SDR エージェントを設定して有効化する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- エージェントを設定して有効化する。
- エージェントのテストを準備する。
エージェントを設定する
次の設定手順では、エージェントの稼働スケジュール、タイミング、アウトリーチの頻度、初回のメール作成方法やリードへの質問への回答方法など、エージェントの動作に関する詳細を設定します。前の単元の手順が完了していれば、エージェントの設定を開始するための [Agentforce Builder] ボタンが表示されています。Agentforce Builder を使用してエージェントの設定を始めましょう。
- 歯車アイコン (
) をクリックして、[Salesforce Go] をクリックします。これにより、[Setup (設定)] に Salesforce Go のホームページが開きます。または、すでに [Setup (設定)] を開いている場合は、[Quick Find (クイック検索)] で [Salesforce Go] を検索して選択します。
- [Agentforce for Sales] ボックスで [Keep Going (続行)] をクリックします。
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[SDR Agent | Inbound Nurturing (SDR エージェント | インバウンド育成)] のタイトルをクリックしてビューを展開します。
- [Build an Agent (エージェントを構築)] セクションで、[Go to Agentforce Builder (Agentforce Builder に移動)] をクリックします。
- 新しいタブが開き、新規エージェントを追加するための [Select your topics (トピックを選択)] ステップとなります。エージェント種別の [Agentforce Sales Development Rep (Agentforce セールスデベロップメント担当)] がすでに選択されています。自動的に作成されていない場合は、構築するエージェントの種別として [Agentforce Sales Development Rep (Agentforce セールスデベロップメント担当)] を選択します。
Review Topics (トピックを確認)
エージェントのトピックとアクションは、メールの下書き作成のような特定の作業において、エージェントが AI 機能をどのように使用するかを定義します。[Review Topics (トピックを確認)] セクションでは、エージェントがリードとやり取りするために使用するトピックとアクションを確認できます。今はこれらを調整する必要はありませんが、後で会社のニーズに応じてカスタマイズすることもできます。
- 今は、使用可能なすべてのトピック (Send Outreach (アウトリーチを送信)、Respond to Prospect (プロスペクトに応答)、Manage Opt-Out (オプトアウトを管理)) が追加されていることを確認します。
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[Next (次へ)] をクリックします。
Define Settings (設定を定義)
[Description (説明)] と [Company (会社名)] の項目は、プロンプトのグラウンディングに役立つため、できるだけ正確に入力することが重要です。
- [Name (名前)] は自動入力されますが、
Agentforce Sales Development Rep
のような形式になります。
- [API Name (API 参照名)] も自動入力されますが、
Agentforce_Sales_Development_Rep
のような形式になります。
- [Description (説明)]、[Role (ロール)]、[Company (会社名)] の各項目は、可能な限り詳しく入力してください。
- [Agent User (エージェントユーザー)] では、作成した Agentforce SDR のユーザーレコードを選択します。
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[Keep a record of conversations with enhanced event logs to review agent behavior (エージェント動作をレビューするために拡張イベントログを使用して会話の記録を保持する)] チェックボックスをオンにすると、Agentforce Builder で特定の SDR エンゲージメントを監査できるようになります。
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[Next (次へ)] をクリックします。
Select Language and Tone (言語と語調を選択)
この設定では、エージェントが使用する言語と、メールで使用する語調 (堅め、または柔らかめ) を設定します。
- 今回は [Select Language and Tone (言語と語調を選択)] セクションはスキップします。この設定は後でカスタマイズできます。
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[Next (次へ)] をクリックします。
Upload Files (ファイルをアップロード)
このセクションでは、会社の情報をアップロードすることで、エージェントがその情報を使用してお客様からの質問に正確に回答できるようにします。
- [Upload Files (ファイルをアップロード)] をクリックします。
- 商品説明、価格表、ホワイトペーパーなどの具体的な情報が記載されたテキスト、HTML、または PDF ファイルをアップロードします。アップロードできるファイルとサイズの詳細については、こちらの Salesforce ヘルプ記事を参照してください。
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[Next (次へ)] をクリックします。
Set Engagement Rules (エンゲージメントルールを設定)
エンゲージメントルールは、エージェントがリードといつ、どのようにやり取りするかを定義します。エージェントへのリード割り当て、メールアカウントの接続、アウトリーチスケジュールの設定に条件を追加することで、アウトリーチを自動化できます。割り当てられたリードが指定した条件を満たすと、SDR エージェントが営業担当に代わって一連の ToDo を実行します。
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[Assign Lead to Agent When (リードをエージェントに割り当てるタイミング)] でオプションを選択します。
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[Field (項目)]、[Operator (演算子)]、[Value (値)] を選択して、エージェントがアクションを実行するタイミングを指定します。たとえば、[Field (項目)] を [Lead Rating (リード評価)]、[Operator (演算子)] を [equals (次の文字列と一致する)]、値を [Cool (見込み薄)] に設定します。この例は後で使用します。
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[Email Account (メールアカウント)] を選択します。
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[Maximum attempts (最大試行回数)]、[Time between attempts (試行間の時間)]、[Maximum number of replies (最大返信数)] を設定します。
- エージェントが実行する最初のメールとフォローアップメールの合計回数を選択します。
- 試行から次の試行までの時間を選択します。
- リードからの質問に対してエージェントが送信できる返信数の上限を選択します。アウトリーチを送信する時間帯や曜日も設定します。
