ユーザーを構成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ユーザープロファイルと項目権限を設定することの利点を説明する。
- 担当ユーザーレコードを作成する。
- セールス組織とモビリティセールス組織をユーザーに対応付ける。
- ユーザー設定レコードを作成する。
- ユーザーを組織ユニットに割り当てる。
ユーザープロファイルを設定する
Chantelle Johnson は、Gustavo のチームに加わった新しいフィールドセールス担当です。彼女は勤勉で、行動的で、将来有望です。Gustavo は Chantelle に、*NTO 201 号店を始めとした、サンフランシスコベイエリアにある NTO の 5 店舗を毎日訪問して監査するよう任せています。

Chantelle がオフラインアプリケーションを使用して店舗監査や商品調査を行えるように、Fatima は Consumer Goods (CG) Cloud で彼女のユーザープロファイルを設定します。Fatima は関連する権限を Chantelle に割り当て、彼女のために項目レベルセキュリティ設定を行います。Chantelle が日々の活動を行うために、Fatima は彼女に適切な権限と必要なグループへのアクセス権を付与します。
この単元では、Fatima が CG Cloud で Chantelle のユーザープロファイルを設定する様子を追います。Fatima はこのユーザープロファイルを CGCloud_User_Profile と命名します。このユーザープロファイルにより、Chantelle はオフラインアプリケーションで訪問や活動を作成したり、CG Cloud で在庫を管理したりといった作業を行えます。詳細は、「ユーザープロファイルの作成」を参照してください。
ユーザープロファイルで項目権限を設定する
Salesforce システム管理者は、Salesforce オブジェクトを共有するための項目権限をパッケージ化し、個々のユーザープロファイルにリリースできます。ただし、管理パッケージの場合、システム管理者が手動で設定できるのは Salesforce オブジェクトの項目権限のみです。
営業マネージャーがモバイルデバイスで作成した注文は、Salesforce システム管理が項目権限を手動で設定した場合にのみ、訪問予定で利用可能になります。
Fatima はすでに CG Cloud のユーザープロファイル CGCloud_User_Profile の項目権限を設定しています。詳細については、「ユーザープロファイルとシステム管理者プロファイルでの項目権限の管理」を参照してください。
担当ユーザーレコードを作成する
Gustavo は CG Cloud で Chantelle のために標準活動を作成しました。Chantelle は、オフラインモバイルアプリケーションで活動を使用して、日々の店舗監査を行っています。
ある日、Chantelle は *NTO 201 号店で Alpine Group の冷蔵庫からの水漏れを発見します。ですが、Chantelle にはこの問題を記録するのに適した活動がありません。
このような場合には、オフラインアプリケーションで活動を作成し、水漏れを記録して冷蔵庫の交換を依頼します。そこで Fatima は、Chantelle のために担当ユーザーレコードを作成します。レコードのユーザー名は必須で、一意である必要があります。Chantelle のレコードは、ハンズオン組織ですでに作成されています。
Fatima は次の手順で Chantelle の担当ユーザーレコードを作成します。Chantelle のレコードは、ハンズオン組織ですでに作成されています。
-
をクリックします。
-
[User Accountables (担当ユーザー)] を検索して選択します。
-
[New (新規)] をクリックします。
- [New User Accountable (新規担当ユーザー)] ウィンドウで、次の詳細を指定します。
- User Accountable Name (担当ユーザー名):
Chantelle Johnson - User (ユーザー): Chantelle Johnson
-
[Save (保存)] をクリックします。
![担当ユーザーレコードを作成するためのオプションが表示されている [New User Accountable (新規担当ユーザー)] ウィンドウ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/advanced-activity-management-setup-in-consumer-goods-cloud/configure-users/images/ja-JP/341ef916ccb5ac6671b8b08f37ec340e_kix.ya9u3m4vrj2g.png)
セールス組織をユーザーに対応付ける
セールス組織はビジネスセグメントであり、組織単位に従ってデータ、商品、顧客、およびビジネスプロセスを構造化できます。セールス組織を使用することで、同じ CG Cloud 組織内でグローバルなテンプレートアプローチを採用できます。
Chantelle が CG Cloud を使えるようにするため、Fatima は彼女をセールス組織に割り当てます。詳細については、「ユーザーへのセールス組織の対応付け」を参照してください。Chantelle のレコードは、ハンズオン組織ですでにセールス組織に対応付けられています。
-
をクリックします。
-
[Sales Organization (セールス組織)] を見つけて選択します。
- セールス組織 0001 を選択します。
-
[Related (関連)] をクリックします。
