Spring '21 での認定アドミニストレーター資格の更新
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- [メールを送信] アクションを使用してフローからリッチテキストメールを送信する方法を説明する。
- 分割ビューを使用してリストのナビゲーションを向上させる。
- 商談の最近の変更点を見分ける。
- カスタムオブジェクトに動的フォームを適用する。
Salesforce 認定資格
Salesforce 認定アドミニストレーター資格を保有している場合、その認定資格を維持するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。資格を維持するためのもう 1 つ重要な点は、Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクさせておくことです。
認定を受けることに関心がある場合は、Salesforce 認定アドミニストレーター資格を参照してください。
この 1 年間 (Summer '20、Winter '21、Spring '21) に多数の機能が強化されています。その中で特に重要なものについて説明します。
[メールを送信] アクションを使用したフローからのリッチテキストメールの送信 (Spring '21)
新機能
フロー内の [メールを送信] アクションを使用して、メールをリッチテキスト形式で送信します。
この機能が追加された理由
リッチテキスト形式を使用すると、フローからメールを送信するときに使用できるオプションが広がります。箇条書き、太字や斜体のテキスト、埋め込み画像を含められるようになりました。リッチテキストテンプレートや表示テキストコンポーネントで適用できるあらゆる書式をメール本文にも適用できます。以前は、[メールを送信] アクションにプレーンテキストしか使用できず、リッチテキストメールを送信するためにはメールアラートを使用する必要がありました。
操作方法:
[アクション] 要素をキャンバスにドラッグします。[アクション] 項目に、「メール」
と入力し、[メールを送信] を選択します。デフォルトで、フローメールはプレーンテキストで送信されます。本文をリッチテキストで送信するには、[リッチテキスト形式の本文] を含めて、true に設定します。
標準ナビゲーションの分割ビューを使用したリストの簡単な操作 (Summer '20)
新機能
初代のテーブル表示から Kanban 表示へと進化し、今回、分割ビューになりました。リストを開いたままレコードを表示できます。分割ビューは、レコードを順番に確認したり、一連のレコードにすばやく目を通したりする場合の優れた手段です。分割ビューパネルは折りたたみ可能で、極めて柔軟に活用できます。
この機能が追加された理由
リスト内の複数のレコードを操作することが多い場合に分割ビューを使用すれば、リストビューとレコードを横並びで表示できます。新しいレコードに進む場合も、分割ビューから選択すれば、リストが表示されたままの状態で新しいレコードが開きます。リストとレコードの間を行ったり来たりする必要がなくなります。
操作方法:
分割ビューにアクセスするには、[表示名] ドロップダウンメニューから [分割ビュー] を選択します。オブジェクトに分割ビューを選択すると、[表示名] ビューを変更するまで、そのオブジェクトが自動的に分割ビューで読み込まれます。
分割ビューでレコードを開くと、そのレコードがリストの横に表示されます。ビューの間の矢印ボタンをクリックして、リストを展開または折りたたむことができます。
変更された商談を一目で確認 (Winter '21)
新機能
商談リストビューと Kanban ビューでは、テキストの色と矢印から、過去 7 日間に金額や完了予定日が変更されたことがわかります。矢印の上にマウスポインターを置くと、詳細が表示されます。メモ: この更新は Unlimited Edition の Lightning Experience にのみ適用されます。
この機能が追加された理由
商談の変更の強調表示により、金額や完了予定日の最近の変更が示されるため、営業チームが作業に優先順位を付けやすくなります。たとえば、営業マネージャーが変更された商談を把握できれば、毎週のコーチングセッションに役立ちます。
商談の金額と完了予定日に変更があった場合に、モーションインジケータが 7 日間表示されるようになりました。
赤のテキストと矢印は、金額が減少し、完了予定日が延びたことを示します (1)。緑のテキストと矢印は、金額が増加し、完了予定日が早まったことを示します (2)。矢印にマウスポインターを置くと、いつ誰によって何が変更されたかを確認できます (3)。
操作方法:
