マーケティングデータを強化する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- マーケティングインテリジェンスでのデータ強化の目的を説明する。
- Data 360 オブジェクトと強化ファイルを使用してデータを正規化する。
- Einstein を適用して、強化作業を自動化して強化する。
データを強化して明確さを高める
Alex は、徐々に結果が見えてきました。Acme のダッシュボードには、Alex が接続した複数の広告プラットフォームやスプレッドシートのデータが事前に入力されています。ただし、データはまだクリーンではありません。キャンペーン名は標準化されておらず、facebook、FaceBook、FB のようにばらつきがあります。こうした不整合があると、簡潔で正確なインサイトを得るのが難しくなります。
データを整理してクリーンな状態にしましょう。データ強化で次のことができます。
- 一貫性のない値を標準化する (キャンペーン名の正規化など)
- 欠けているコンテキストを補完する
- セグメンテーションや分類を改善する
データが強化されることで、Alex はダッシュボードを信頼できるようになり、たとえば、「地域ごとに最も成果を上げているチャネルはどれか」や「コンバージョンを促進しているキャンペーン種別は何か」といった質問に答えられるようになります。
マーケティングインテリジェンスには、3 つのデータ強化方法が用意されています。
- Data 360 データモデルオブジェクト
- 強化ファイル
- Einstein データ強化
Data 360 データモデルオブジェクトを使用する
Data 360 のデータモデルオブジェクト (DMO) では、商品の詳細、地域マッピング、チャネル定義など、Salesforce の既存のビジネスコンテキストを使用してデータを強化できます。
Alex が DMO を使用してチャネル名を正規化する方法は次のとおりです。
- アプリケーションランチャーから、[Marketing Intelligence (マーケティングインテリジェンス)] を選択します。
- [Data Management (データ管理)] タブに移動し、[Data Enrichment (データ強化)] をクリックします。
-
[New Enrichment (新規強化)] をクリックし、[Enrichment Source (強化ソース)] を選択します。
- データスペースを選択し、名前を入力し、ディメンションを指定して、[Next (次へ)] をクリックします。
- [Data Objects (データオブジェクト)] タブで、[Channel Details (チャネルの詳細)] など、DMO を選択します。
- 列名を確認し、必要に応じて編集します。
- 強化をメインデータモデルと結合する方法を定義するキーを設定します。
- [Enrichment Properties (強化プロパティ)] を展開して、値の表示形式を指定します。
- 結果をプレビューし、[Create (作成)] をクリックします。

これで、Acme Corp のマーケティングチャネルはクリーンで一貫した表示になり、「facebook」や「FB」のような表示ラベルのばらつきも解消されました。データを標準化すると、ダッシュボード全体でより信頼性の高いインサイトが得られるようになります。
強化ファイルを使用する
Salesforce にまだ存在しない CSV 形式の有用なデータがある場合は、強化ファイルを使用してダッシュボードに取り込みます。Alex は、商品をカテゴリにマッピングするベンダーファイルを受け取りました。
この新しいコンテキストで Alex のデータを強化する手順は、次のとおりです。
- [Data Enrichment (データ強化)] タブに移動し、[New Enrichment (新規強化)] をクリックします。
- [Enrichment Source (強化ソース)] を選択し、データスペースとディメンションを選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- [Upload File (ファイルをアップロード)] タブで、[Upload File (ファイルをアップロード)] をクリックします。
- CSV を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 列ヘッダーとデータ型を確認します。
- 強化の列をデータモデルレコードと照合するキーを設定します。
- [Enrichment Properties (強化プロパティ)] を使用して、値の表示形式を調整します。
- データをプレビューし、[Create (作成)] をクリックします。
これで、Alex は、商品カテゴリ別にパフォーマンスをセグメント化し、Acme Corp のカタログ全体で何が効果を上げているのかを、より深く分析できるようになります。
自動強化に Einstein を使用する
Alex は、不整合を手作業で確認したくありません。AI データ強化を使用すれば、その必要はありません。メモ: AI データ強化はベータ機能であり、まだ利用可能になっていない組織もあります。
Einstein は、次のようなことができます。
- 「fb」や「FaceBook」を「Facebook」に修正するなど、不整合な値を正規化する。
- キャンペーン名の表記ゆれを揃えるなど、より適切なセグメンテーションのために類似エントリをグループ化する。
- 既存データから新しいディメンションや属性を作成する。たとえば、車種項目から、自動車カテゴリや対象市場といった新しいディメンションを生成する。
Einstein 強化は、機械学習を使用してパターンや不整合を検出します。
Alex が Einstein を使用してキャンペーンソースをクリーンアップする手順は、次のとおりです。
- マーケティングインテリジェンスで、[Data Management (データ管理)] タブを開きます。
-
[New Enrichment (新規強化)] をクリックし、[Enrich with Einstein (Einstein を使用して強化)] をクリックします。
- データスペースを選択し、強化に名前を付け、ディメンションを選択します。
- ユースケース [Data Normalization (データの正規化)]、[Data Extension (データエクステンション)]、または [Data Grouping (データグルーピング)] を選択します。
- 強化キャンバスを確認します。指示や調整を追加します。
- 結果をプレビューし、[Enrichment Properties (強化プロパティ)] を調整し、[Create (作成)] をクリックします。
Alex のキャンペーンソース項目は統一され、分析しやすくなりました。もう手作業でクリーンアップする必要はありません。
データを強化することで、Alex はすべてのマーケティングメトリクスが標準化され、意味が明確で、アクション可能であることを保証できます。Data 360 を使用する場合でも、ファイルをアップロードする場合でも、Einstein に任せる場合でも、結果は同じです。データの品質が向上し、よりスマートなインサイトを得られます。
次のステップ
マーケティングパフォーマンスを視覚化し、ダッシュボードを関係者と共有し、データを活用してよりスマートな意思決定を導く方法を学びます。