- [Users (ユーザー)] 関連リストで、[New (新規)] をクリックします。
- [New Sales Organization User (新規セールス組織ユーザー)] ウィンドウに、次の詳細を指定します。
- User (ユーザー): Chantelle Johnson
- Default Visit Template (デフォルトの訪問テンプレート): Grocery/Sales (食料品/セールス)
- Default Customer (デフォルトの顧客): *NTO Store #201 (NTO 201 号店)
- Work Begins (作業開始):
08:00 - Work Ends (作業終了):
17:00 -
[Works on Monday (月曜勤務)] を選択します。火~金曜日についても上記の手順を繰り返します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
![セールス組織をユーザーに対応付けるためのオプションが表示されている [New Sales Organization User (新規セールス組織ユーザー)] ウィンドウ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/advanced-activity-management-setup-in-consumer-goods-cloud/configure-users/images/ja-JP/0efe911cb87d8d5bf4575d37b84e8ad6_kix.8ukr9um29ze7.png)
モビリティセールス組織をユーザーに対応付ける
CG Cloud では、ユーザーはモビリティセールス組織として自分に割り当てられている組織のデータのみを同期できます。そのため、Salesforce のシステム管理者は、ユーザーのプロファイルにモビリティセールス組織を割り当てる必要があります。
多くの場合、この対応付けは組織内で自動的に行われるため、Salesforce システム管理者は、対応付けが正しいかどうかを確認する必要があります。詳細については、「ユーザーへのモビリティセールス組織の対応付け」を参照してください。
Chantelle はオフラインアプリケーションで店舗監査を記録し、オンライン時にその結果を Salesforce に同期しています。データが Salesforce に同期されると、Gustavo はデータを分析してプロモーションのコンプライアンスを評価します。
Fatima は、Chantelle を関連するモビリティセールス組織に割り当てて、必要なときにいつでもデータを同期できるようにしています。その手順は次のとおりです。
-
をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Users(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
- Chantelle Johnson の [Edit (編集)] をクリックします。
- [Additional Attributes (追加属性)] セクションで、以下の詳細を確認します。
- Mobility Sales Org (モビリティセールス組織): 0001
- Sales Organization (追加属性): 0001
- 設定を変更した場合は、[Save (保存)] をクリックします。
![モビリティセールス組織をユーザーに対応付けるためのオプションが表示されている [Users (ユーザー)] ページの [Additional Attributes (追加属性)] セクション。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/advanced-activity-management-setup-in-consumer-goods-cloud/configure-users/images/ja-JP/5498bc96ef240639cd3f3408db729d5f_kix.avi8bjtvrphf.png)
ユーザー設定レコードを作成する
CG Cloud には、オフラインモバイルアプリケーションでさまざまなカスタマイズオプションが用意されています。これらのカスタマイズは、Chantelle が店舗を訪問する際の ToDo を効率化します。そこで Chantelle は Fatima にアプリケーションの設定を依頼します。
- Chantelle がアプリケーションにログインしたときに表示されるランディングページ。
- カレンダーに表示される曜日。
- 商品画像の画質。
- 地図上に表示される毎日のルート。
Fatima は、Chantelle 用のユーザー設定レコードを作成することで、これらを含むすべての設定を行います。1 人のユーザーに対して作成できるユーザー設定レコードは 1 つだけです。詳細は、「ユーザー設定レコードの作成」を参照してください。Chantelle のレコードは、ハンズオン組織ですでに作成されています。
-
をクリックします。
-
[User Settings (ユーザー設定)] を検索して選択します。
-
[New (新規)] をクリックします。
- [New User Setting (新規ユーザー設定)] ウィンドウで、次の詳細を指定します。
- User (ユーザー): Chantelle Johnson
- Default Management Type (デフォルトの管理種別): Sales (セールス)
- Landing Page (ランディングページ): Main Menu (メインメニュー)
-
