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Amazon DynamoDB の Salesforce Connect アダプターを使ってみる

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • データの仮想化とそのメリットについて説明する。
  • 指定ログイン情報のメリットについて説明する。

データを簡単に仮想化する方法

あらゆる規模の組織が Salesforce と AWS のツールを活用して、リアルタイムのエンタープライズデータを使用した最先端のカスタマーエクスペリエンスを構築しています。こうした組織は Salesforce を活用して顧客リレーションを効率的に管理しているほか、コンピューティング、ストレージ、データベースのニーズに応じて AWS の機能を利用する新しいアプリケーションを Salesforce プラットフォームに構築しています。

Amazon DynamoDB の Salesforce Connect アダプターを使用すると、Salesforce のシステム管理者や開発者が Amazon の大規模な DynamoDB データストアにあるデータを仮想化できます。そしてこの仮想化したデータを、Salesforce 内に直接保存されているデータのように処理することができます。従来の複雑な ETL (抽出、変換、読み込み) の手法を使わなくても、データをシームレスかつ迅速に統合できます。

まず、Salesforce で AWS サービスをネイティブに使用するカスタムアプリケーションを構築します。次に、両方のプラットフォームでワークフローを安全に自動化します。

データの仮想化とは?

データインテグレーションの手法の多くは ETL を伴い、2 つのシステム間でデータを移動または同期する必要があります。ETL ツールは、システムオブレコードから、その全部または一部を必要とする他のアプリケーションに情報をコピーします。多くの企業では、高度なスキルを有するチームがこうしたインテグレーションを監視してメンテナンスを実施する必要があります。DynamoDB には AWS グローバルインフラストラクチャ全体の数十億件のレコードを保存できることから、こうした作業が一層複雑になります。

仮想化した場合は、ユーザーまたはシステムアクションがレコードを必要とする時点で DynamoDB API のエンドポイントにライブコールアウトを実行するため、大量のデータを同期するという大変な作業が省かれます。Salesforce Connect は、特定のアクションに必要なデータのみを照会し、サーバーから返されたレコードを保存やキャッシュしません。このアプローチは、組織がコストを管理し、厄介な技術的問題を回避し、データの移動に関するセキュリティやコンプライアンスのガイドラインを遵守するうえで役立ちます。

Salesforce Connect を使用する場合は、DynamoDB の特定のテーブルから 1 つ以上の外部オブジェクトを作成できます。システム管理者がテーブルの構造を指定すると、アダプターによって DynamoDB に保存されているデータが、独自のタブがある他のオブジェクトと同様に表示されます。このため、システム管理者が、Lightning フローやネイティブオブジェクトへの間接参照など、Salesforce プラットフォームに付属する機能を活用できます。 

オレンジの AWS クラウドから青い Salesforce クラウドを指している矢印

開発者は、このデータソースに対する Salesforce Object Query Language (SOQL) クエリや Apex を記述でき、DynamoDB のカスタム API にアクセスするためのアプリケーションコードを記述する必要がありません。つまり、Salesforce Trailblazer が各自のアプリケーションで Amazon DynamoDB のデータを使用するために新たなスキルを習得する必要がありません。

シームレスかつ安全に認証する

こうした新しい機能は、新世代の指定ログイン情報を使用して AWS と安全にやり取りします。この機能によって AWS 署名 V4 認証プロトコルのサポートが拡張され、Salesforce システム管理者が権限セットを使用してセキュリティを強化できます。また、複数の Salesforce アプリケーションで、ID とアクセス管理 (IAM) で定義されたログイン情報を共有できるようになります。

カード上に錠が示されている AWS アイコン。カードの下に IAM と記されています。

システム管理者は、IAM を使用して各自の AWS リソースに対するセキュリティを綿密に管理し、Salesforce が使用する指定ユーザーを作成できます。重複する権限の管理に伴う管理者の負担を軽減するために、Salesforce の複数のアプリケーションで特定の指定ユーザーのログイン情報を共有するか、別々の設定を定義することができます。いずれの場合も、外部ログイン情報によって参照される権限セットを使用してこうしたコールアウトを実行するためのアクセス権が Salesforce ユーザーに明示的に付与されます。

Amazon DynamoDB のデータモデリングの詳細を知る

Amazon DynamoDB を使用すれば、リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) とは異なる一連のトレードオフにより、一貫性のある高速なパフォーマンスを大規模で実現するという目標が達成されます。高度な分割スキーマがあれば、膨大なテーブルのストレージを管理できます。けれども、そのようなサイズの結合は実用的でなく、サポートされません。他の点でクエリも制限されます。詳細は、『Amazon DynamoDB デベロッパーガイド』の「DynamoDB でリレーショナルデータをモデル化するための最初のステップ」を参照してください。

DynamoDB の Salesforce Connect アダプターがあれば、DynamoDB データを簡単に使用できるようになります。次の単元では、この接続を確立する方法を見ていきます。

リソース

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