Salesforce のナビゲーションとカスタマイズ
ナビゲーションとカスタマイズ
この単元では、Salesforce のナビゲーションについて説明します。さらに、Salesforce を使いやすくするための簡単なカスタマイズについても説明します。最後に、Salesforce のグローバル検索を最大限に活用するためのヒントを紹介します。

メモ
この単元の最後にある Challenge までスクロールダウンし、[ハンズオン組織を起動] をクリックして新しいブラウザタブで Trailhead Playground を開きます。Salesforce での基本的な変更を学習する際には、練習環境が必要です。
Salesforce の操作
領域および機能間の移動
各 Salesforce ページの上部には、主要な機能に移動するためのタブやリンクがあります。
- オブジェクトや機能を切り替えるにはタブを使用します。このリストはニーズに合わせてカスタマイズできます。それについては後で説明します。
- あらゆるレコードタイプを検索します。
- ユーザ名の横のドロップダウンからユーザ固有のカスタマイズにアクセスします。
- 組織全体向けに Salesforce をカスタマイズするには、[設定] メニューを使用します。管理者権限が必要です。
- ヘルプリソースおよびトレーニングにアクセスします。
- アプリケーションのリストです。各アプリケーションには、異なる機能やタブが含まれています。

目的のタブが表示されない場合、アプリケーションメニューから異なるアプリケーションを選択します。

[ホーム] タブ
Salesforce にログインして最初に表示されるのは、通常、[ホーム] タブです。表示される項目は、エディション、レイアウト、カスタマイズによって異なります。デフォルトのレイアウトには次の項目が含まれています。
- サイドバー。レコードの作成、最近参照した項目への移動、便利なリンクの追加、削除した項目の復元などを行えます。ほとんどのページに同じサイドバーが表示されます。
- Chatter フィード。Salesforce 内から、状況に応じて同僚とコラボレーションできます。フィードは、図のように折りたたむこともできますし、[フィードを表示] をクリックして展開することもできます。
- ダッシュボード。さまざまなレポートからの最新の結果が表示されます。ダッシュボードの情報は、ページの再読み込みを行うたびに更新されます。
- Salesforce 内の進行中の ToDo。日付の範囲で絞り込むか、すべての進行中の ToDo を表示できます。画面に表示されていない場合は、スクロールダウンするか、Chatter フィードを折りたたんで、ToDo を上に移動させます。
- Salesforce 内の行動のカレンダー。行動を作成することもできます。
![[ホーム] タブのレイアウトを示すスクリーンショット](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/admin_intro_crm_basics/admin_intro_getstart_navigate_customize/images/ja-JP/84f73d317b56687e50ce37bbefcc5ef5_admin_intro_mod1_home_tab.png)
[ホーム] タブにはさまざまな便利な機能が用意されていますが、[ホーム] タブ上に表示する機能をカスタマイズすることもできます。たとえば、Cloud Kick 社の営業マネージャである Jose は、7 日間を超えても完了していない商談の数を参照するために、[ホーム] ページの Chatter フィードの下にダッシュボードという一種の視覚的グラフを追加し、一目でチームのパフォーマンスを把握できるようにしました。
オブジェクトのホームページ
[取引先] タブに表示される内容を見てみましょう。アプリケーションメニューで [セールス] が選択されていることを確認してから、[取引先] タブをクリックします。
- 取引先に関連するリストビューのドロップダウンメニュー。標準リストビューと作成したカスタムビューが含まれます。また、既存のカスタムリストビューを編集するリンクとカスタムリストビューを作成するリンクも表示されます。リストビューは、Salesforce で一連のレコードを参照するためのものです。下の例のリストビューでは、ユーザが参照権限を持つすべての取引先レコードが表示されます。
- 最近のレコード。最近参照したデータ、最近変更したデータ、最近作成したデータに絞り込むオプションがあります。[新規] をクリックして新規取引先を作成することもできます。
- よく使用される取引先レポートへのリンク。
- 取引先関連のツール。インポートユーティリティやマージユーティリティなどがあります。

レコード詳細ページ
[取引先] タブで、[新規] ボタンをクリックして取引先を作成します。[取引先名] 項目に任意の名前を入力して、[保存] をクリックします。設定によっては、Salesforce にログインしたときに異なるビューが表示される可能性があります。開発者組織を使用している場合、次のような内容が表示されます。
- プロファイル画像 (存在する場合) とソーシャルネットワークリンク。
- クイックリンク。ページコンテンツとレイアウトのカスタマイズ、ページに関連するヘルプリソースへのアクセス、印刷にアクセスできます。
- フィード。レコードに関するコメントの追加、表示ができます。
- ページ内、別のページ、または外部サイトに移動するためのリンク。
- レコードについての詳細情報。