[Works on Monday (月曜勤務)] を選択します。火~日曜日についても上記の手順を繰り返します。
- Picture Quality (画質): H-Large (H 大)
-
[Show Calendar Week (週を表示)] を選択します。
-
[Display Weekend (週末を表示)] を選択します。
-
[Route in Map (地図内のルート)] を選択します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
![ユーザー設定レコードを作成するためのオプションが表示されている [New User Setting (新規ユーザー設定)] ウィンドウ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/advanced-activity-management-setup-in-consumer-goods-cloud/configure-users/images/ja-JP/6f080bc57bb86d856f034f942a1617d6_kix.y17iyvynj136.png)
ユーザーを組織ユニットに割り当てる
組織単位とは、部署や支社など、組織の最小単位のことです。これらの単位には親子関係があり、それを使用して組織単位の階層を構築できます。
Fatima は CG Cloud でカリフォルニアという組織を作り、*NTO 201 号店を含むカリフォルニアの NTO 全店舗の売上を追跡しています。また、カリフォルニアをセールス組織 0001 に対応付けています。
以前、Fatima は Chantelle のユーザープロファイルをセールス組織 0001 に対応付けていました。今度は Chantelle をカリフォルニアの組織に割り当てます。これにより、Chantelle が訪れるすべての店舗に組織単位からアクセスできるようになります。そして、Gustavo が組織単位で販売とプロモーションのデータを追跡するのも簡単になります。
さらに Fatima は、Chantelle を組織単位のメインユーザーとしてマークしてます。各組織単位でメインユーザーとして追加できるのは 1 人だけです。メインユーザーは、有効期間中に、組織単位に関連付けられた顧客取引先に割り当てられます。詳細については、「組織単位へのユーザーの割り当て」を参照してください。
-
をクリックします。
-
[Org Units (組織単位)] を検索して選択します。
-
[California (カリフォルニア)] を見つけて選択します。
-
[Related (関連)] をクリックします。
- [Org Unit Users (組織単位ユーザー)] 関連リストで、[New (新規)] をクリックします。
- [New Org Unit Users (新規組織単位ユーザー)] ページで、次の詳細を指定します。
- User (ユーザー): [Chantelle Johnson] を見つけて選択します。
-
[Main (メイン)] を選択します。
- Management Type (管理種別): Sales (セールス)
![ユーザーを組織単位に割り当てるためのオプションが表示されている [New Org Unit Users (新規組織単位ユーザー)] ページ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/advanced-activity-management-setup-in-consumer-goods-cloud/configure-users/images/ja-JP/08ee8c75354a1d8ba9060d858529b4bd_kix.fskum7ghu305.png)
一括処理を実行する
最後に、Chantelle がオフラインモバイルアプリケーションで店舗監査を行えるように、Fatima は手動で一括処理を実行します。詳細については、「Apex 一括処理の手動実行」を参照してください。
-
をクリックして、[Developer Console (開発者コンソール)] を選択します。
-
[Debug (デバッグ)] をクリックしてから [Open Execute Anonymous Window (実行匿名ウィンドウを開く)] をクリックします。
- 次の Apex クラスを入力します。
Database.executebatch(new cgcloud.AccountManagerOrgUnitBased(),100); -
[Execute (実行)] をクリックします。
![手動で実行する必要がある Apex クラスが表示されている [Enter Apex Code (Apex コードを入力)] ウィンドウ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/advanced-activity-management-setup-in-consumer-goods-cloud/configure-users/images/ja-JP/73dd2e20836c3b0755d68b499821c080_kix.u1z7ach3hwkf.png)
Fatima は、Chantelle の設定を完成させるために、他の一括処理をいくつか実行することにしました。各一括処理の名前をクリックすると、処理の内容を確認できます。
成功と効率
Fatima と Gustavo は、CG Cloud の高度な活動管理の設定を完了しました。そして Chantelle は、店舗監査や商品調査を効率的に行うための訪問や活動を作成できるようになりました。
Gustavo と彼のチームの仕事は、以前よりもかなり整理されました。これで、成功と効率化が大きく前進したことになります。
