AMPscript の概要

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • AMPscript を定義する。
  • Marketing Cloud で AMPscript を使用する方法を説明する。
  • AMPscript の言語と構文を認識する。

AMPscript とは?

Marketing Cloud で、AMPscript への参照を目にしたり、もしかしたらもう使ったことがあるかもしれません。AMPscript とは何なのでしょうか? AMPscript は Marketing Cloud 独自のスクリプト言語で、メール、ランディングページ、SMS、プッシュメッセージなどの高度な動的コンテンツに使用します。AMPscript はプログラミングの基本的な概念を使用しますが、プログラマでなくても AMPscript の関数を理解してメールで使用することができます。あなたの内なる開発能力を呼び起こし、この AMPscript というものを一緒に見ていきましょう。

AMPscript の機能

ところで、なぜ AMPscript を使うのでしょうか? AMPscript を使用すれば、Marketing Cloud の機能を拡張して、デジタルマーケティング担当者が切望する、パーソナライズされた 1 対 1 のコミュニケーションを創出しやすくなります。 

AMPscript は次の用途で使用します。

  • 購読者データや連絡先データを使用してメールをパーソナライズする。
  • 条件ロジックを使用して、複雑かつ高度に動的なメールを作成する。
  • データのクリー二ングや書式設定を行う。
  • 日付や時刻などのリアルタイム情報をメールに追加する。
  • インプレッションを追跡する。

上記は AMPscript で可能な機能の一部に過ぎません。下表で他にできることも確認してください。 

カテゴリ
AMPscript の機能
API
SOAP API のインタラクションを作成する。
連絡先
全購読者データベースの Marketing Cloud 連絡先情報を変更する。
コンテンツ
Marketing Cloud コンテンツ (メールメッセージのテキストや画像など) を変更する。
データエクステンション
データエクステンションのデータを変更する。
日時
Marketing Cloud の日時情報を変更する。
暗号化
Marketing Cloud データを暗号化/復号化する。
HTTP
Marketing Cloud の HTTP 情報を取得、転記、変更する。
算術
基本的な算術関数を実行する。
Microsoft Dynamics CRM
Microsoft Dynamics CRM データを操作する。
Salesforce
Marketing Cloud の Sales Cloud データや Service Cloud データを操作する。
サイト
CloudPages サイトを操作する。
ソーシャル
Email Studio のソーシャル転送機能を操作する。
文字列
Marketing Cloud の文字列情報を変更する。
ユーティリティ
Marketing Cloud データの型を返したり評価したりする。

では、AMPscript を使用できるいくつかのシナリオを詳しく見ていきましょう。 

  • 複雑なマーケティング (Commercial) メール: ロイヤリティメンバーに、現在のロイヤリティレベル、前回の購入に関する情報、商品の購入を促すクーポンを記載したメールを毎月送信する。この場合、AMPscript を使用して、購読者のデータエクステンション (DE)、ロイヤルティレベルと有効期限を保存している別のロイヤルティ DE、購入 DE のそれぞれの個人情報を参照することになります。こうした処理は AMPscript がないと困難です。
  • 複雑な Transactional メール: カートにアイテムを入れたままにした顧客に、放棄したカートに関するメールを作成する。この場合は、AMPscript の関数を使用して放棄したカート内のアイテムをメールに表示し、API を使用してメールを送信します(開発者以外がこの処理を行うのはやや大変かもしれませんが、AMPscript の基本事項を押さえていれば、開発者に相談しやすくなります)。
  • データのクリー二ング: AMPscript を使用して、クライアントが見やすいデータにする。たとえば、クライアントの名前の大文字小文字が不適切なメールが送信されないようにします (例: john 様、JOHN 様)。

AMPscript の言語

言語を学ぶと聞いただけで怖気づくかもしれません。そのため、AMPscript を要素に分解して学びやすくしましょう。AMPscript で使用される基本的な言語要素は、文字と変数と演算子です。 

文字

AMPscript の基本のキから始めましょう。その前に、AMP は何を表しているのでしょうか? Advanced Marketing Preferences (高度なマーケティング設定) だと思いますか? それとも、Apples、Mangoes、Papayas (アップル、マンゴ、パパイヤ) でしょうか? 実は AMP は頭文字ではないため、知っておくべき重要な文字に進みましょう。AMPscript コードで使用される一般的な文字を次に示します。 

文字
目的
%%
すべての AMPscript の開始点と終了点
%%=
任意の内容をここに説明 =%%

インライン AMPscript の開始 (と終了) を示します。インライン AMPscript は、参照する関数の戻り値を表示します。基本的に表示したい情報を特定します。
%%[
任意の内容とその内容を取得する手順を説明]%%

AMPscript コードブロックの開始 (と終了) を示します。AMPscript ブロックは、複数のステップを説明できるため、インラインよりも複雑なことを実行できます。変数値の宣言や設定に役立ちます。また、条件ロジックの処理にも利用できます。
" "
リテラルアイテム (データエクステンション名、列名、データポイントなど) の定義に使用します。
(m == money and money == good)
括弧は、コード内のグループ操作の順序を特定します。
(@money)
@ 記号は、探しているものを表します。この例では money です。
v(@allthemoney)
データで見つかった変数の値を参照します。
メモ

パーソナライズ文字列 (%%FirstName%%) は %% 文字を使用しますが、AMPscript ではありません。この一般的な機能は、購読者の属性やシステムデータをメールに挿入するために使用します。とはいえ、AMPscript の式 (またはコードのチャンク) 内でもパーソナライズ文字列を使用できます。

変数

変数は、Marketing Cloud アカウントに保存されているデータを参照しやすくするもので、AMPscript で重要な役割を果たします。数学の授業で、まだわかっていない数を変数 (通常は x) で表した方程式を思い出してください。  

x + 2 = 6 などです。 

AMPscript の変数は、まだわかっていないデータ (顧客の名前を適当に決めることはできないですよね) のスペースを送信時まで確保しておくためのプレースホルダです。この点は次の単元で詳しく説明します。

演算子

AMPscript は必要なデータを取得しやすくするために比較条件も使用します。 

比較演算子
==
次の値と等しい
!=
次の値と一致しない
>、>=
次の値より大きい、次の値以上
<、<=
次の値未満、次の値以下
結合演算子
AND 両方の式が true に評価された場合、条件が true になる。
OR いずれかの式が true に評価された場合、条件が true になる。
条件演算子 
IF、ELSEIF、ELSE、ENDIF
これらの演算子は、設定した条件に基づいてデータを定義したり、結果を絞り込んだりするために使用します。

AMPscript を使用すると、ユーザーインターフェースウィザードや事前に作成されたテンプレートの制約を受けることなく、複雑かつ高度に動的なメールを好きなだけ作成できるようになります。次の単元では、AMPscript を使い始めるにあたって知っておくべき基本的な関数と構文について説明します。

リソース

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