レコードの詳細までスクロールダウンします。関連リストには、表示中のレコードに関連付けられている他のレコードへのリンクがまとめられ、表示されます。リストの順序を変更して、使用頻度の高いものを上位に表示できます。

個人設定と管理設定
ユーザとシステム管理者の両方が Salesforce をカスタマイズできます。
- 1.個人設定
- ユーザは自分の個人用カスタマイズを設定できます。個人設定は、設定したユーザにのみ表示されます。たとえば、Cloud Kicks の営業担当である Candace は、タブをカスタマイズして、[ケース] タブを [ホーム] タブの横に移動しました。一方、営業マネージャの Jose は [取引先と取引先責任者] が左側にあるのが好みで、[商談] の横に配置しました。
個人設定にアクセスするには、ユーザ名をクリックして、[私の設定] を選択します。
- 2.管理設定
- システム管理者は、Salesforce 組織全体の設定を変更できます。組織全体の設定は、すべてのユーザに影響を及ぼしますが、組織全体の設定の一部はユーザの個人設定で上書きできます。たとえば、Salesforce システム管理者の Linda が組織に対して Salesforce モバイルを有効にすると、どのユーザでも Salesforce モバイルアプリケーションを使用して自分の Salesforce アカウントにアクセスできるようになります。
組織全体の設定にアクセスするには、どのページでも右上隅に表示される [設定] をクリックします。[設定] は、「アプリケーションのカスタマイズ」権限を持つユーザが使用できます。これらのユーザは、Salesforce のドキュメント内では通常「システム管理者」と呼ばれます。
![Salesforce ヘッダー内の [私の設定] と [設定] の位置を示すスクリーンショット](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/admin_intro_crm_basics/admin_intro_getstart_navigate_customize/images/ja-JP/f2ef2eacf18483001346e3f6ade1115d_admin_intro_mod1_settings_menus.png)
レコードの検索
Salesforce の検索はスマートです。いったいどのようにスマートなのでしょう? クロスワードをペンで書き込みます。昨夏は実際に「Ulysses」を読み取りました。また、計算機がなくてもレストランの勘定についてのヒントを出すことができます。スマートでしょう? 決して自慢しているわけではありません。Salesforce 内での検索は気軽に行えるということをご理解いただけるように、このような話をしました。心配はいりません。楽しんで検索してください。
また、皆さんがレコードを検索するときに時間を無駄にしたくないと感じていることも認識しています。そこで、よりスマートに検索するためのヒントをいくつか用意しました。
各ページの上部にあるグローバル検索では、Salesforce 内で検索可能なすべてのオブジェクトにわたって検索を実行します。入力すると、レコード名の現在の検索語に一致する部分が強調表示された [私の最近使ったデータ] のドロップダウンリストが表示されます。インスタント結果の一部は続行する前に必ず表示されるため、1 回クリックするだけでレコードが表示されます。

グローバル検索を使用するときは、できるだけ具体的に検索します。具体的に検索すると、最適かつ最も的が絞られた結果を得ることができます。「具体的」とは何を意味するのでしょうか? たとえば、営業チームから John Smith を検索する場合は、彼のフルネームを入力します。2015 年 3 月の売上レポートを検索する場合は、「営業レポート 2015 年 3 月」と入力します。
「確かに素晴らしいが、具体的な情報を知らない場合はどうすればいいのだろう」と思われるかもしれません。正しいスペルを知らない場合もあります。心配はいりません。知っていることを入力すればいいのです。検索には、自動的に開始される便利なスペル修正機能があります。さらに、シノニム (システム管理者が有効にしている場合) の一致や関連する語句 (販売、販売中、販売済みなど) の一致を返すことで結果の対象が広がる他の機能もあります。また当社の関連性モデルにより、最も関連性の高い結果がリストの最上部に表示されます。
Enter キーを押すと、検索結果ページが表示されます。ページを見てみましょう。ここからが真の検索の達人の出番です。

