マーケティングインテリジェンスを設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- マーケティングインテリジェンスの概要とそれが重要な理由を説明する。
- マーケティングインテリジェンスを使用するために必要なロールと権限を特定する。
- 必須機能を有効にし、アプリケーションをインストールして、マーケティングインテリジェンスを設定する。
Alex の紹介: マーケティングインテリジェンスでレベルアップを目指すマーケター
Alex は Acme Corp のマーケティングマネージャーで、Acme のマーケティングキャンペーンがビジネス成果にどのように貢献しているのかを明確に把握したいと考えています。ただし、マーケティングデータがさまざまなプラットフォーム、チャネル、ビジネスユニット、キャンペーンに分散しているため、キャンペーンが売上にどのような影響を与えているのかを把握するのは困難です。これは、Alex にとって最も重要な主要業績評価指標 (KPI) です。
ソーシャル、検索、メールなど、どのプラットフォームもそれぞれ独自の言語、固有のレポート形式、データ構造、メトリクスが使用されています。成果につながるデータドリブンの意思決定を行うために、Alex は、これらのデータソースを整合させて、パフォーマンスを明確かつ統合的に把握する必要があります。
マーケティングインテリジェンスを使用すれば、Alex はツールを切り替えることなく、データを集約し、パフォーマンスを分析し、明確なインサイトを得て、Acme の目標に向けて最適化できます。Alex が、Salesforce 組織でマーケティングインテリジェンスを設定し、インサイトを活用し始めるまでを見ていきましょう。
マーケティングインテリジェンスとは?
マーケティングインテリジェンスは、Marketing Cloud Next に組み込まれた、強力なエージェンティックマーケティング分析およびビジネスインテリジェンスソリューションです。マーケターがメディアプラットフォーム、CRM システム、分析ツールのデータを集約するのに役立ちます。すべてのデータを 1 か所に集めることで、マーケターはパフォーマンスを分析、視覚化、レポートできます。
Salesforce Platform 上に構築されているため、マーケティングインテリジェンスは Sales Cloud をはじめ、ほかの Salesforce クラウドとシームレスに連携します。これにより、マーケターは属性などの機能を使用して、実際のビジネスへの影響を簡単に測定できます。内部では、マーケティングインテリジェンスは Tableau Next 上で実行されています。Tableau セマンティックレイヤーを活用し、レポートとダッシュボードの一貫性と柔軟性を確保しています。
マーケティングインテリジェンスは、Data 360、Agentforce、Einstein AI、Tableau Next の力を結集し、マーケターの業務フローの中で、マーケティングデータを継続的に接続、ハーモナイズ、変換することで、プロアクティブで信頼性の高いインサイトを提供します。マーケティングインテリジェンスを活用すれば、キャンペーンのパフォーマンスを向上させ、無駄な支出を削減し、時間を節約できる、よりスマートな意思決定が可能になります。
始める前に必要なこと
マーケティングインテリジェンスを設定する前に、データや機能にアクセスするために必要なロールと権限を持っていることを確認してください。マーケティングインテリジェンスには、「管理者」、「データスペシャリスト」、「マーケティングマネージャー」ロール向けの 3 つの標準権限セットが含まれています。
ユーザー種別 - 表示ラベル |
説明 |
必須の権限セット |
|---|---|---|
マーケティングインテリジェンス管理者 |
管理者は、マーケティングインテリジェンスのセマンティックモデルとアプリケーションの設定とインストールを含め、すべてのマーケティングインテリジェンス機能を設定するフルアクセス権を持っています。 |
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マーケティングインテリジェンスデータスペシャリスト |
データスペシャリストは、ファイルベースまたは API 接続を使用して、マーケティングインテリジェンスのデータソースを設定し、維持します。項目のマッピング、分類ソースの管理、ハーモナイゼーションルールの適用により、データパイプラインを構築および管理し、データの正確と一貫性を保ち、レポート作成に適した状態を確保します。 |
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マーケティングインテリジェンスマーケティングマネージャー |