- エージェントが実行する最初のメールとフォローアップメールの合計回数を選択します。
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[Connect an Account (アカウントを接続)] をクリックして、Agentforce SDR にメールアカウントを接続します。利用規約に同意したうえで、SDR エージェントのユーザーレコードで使用しているメールアドレスを入力します。これは、エージェントが割り当てられたリードを育成するために使用するメールアカウントです。接続するメールアドレスは、SDR エージェントユーザーに設定されているアドレスと同じである必要があります。
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[Connect Account (アカウントを接続)] をクリックします。
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[Outreach Schedule (アウトリーチスケジュール)] を選択します。これは手順 4 でも設定しています。
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[Create (作成)] をクリックします。
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[Activate (有効化)] をクリックします。
お疲れさまでした。これで新しいエージェントが有効化されました。次はテストしてみましょう。
エージェントのテストを準備する
テストを行う前に、いくつかの追加作業を行ってエージェントを準備する必要があります。まず [Activate Agentforce SDR (Agentforce SDR を有効化)] アクションをリードのページレイアウトに追加します。このアクションを使用すれば、SDR エージェントをリードレコード上で手動で有効化できます。今すぐ追加しましょう。
- ホームページで
をクリックして [Setup (設定)]を選択します。
- [Object Manager (オブジェクトマネージャー)] タブに移動します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスで [Lead (リード)] を検索して選択します。
- 左側のメニューバーから [Page Layouts (ページレイアウト)] を選択します。
- [Lead Page Layout (リードのページレイアウト)] オプションのリストから [Lead Layout (リードレイアウト)] を選択します。
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[Mobile & Lightning Actions (モバイルおよび Lightning のアクション)] をクリックします。
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[Activate Agentforce SDR (Agentforce SDR を有効化)] アクションを選択し、[Salesforce Mobile and Lightning Experience Actions (Salesforce モバイルおよび Lightning エクスペリエンスのアクション)] セクションにドラッグします。
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[Save (保存)] をクリックします。
お疲れさまでした。[Activate Agentforce SDR (Agentforce SDR を有効化)] をリードページレイアウトに追加しましたので、リードレコードページのアクションメニューに表示されるようになります。次に、テスト用のリードレコードを作成します。このリードは、エージェントとのやり取りのテストに使用します。
- ホームページで
をクリックします。
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[Sales (セールス)] を検索して選択します。
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[Leads (リード)] タブをクリックします。
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[New (新規)] をクリックして新しいリードを作成します。
- テスト用の情報(名、姓、会社名、リードソース、業種など)を入力します。これらの項目は、エージェントがアウトリーチをパーソナライズするのに役立ちます。
- SDR エージェントからのメールを監視して返信できるように、リードのメールアドレスはテストでアクセスできるアドレスに設定します。リードのメールアドレスを、エージェントのアドレスと同じドメインに設定することはできません。
エージェントをテストする
次に、最初のアウトリーチメールを送信してエージェントをテストします。作成したテストリードレコードに対して SDR エージェントを有効化することで、最初のアウトリーチメールをテストできます。これは手動で行うことも、自動リード割り当て機能を使用してテストすることもできます。以下は自動リード割り当てを使用してテストする手順です。
- [Sales (セールス)] ホーム画面で [Leads (リード)] タブに移動します。
- [All Leads (すべてのリード)] リストからリードを選択します。
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[Rating (評価)] 項目をクリックし、評価を [Cool (見込み薄)] または [Cold (見込み無し)] に更新して、Agentforce Builder で設定した割り当て条件に一致させます。この項目を変更すると、SDR がそのリードへのアウトリーチを開始します。最初のアウトリーチメールがスケジュールされ、リードの活動タイムラインに表示されます。メールが見当たらない場合は、活動フィルターを調整してすべての活動を表示してください。
アウトリーチメールを再スケジュールしてすぐにテストしたい場合は、こちらのヘルプ記事を参照して、SDR エージェントのメールを編集、再スケジュール、キャンセルする方法を確認してください。生成されたメールは、リードへの送信予定時刻の約 60 分前に活動タイムラインに表示されます。事前に設定されている作業時間外にメールの送信が予定されている場合は、次の作業時間内に送信されます。
フォローアップメール
最初のアウトリーチメールを受信しても、返信しないでください。設定されている [Time Between Attempts (試行間の時間)] が経過すると、エージェントがフォローアップメールを送信します。
スケジュールされているフォローアップメールは、送信の 1 日前に活動タイムラインに表示されます。すぐにテストを行いたい場合は、フォローアップメールを再スケジュールします。これを行うには、次の手順を実行します。
- テストする [Lead Record (リードレコード)] ページに移動します。
- 活動タイムラインで [View, Edit, or Reschedule Email (メールの表示、編集、再スケジュール)] をクリックします。
- [Email Compose (メールの作成)] ポップアップで [Edit Send Time (送信時間を編集)] をクリックします。
- 送信時間を現在時刻から 2 分後に設定します。
最初のメールを送信すると、エージェントは直ちにフォローアップメールを生成してスケジュールします。このメールも活動タイムラインに表示されます。お客様が返信すると、エージェントはそのフォローアップメールを返信メールに置き換えます。フォローアップメールの送信タイミングは、Agentforce Builder の [Engagement Rules (エンゲージメントルール)] で設定した [Time Between Attempts (試行間の時間)] に基づいて決定されます。
お疲れさまでした。これで Agentforce SDR を正常に設定して有効化できました。エージェントのテストに必要な準備とテストも完了しました。次の単元では、エージェントのプロンプトをカスタマイズする方法を学びます。