Spring '20 の新機能の学習
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- デフォルト項目値を含むレコードページに移動するための URL またはカスタムボタンを作成する。
- ToDo をキューに割り当てて作業を効率的に共有する。
- アプリケーションビルダーのガイダンスを使用して Lightning ページを改善する。
- Salesforce Data Mask を使用して Sandbox データを保護する。
- ケースマージを使用して重複するケースを結合する。
- 商談またはキャンペーンを関連レコードと一緒にコピーする。
Salesforce 認定アドミニストレーター資格を保有している場合、その認定資格を更新するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。資格を更新するためにもう 1 つ重要なことは、必ず Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクしておくことです。
このモジュールの受講中に他の資格保持者と協力することに関心がありますか? Trailblazer Community の「Certification Maintenance」グループを参照してください。
認定を受けることに関心がある場合は、Salesforce アドミニストレーターの資格を参照してください。
Salesforce では多数の機能を強化しています。今回のリリースの機能強化のうち、より重要なものを確認していきましょう。
新機能
デフォルト項目値を新規レコードに渡すカスタムボタンとリンクを作成します。
そのしくみ
事前入力された項目値を含む新規レコードを開始するカスタムボタンまたはリンクを作成するには、次のサンプル数式を使用します。
/lightning/o/Account/new?defaultFieldValues= Name={!URLENCODE(Account.Name)}, OwnerId={!Account.OwnerId}, AccountNumber={!Account.AccountNumber}, NumberOfEmployees=35000, CustomCheckbox__c={!IF(Account.SomeCheckbox__c, true, false)}
新機能
ToDo のキューを設定して、営業担当がワークロードを共有できるようにします。営業担当は ToDo を共有キューに割り当てることができ、個人がキューのリストビューからそれらの ToDo の所有権を取得できます。
営業担当が ToDo をキューに割り当てると、こうした ToDo をキューのメンバーが使用できるようになります。つまり、全員が協力できるようになります。1 人の営業担当がすべての作業を実行する必要はもうありません。作業が委任または再割り当てされるのを待つことなく、チームの他のメンバーが手助けできるようになりました。
そのしくみ
[設定] で、[クイック検索] ボックスに「キュー」
と入力し、[キュー] を選択します。[キュー] 設定ページから、[新規] を選択します。次に、キューを作成し、サポートされるオブジェクトとして ToDo を割り当てます。
新機能
Lightning ページを改善するための提案が、必要なときに表示されます。アプリケーションビルダーのガイダンスを使用すると、ページを設計するときにパフォーマンスと使いやすさを向上するためのフィードバックが、ドッキングプロンプトのヒントを介して提供されます。
そのしくみ
ヒントは、パフォーマンス、使いやすさ、構造の問題などのカテゴリで使用できます。ヒントの対象になっている一部の問題は Salesforce Optimizer レポートでもキャプチャされています。たとえば、ページ上の 2 つのコンポーネントが同じ場合、そのことを伝えるヒントが表示されます。問題を解決したら、ヒントは表示されなくなります。
ページで使用可能なヒントがある場合、ヘルプメニューにインジケータアイコンが表示されます。
ページを設計している間、ヒントのドッキングプロンプトを非表示にするには、ヘルプメニューに移動して [ヒントをミュート] を選択します。[ヒントを参照] を選択すると、ヒントのプロンプトを再度開くことができます。
新機能
Salesforce Data Mask は Salesforce システム管理者および開発者向けの強力な新しいデータセキュリティリソースです。Sandbox 組織のデータおよびアクセスを手動で保護する代わりに、システム管理者は Data Mask を使用して Sandbox のデータを自動的にマスクできます。
Data Mask ではプラットフォーム固有の難読化テクノロジを使用して Sandbox 全体または一部で機密データをマスクします。マスクプロセスでは、データの機密性に応じて異なるマスクレベルで一部またはすべての機密データをマスクできます。データをマスクするとマスク解除できなくなります。この元に戻せないプロセスを使用すると、データを判読可能または認識可能な方法で別の環境に複製することはできなくなります。
そのしくみ
Data Mask は本番組織にインストールする管理パッケージです。その後、本番組織から作成された任意の Sandbox からマスクプロセスを実行します。
新機能
エージェントはケースマージを使用して、重複する取引先と取引先責任者をマージするように、重複するケースをマージできます。サポートエージェントは最大 3 つの重複するケースを統合できるようになったため、混乱することなく重要な顧客に集中できます。
設定に応じて、重複するケースは [マージされたケース] 関連リストに追加されるか、論理削除されます。以前は、ケースをマージすると重複するケースも削除されていたため、エージェントはケースオブジェクトに対する「削除」権限を持っている場合にのみケースをマージできました。ケースがマージされた後に、重複するケースを保持するか削除するかを選択できるようになりました。
組織で重複するケースを保持することを選択した場合、重複するケースはマスタケースレコードの [マージされたケース] 関連リストに追加され、どのケースがマスタケースを形成するために結合されたかが示されます。レコードホームの強調表示パネルの件名に「マージ済み」が追加されるため、エージェントはこれらのケースがマージされたことをすぐに把握できます。エージェントは、マスタケースへのショートカットとして件名行の [マージ済み] をクリックできます。
組織でマージされたケースを削除することを選択した場合、マスタケースのみが保存されます。マージされたケースは論理削除され、ごみ箱に 15 日間置かれます。
エージェントは、[マージされたケース] 関連リストのケースレコードページから重複するケースを確認できます。このページには、マスタケースを形成するためにマージされたすべてのケースのリストが表示されます。
マージされたケースを保持することにした場合、それらは [マージされたケース] 関連リストに表示されます。マージされたケースを削除することにした場合、マスタケースのみが保存されます。他のマージされたケースは、その後 15 日間ごみ箱に置かれます。
そのしくみ
[設定] から、[クイック検索] ボックスに「ケースマージ」
と入力し、[ケースマージ] を選択します。[ケースマージ] を有効にし、エージェントがケースをマージした後に重複するケースをどうするかを指定します。
マージ後に重複するケースを削除するには、必須の CRUD 権限が引き続き必要です。権限がない場合、エージェントはケースをマージできません。
新機能
[関連情報と共にコピー] アクションを使用すれば、繰り返される商談およびキャンペーンを簡単に作成できます。取引先担当者がこうしたレコードを作成し直すときに関連項目を 1 つずつ見つけて追加する必要はなくなりました。
[関連情報と共にコピー] アクションを使用するには、ユーザに商談またはキャンペーンに対する「作成」権限とコピーするレコードに対する「参照」アクセス権が必要です。営業担当やマーケターは商談またはキャンペーンをコピーするときに関連レコードを簡単に含めることができます。
商談
営業担当は、取引先責任者の役割、商品、または商品 (品目) スケジュールを商談と共にコピーして、サブスクリプションを更新できます。
キャンペーン
キャンペーンで [関連情報と共にコピー] アクションを使用した場合、そのすべてのメンバー状況と共にキャンペーンレコードが複製されます。
そのしくみ
オブジェクトマネージャで、商品オブジェクトまたはキャンペーンオブジェクトを見つけて [ページレイアウト] を選択します。レイアウトに [関連情報と共にコピー] アクションを追加して保存します。ダイアログで、オプションの順序を変更することはできません。