マーケティングマネージャーは、マーケティングインテリジェンスを活用して、マーケティング目標の参照と作成、パフォーマンスダッシュボードの確認、レポート、セグメンテーションツール、検索条件、視覚化を使用したデータ分析を行い、キャンペーンの影響を評価して意思決定を導きます。 |
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マーケティングインテリジェンスをインストールする
マーケティングインテリジェンスがプロビジョニングされた後、システム管理者はそれをインストールして、関連するユーザーに権限を割り当てます。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Marketing Intelligence(マーケティングインテリジェンス) と入力します。
-
[Marketing Intelligence (マーケティングインテリジェンス)] を選択します。
- [Setup Prerequisites (設定の前提条件)] タブに移動します。
- Data 360 を有効にします。
- Data 360 で、[Data Governance (データガバナンス)] 設定を確認します。すべてのマーケティングインテリジェンスオブジェクトは、マーケティングインテリジェンスセマンティックモデルへのアクセスが許可されている必要があります。
- Tableau Next を有効にします。

Data 360 は Acme Corp ですでに有効になっているため、システム管理者は Tableau Next を有効にするだけです。これらのコアサービスが有効になっていれば、チームはマーケティングインテリジェンスを支える必須コンポーネントをインストールできます。
インストール要件
設定の前提条件を完了した後、Acme Corp のシステム管理者は、マーケティングインテリジェンスの基盤コンポーネントのインストールに進みます。このステップで、Alex がマーケティングデータの接続と分析を開始するための技術的な基盤を構築します。
[Installation Requirements (インストール要件)] タブから、システム管理者は次を行います。
- Tableau Next ワークスペースをインストールする。
- 必要なデータスペースを設定する。
- マーケティングインテリジェンスを有効にする。
これらのコンポーネントにより、データパイプライン、キャンペーンの追跡、パフォーマンス分析をサポートする適切なインフラストラクチャが設定されます。コア設定を完了したため、Alex とチームは、マーケティングインテリジェンスをビジネスニーズに合わせてカスタマイズする高度な設定へと進むことができます。
高度な設定をカスタマイズする
Alex は、Acme Corp の業種に合わせたインサイトや、キャンペーンデータをコンバージョンに結び付ける機能を求めています。あなたも高度なオプションを設定して、同じことができます。
[Advanced Settings (高度な設定)] タブで、システム管理者は次を行います。
- ベンチマークやレポートを調整するために、ビジネス種別と業種を選択する
- AI によるキャンペーンサマリーやデータ強化のために Einstein LLM ゲートウェイを有効にする
- キャンペーンを Web サイトのコンバージョンとリンクさせるために、キャンペーン属性の設定を完了する
- セグメントインテリジェンスを有効にし、マーケティングチャネル全体でのオーディエンスエンゲージメントを簡単に追跡、比較、最適化できるようにする
これらの高度な設定により、Alex とチームはより正確なインサイトを得て、より賢明なアクションを実行するのに役立つ強力な AI 機能やレポート機能を活用できるようになります。
マーケティングインテリジェンス属性を設定する
Acme Corp のシステム管理者が高度な設定をカスタマイズしたため、Alex は、Acme のキャンペーンが初回接触から最終的な販売に至るまでの収益にどのように影響しているかを確認できるようになります。これは、マーケティングインテリジェンスの最も価値の高い機能の 1 つであるマーケティングインテリジェンス属性を使用して実現できます。
マーケティングインテリジェンス属性は、キャンペーンエンゲージメントをコンバージョンイベントや顧客関係管理 (CRM) の成果とリンクすることで、メディア費用と収益を結び付けるのに役立ちます。また、単一接触属性 (初回接触か最終回接触のいずれか) をサポートしており、チームは主要なコンバージョンに最も貢献しているキャンペーンを特定できます。
これを設定する手順は次のとおりです。
- 新規属性を作成する
- [Data Management (データ管理)] タブに移動して、[Attribution (属性)] をクリックします。
-
[New Attribution (新規属性)] をクリックします。
