同窓生へのアウトリーチの自動化とパーソナライズ

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • キャンペーンを活用してアウトリーチの効果を高める。
  • マーケティングオートメーションのニーズを評価する。
  • マーケティングオートメーションがキャンペーンとどう連動するかを特定する。

EDA の概要を理解したところで、次はパーソナライズしてみましょう。Salesforce には、同窓生やボランティアへのアウトリーチ業務を合理化し、パーソナライズされた関連性の高いコミュニケーションを可能にするマーケティングツールが多数あります。では、詳しく見ていきましょう。

Salesforce キャンペーンの概要と使用方法

たとえばキャピタルキャンペーンに関連して「キャンペーン」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、Salesforce エコシステムではその意味が若干異なります。キャンペーンは、Salesforce 内で計画、管理、トラッキングできるエンゲージメントのイニシアチブです。キャンペーンオブジェクトを使用すれば、取引先責任者にレスポンスを求める外部向けマーケティングプロジェクトを追跡できます。たとえば、近日開催予定の入学関連イベントのボランティアを募集するために、一連のメールを同窓生に送信したい場合。これはキャンペーンで行うことができます。今年度の同窓会を案内するダイレクトメールを配布しようとしている場合。これもキャンペーンで行うことができます。

キャンペーンは、Salesforce 内で人々をグループ化する優れた手段であることはわかりました。では、さらに範囲を広げた取り組みの一環として、複数の方法で取引先責任者のグループとエンゲージしたい場合はどうでしょうか? そこで役立つのがキャンペーン階層です。

Cloudy College でのホームカミングの週末

前の単元で述べたように、Cloudy College のホームカミングの週末の企画が本格的に進んでいます。同窓生エンゲージメントチームが準備したコミュニケーション戦略には、ダイレクトメールのパンフレット、日程案内メール、電子パンフレットと動画のメールが含まれています。キャンペーン階層を使用すると、個々のアウトリーチ活動を包括的なホームカミング祝賀行事にリンクさせることができます。それによって、最上位のイニシアチブの成功とその支援を目的とした個々の小規模なエンゲージメント活動の有効性を階層形式で把握できます。

キャンペーンは、同窓生エンゲージメントの取り組みの情報整理と分析に継続的に活用することができます。キャンペーンを入力してリンクしたら、レポートの実行、全体的な目標の達成に対する作業の影響を視覚的に表示するダッシュボードの作成、さまざまなアウトリーチ方法のレスポンス率の比較、ROI 対コストの表示などができます。目標を達成している部分と変更を加える必要がありそうな部分を示すデータを活用できれば、エンゲージメントを強化できる可能性が無限に広がります。キャンペーンの作成を開始する準備ができたら、「Education Cloud を使用した大口支援者リレーション管理」モジュールで新しいキャンペーンの作成とキャンペーンメンバーの追加の手順を参照してください。そのモジュールへのリンクは、この単元の最後にある「リソース」セクションにあります。

マーケティングオートメーションで成功をつかむ

マーケティングオートメーションは、学校のマーケティングチームのメンバー以外には無関係と思っていませんか? 実は、「マーケティング = エンゲージメント」なのです。チームとしての集団のスキルが実際に役立つ作業に時間を割けるように、冗長で時間のかかるタスクを自動化するというアイデアが気に入った場合は、このまま読み続けてください。

Salesforce のマーケティングオートメーションツールを使用して、メール、フォーム、ランディングページ、育成プログラムなどのアクティビティを自動化することができます。このようなコミュニケーションは、タイムリーに一貫したアウトリーチ活動で賛助者ベースとのつながりを維持するために重要ですが、独りですると、うんざりする場合があります。Salesforce のマーケティングオートメーションには、Marketing Cloud と Pardot という 2 つのオプションがあります。このどちらも、メールの送信やメッセージの投稿に膨大な時間を費やすことなく、取引先責任者と継続的にエンゲージするものですが、それぞれ独自の特性を備えています。では、比較対照してみましょう。

Salesforce のマーケティングオートメーションツールの機能

  • Marketing Cloud と Pardot のどちらにも、メールとソーシャルチャネルを管理する機能がある。
  • Marketing Cloud は SMS メッセージの送信と広告の表示ができる。
  • Pardot には、最も関心が高く、学校との適合度も高い支援者を見極めることができる、スコアリング機能とグレーディング機能がある。

Salesforce のマーケティングオートメーションツールのしくみ

  • Marketing Cloud は柔軟性がきわめて高く、学校のニーズに合わせて詳細に設定できる。ただし、この柔軟性の高さは、Marketing Cloud がより複雑であるからこそ実現されるものです。
  • Pardot は一般的により直感的で使いやすいとされているが、カスタマイズ性に劣る。

次の図で、ツールのその他の類似点と相違点を確認してください。

Pardot の機能、Marketing Cloud の機能、共通の機能を示すベン図

では、どう選んだらよいのでしょうか? よい質問です。これは慎重に検討する必要があります。学校やチームに固有の決定的要素が多数あるかもしれませんが、次の点について考えてください。

  • プロジェクトの範囲とタイムラインは?
  • チームの帯域幅は? スタッフに Salesforce システム管理者がいるか?
  • アウトリーチ目標は?

以上の質問にしっかりと答えられるように準備しておけば、適切な Salesforce マーケティングオートメーションツールの選択についてより深い話し合いができます。

マーケティングオートメーションに対する学校のニーズを分析した結果、Pardot または Marketing Cloud のどちらかに決定できず、「両方使用できるだろうか?」という質問にたどり着いたとしたら、答えは「はい」です。

学校によっては、エンゲージメントやリード育成といった初期マーケティングフェーズでは Pardot が適していて、取引開始後の賛助者とのリレーション管理ツールとしては Marketing Cloud が適している場合があります。または、特に大きな学校では、たとえば賛助者オーディエンスへの宣伝には Marketing Cloud を使用し、エンゲージメントおよびリード育成機能には Pardot を使用するのが適している場合もあります。自分の学校に両方のソリューションの組み合わせが適していると思われる場合は、さらにいくつか考慮すべき項目がいくつかあります。

  • どのインテグレーションモデルを使用するか?
  • 製品の主要なユーザは?
  • 各製品に製品擁護者がいるか?

このような疑問に応えるには、Salesforce パートナーと協力することをお勧めします。Salesforce パートナーの見つけ方と選択に関する情報や、学校での Pardot と Marketing Cloud の併用についての詳細は、この単元の「リソース」セクションを参照してください。 

すべての連携

嬉しいことに、どちらのツールがチームに適していると判断されても、Salesforce キャンペーンを使用することができます。分析と併せて使用すると、キャンペーンとマーケティングオートメーションは最大限の能力を発揮します。キャンペーンにはすべてのデータが整理して保存され、マーケティングオートメーションは実施の鍵です。

プロモーションメールまたはテキストメッセージの送信、ソーシャルメディアへの投稿、最も好意的な支援者のセグメント化されたリストの作成などを行うようにオートメーションツールを設定したら、キャンペーンレポートとダッシュボードで活動の成功総計値を確認できます。マーケティングオートメーションデータと Salesforce データを組み合わせると、より優れた包括的なレポートで同窓生エンゲージメントの全体像をつかむことができます。

Salesforce のレポートとダッシュボードについては後で詳しく説明します。その前に、Salesforce コミュニティを紹介し、Salesforce コミュニティが同窓生エンゲージメント活動の促進にどのように役立つかを説明します。次の単元に進みましょう。

リソース