定可能なビジネスプロセスで、タスクの自動化に使用します。
- Lightning コンポーネント: お客様が Lightning Experience でアプリの構築やページのカスタマイズをコード不要な簡単な方法で行えるようにします。
- リスティングの第一言語を選択します。Leung は [英語] をクリックします。
- 英語: リスティングを AppExchange に公開する場合は英語を選択します。
- 日本語: リスティングを AppExchange Japan に公開する場合は日本語を選択します。
上々です! Leung がリスティングタイプを選択すると、リスティングビルダーが起動します。まず Leung の目を引いたのが、リスティングの簡潔なステップトラッカーです。リスティングビルダーは、新しいリスティングに着手したり、すべての既存のリスティングを管理したりする場所です。
Leung が新しいリスティングを保存するためには、最低限リスティングのタイトルを入力する必要があります。
- [基本情報を記入] で、リスティングのタイトルを追加します。
- [保存 & 終了] をクリックします。
ちょっと休憩
Leung は Partner Console のあちこちを見て回り、[テクノロジー] タブでさまざまな操作を実行できることを認識しました。新しいリスティングに着手して保存しました。また、リスティングビルダーには、新しいリスティングを作成し、既存のリスティングを管理する 5 つのステップが示されていることを知りました。ここで、コーヒーを飲みながら一息入れることにします。皆さんもお気に入りの飲み物でリフレッシュして、次の単元で Leung がリスティングビルダーについて学習するところを見ていきましょう。