商談の変更の強調表示はデフォルトで有効になっていますが、[設定] の [商談の設定] で無効化 (および再有効化) できます。
動的フォームでレコードの詳細を分割 (Winter '21)
新機能
Lightning レコードページをさらに進化させるのが動的フォームです。動的フォームを使用すれば、Lightning アプリケーションビルダー内でレコードの詳細項目やセクションを設定できます。この機能は正式リリースされ、すべてのユーザーが使用できますが、ベータリリース以降いくつかの変更がなされています。
この機能が追加された理由
ページレイアウトの項目が増えると、レコード詳細コンポーネントが項目の巨大な塊となり、カスタマイズできなくなります。動的フォームを使用すれば、項目やセクションを個別のコンポーネントとしてページレイアウトから Lightning アプリケーションビルダーに移行させることができます。これで、ページの他のコンポーネントと同じように設定して、ユーザーが必要とする項目やセクションだけを表示できます。
操作方法:
すべてのユーザーが動的フォームを使用できるようになりました。その結果、Lightning アプリケーションビルダーに新たに使用可能な機能が表示されます。コンポーネントパレットの新しい [項目] タブに、項目コンポーネントと項目セクションコンポーネントがあり、この 2 つが動的フォームのビルディングブロックになります。さらに、項目やセクションを設定中も、動的フォームを活用したページ向けに作成されたアプリケーション内ヒントでヘルプを表示できます。
使用を開始するには、Lightning アプリケーションビルダーで既存のレコードページを開いてから、[レコード詳細] プロパティペインで [今すぐアップグレード] をクリックし、動的フォーム移行ウィザードを起動します。このウィザードを使用すると、わずか数回のクリック操作で項目や項目セクションがページに追加されます。
ただし、移行がこの唯一の選択肢というわけではありません。ページをゼロから作成することも可能です。新しい Lightning レコードページを作成して、ページの任意の場所に項目やセクションをドラッグします。
動的フォームのハンズオン
ではここで新しい Trailhead Playground を作成し、このモジュールの手順を実行してみましょう。ページの最下部までスクロールし、Playground 名をクリックして、[Playground を作成] を選択します。Trailhead Playground が作成されるまで 通常 3 ~ 4 分かかります。
メモ: 必ず新しい Trailhead Playground を使用してください。既存の組織または Playground を使用すると、Challenge を行うときに問題が発生することがあります。
このモジュールの指示に従って手順を実行する場合は、新しい Trailhead Playground にパッケージをインストールする必要があります。以下の手順に従って Playground を起動し、パッケージをインストールしてください。また、ハンズオン Challenge を実行するときにもこの Playground とパッケージ を使用します。
カスタムオブジェクトをアップロードする
このページの一番下までスクロールして [起動] をクリックして、Trailhead Playground を起動します。組織に [パッケージのインストール] というタブが表示されている場合は、以下の手順に従います。
表示されていない場合は、アプリケーションランチャー () で [Playground Starter] をクリックして手順に従います。Playground Starter アプリケーションが表示されない場合は、Trailhead ヘルプの「Trailhead の Challenge を完了するためのパッケージやアプリケーションのインストール」を参照してください。
- [パッケージのインストール] タブをクリックします。
- 項目に
04t4x000000lxVE
を貼り付けます。 - [インストール] をクリックします。
- [管理者のみのインストール] を選択します。
-
[Salesforce の AppExchange パートナープログラムの一環として配布できない Salesforce 以外のアプリケーションをインストールすることに同意します。] チェックボックスにチェックを付けて、[インストール] をクリックします。
メモ: 「このパッケージはインストールできません」というエラーが表示されたら、- 右上隅にある Astro アイコンをクリックし、[設定] を選択します。
- [私の個人情報] セクションの [言語とタイムゾーン] をクリックします。
- ロケールを [英語 (アメリカ合衆国)] に設定します。