- [Data Management (データ管理)] タブに移動して、[Attribution (属性)] をクリックします。
- 属性を設定する
- データスペース、CRM 接続、ルックバック期間、属性モデル (初回接触または最終回接触) を選択します。
-
[保存] をクリックします。
- データスペース、CRM 接続、ルックバック期間、属性モデル (初回接触または最終回接触) を選択します。

- 標準またはカスタムデータを使用して、属性タッチポイントを設定します。カスタムデータの場合は、属性モデルをマッピングします。
- リードデータを設定する
-
リードデータ種別 (標準またはカスタム) を選択します。
- 標準 Salesforce CRM オブジェクトを使用して状況を定義するか、手動で分類します。
- リードオブジェクトのキャンペーン名項目を選択します。オブジェクトがリストに表示されない場合は、Data 360 を使用してアップロードします。
- カスタムリードオブジェクトの場合は、データレイクオブジェクト (DLO) 項目を CRM のリード項目にマッピングします。
-
リードデータ種別 (標準またはカスタム) を選択します。
- 商談データを設定する
-
商談データ種別 (標準またはカスタム) を選択します。
- カスタム商談オブジェクトの場合は、DLO 項目を CRM の商談項目にマッピングします。
- 商談フェーズを分類します。
-
商談データ種別 (標準またはカスタム) を選択します。
![タッチポイント、リード、商談の設定が表示されているマーケティングインテリジェンスの [Attribution (属性)] ページ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/ai-powered-analytics-with-marketing-intelligence/set-up-marketing-intelligence/images/ja-JP/309a945ab8e22394f35a0536d92592dd_kix.nhg5r6f01c8f.png)
- 属性モデルをリリースします。
- Web SDK コードをコピーし、Web サイトのコンバージョンイベント ( Web セミナーのサインアップフォームなど) に埋め込みます。詳細は、 Salesforce ヘルプで「Create a New Attribution in Marketing Intelligence (マーケティングインテリジェンスでの新規属性の作成)」を参照してください。

Alex は、[Marketing Analytics] タブで Acme の属性データを分析できるようになりました。
ベータ機能を確認して有効にする
コア設定を完了した後、Acme Corp のシステム管理者は、マーケティングインテリジェンスの機能を拡張できるオプションのベータ機能を確認します。これらの機能は、[Feature Manager (機能マネージャー)] タブからいつでも有効または無効にできます。
利用可能なベータ機能は次のとおりです。
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目標 — マーケティングインテリジェンス内でマーケティング KPI を直接追跡および監視できるように、目標を有効にします。
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パターン — データセット全体で一貫したパターンを定義することで、データをより効率的に整理して構造化します。
-
Agentforce — 有料メディア最適化エージェントなど、自動化されたインサイトやおすすめを含め、Agentforce を使用してキャンペーンの最適化を効率化します。
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コネクタ — サードパーティのデータソースをマーケティングインテリジェンスに接続し、キャンペーンパフォーマンスの統合ビューを提供します。

システム管理者が必要な機能を有効にしたら、Alex とチームは、マーケティングインテリジェンスの環境をさらにカスタマイズし、最適化するための追加機能について検討を開始できます。
Alex と Acme Corp チームのために設定されたマーケティングインテリジェンスが稼働を開始しました。属性が有効になり、高度な設定が定義されたため、Alex がサードパーティプラットフォームや内部データソースを接続する準備が整いました。これにより、チームはマーケティングスタック全体でキャンペーンパフォーマンスを統合的かつ正確に把握できるようになります。
次のステップ
マーケティングインテリジェンスが、一貫性のある信頼できるインサイトをダッシュボードに提供できるように、広告プラットフォームや内部レポートなど、複数のソースのデータを接続する方法を学びます。