- [保存] をクリックします。
- Playground Starter アプリケーションに戻って、管理パッケージをインストールします。
- パッケージのインストールが終了すると、確認ページが表示され、Playground に関連付けられているアドレスにメールが届きます。[完了] をクリックします。
動的フォームにアップグレードする
カスタムオブジェクトが組織に読み込まれたら、いよいよ動的にします! Lightning アプリケーションビルダーを使用して、動的フォームを使用するようにカスタムオブジェクトのレコードをアップグレードします。
- アプリケーションランチャーで [New Car Survey (新車アンケート)] を検索して選択します。
メモ:「You can't view this item in Lightning Experience. Open in Salesforce Classic (この項目は Lightning Experience で表示できません。Salesforce Classic で開いてください)」というエラーメッセージが表示された場合は、ページを更新するか、セールスアプリケーションまたはサービスアプリケーションを開いてみてください。その後、新しいカスタムオブジェクトを再度検索してください。これは Web ブラウザーキャッシュの問題です。 - リストビューを [すべてのレコード] に変更します。
- [Daren Martinez] レコードを開きます。
- [Daren Martinez] レコードで、ギアアイコンをクリックし、[編集ページ] を選択します。
- キャンバスの [所有者名] 項目の下をクリックして、[詳細] コンポーネントを選択します。
- [レコード詳細] の [今すぐアップグレード] をクリックして、動的フォームにアップグレードします。
- [次へ] をクリックします。
- [New Car Survey Layout (新車アンケートレイアウト)] の横にあるラジオボタンを選択します。
- [完了] をクリックします。
動的フォームを使用してレコードをカスタマイズする
- インタラクティブキャンバスの [所有者] 項目の下にある白い領域をクリックして、[情報] コンポーネントを選択します。
- [情報] コンポーネントが選択されている状態で、右側の詳細パネルの [1 列] を選択します。
- キャンバスの [New Car Survey (新車アンケート)] 項目をクリックして選択します。
- ゴミ箱アイコンをクリックしてこの項目を削除します。
- [4 Wheel Drive (四輪駆動)] 項目を [種別] 項目のすぐ下にドラッグアンドドロップします。
- [4 Wheel Drive (四輪駆動)] が選択された状態のまま、右側の詳細パネルの [検索条件を追加] をクリックします。
- [詳細設定] をクリックします。
- [項目] の下の [選択] をクリックします。
- [レコード]、[タイプ] の順に選択します。
- [完了] をクリックします。
- [演算子] に [次の値と一致する] 値が選択されていることを確認します。
- 選択されている値を [SUV] に変更します。
- [完了] をクリックします。
- ステップ 6 ~ 12 を繰り返し、選択されている値を [Truck (トラック)] に変更して、[完了] をクリックします。
- [次の場合にコンポーネントを表示:] で、[いずれかの検索条件が該当する] を選択します。
- [保存] をクリックして、[有効化] をクリックします。
- [組織のデフォルトとして割り当て] をクリックします。
- [デスクトップおよび電話] を選択します。
- [次へ]、[保存] の順にクリックします。
- 左上の [戻る] 矢印をクリックして、Lightning アプリケーションビルダーを終了します。
動的フォームをテストする
- [Daren Martinez] レコードの [項目] セクションに現時点では [4 Wheel Drive (四輪駆動)] 項目が表示されていません。
- [種別] を編集して [Truck (トラック)] を指定します。
- [保存] をクリックします。
- この時点で [項目] セクションに [4 Wheel Drive (四輪駆動)] が表示されます。
-
[追加項目] セクションをクリックします。
注意: [追加項目] セクションが展開されると、[項目] セクションが折りたたまれます。
これで、カスタムオブジェクトをアップロードし、動的フォームを使用するようにレコードページを変換できました。このハンズオンが動的フォームであったなら、成功チェックボックスが true で、成功を祝うメッセージが表示されていたことでしょう。