左側から開始しましょう。簡単に (1) [フィードを検索] に移動して、検索語に一致する会社からの投稿を確認できます。[レコード] ビュー (2) を表示している場合は、よく使用されるオブジェクトごとに数個のレコードが表示されます。左側の検索ナビゲーションでオブジェクト名をクリックすると (3)、選択したオブジェクトのみの結果を表示できます。[すべて検索] をクリックするだけで (4)、その他のオブジェクトの結果が表示されます。オブジェクト検索結果の下の [さらに表示] (5) を使用して、オブジェクトのすべての結果を表示します。
オブジェクトの順序は、オブジェクトの使用頻度に基づいています。検索習慣にともない順序が変わります。これはスマート検索がどのようにスマートかを示すもう一つの例です。それほど頻繁にオブジェクトを使用しないことはわかっているが、そのオブジェクトを検索するのにリストをスクロールしたくない場合は、固定表示リストを試してください。オブジェクト名の上にカーソルを置いてオブジェクトを固定/固定解除します。固定されたオブジェクトは、頻繁に使用されていなくても、常に [レコード] に表示されます。
必要なレコードをすぐに見つけられない場合は、絞り込み機能の出番です。ヘッダーをクリックして結果を並び替えるか、[条件を表示] をクリックして結果を絞り込むことができます。

[条件] ペインには、各表示列が、結果を絞り込むためのドロップダウンまたはテキスト項目と共に表示されます。語句を入力するか項目を選択して、[条件の適用] をクリックします。


メモ
システム管理者が条件検索を有効にし、各オブジェクトの条件項目を定義します。[条件を表示] が表示されない場合、または特定の項目で絞り込みできない場合は、システム管理者にお問い合わせください。
ここでは、最も具体的な検索語の使用方法、オブジェクト別に結果を絞り込む方法、結果の並び替えと絞り込みの方法を学びました。しかし、それでもレコードが見つからない場合はどうすればよいでしょうか?
- オブジェクト範囲が適切であることを確認します。左側のナビゲーションで範囲を変更できます。
- スペルと、検索語全体を入力したことを確認します。
- 最近レコードを作成または更新した場合は、検索可能になるまで数分間待機します。15 分経ってもレコードを見つけられない場合は、システム管理者に連絡してください。
すばやく簡単な個人用カスタマイズ
Salesforce の使用方法について学習を始めたところで、使いやすくするための簡単なカスタマイズをいくつか紹介しましょう。
これらのカスタマイズは、すべてのユーザに対する全体的な変更ではありません。ユーザ個人の Salesforce の表示に固有の設定です。これはユーザがシステム管理者であっても同じです。
こちらの短い動画をご覧ください。
動画をご覧にならない方のために、動画で紹介している内容を説明しましょう。
個人用タブのカスタマイズ
最も簡単で最も効果的なカスタマイズは、Salesforce にログインしたときに表示されるタブを変更することです。
- あなたの名前 をクリックします。
- [私の設定] を選択します。
- [表示とレイアウト] をクリックします。
- [タブのカスタマイズ] をクリックします。
タブを追加、削除したり (1)、表示されるタブの順序を変更したりできます (2)。

実際に試してみましょう。[選択可能なタブ] のいずれかのタブを選択し、右矢印をクリックして、[選択されたタブ] に追加します。次に、[選択されたタブ] のいずれかのタブを選択し、左矢印をクリックして削除するか、上下の矢印をクリックして上下に移動します。
ページのカスタマイズ
タブのカスタマイズについて習得できたので、次にページレイアウトを変更してみましょう。以前に、Salesforce の取引先レコードの説明をしたときに、ページの関連リストについて説明しました。これらの関連リストには、メインのレコードに関連する他のオブジェクトのレコードが含まれています。
通常、ページレイアウトには多くの関連リストが含まれています。どれをどの順序で表示するかをカスタマイズできます。
- すでにユーザ設定の [表示とレイアウト] セクションが表示されています。今回は [ページのカスタマイズ] をクリックします。
- ドロップダウンメニューから [取引先] を選択し、[ページのカスタマイズ] をクリックします。
関連リストを追加、削除したり (1)、表示される関連リストの順序を変更したりできます (2)。

実際に試してみましょう。[選択可能なリスト] のいずれかのリストを選択し、右矢印をクリックして、[選択されたリスト] に追加します。[選択されたリスト] のいずれかのリストを選択し、左矢印をクリックして削除するか、上下の矢印をクリックして上下に移動します。作業が完了したら、[取引先] タブをクリックして任意の取引先を開き、取引先レコードに戻ります。変更が反映されていることを確認しましょう。
Chatter のメール通知の更新
次に、Chatter のメール通知に関する作業をしましょう。多くのユーザにとってメール通知は悩みの種ですが、対処するのは簡単です。
[私の設定] がまだ表示されているため、[Chatter] をクリックし、[メール通知] をクリックします。
ここで、Chatter の活動について、どのような場合にメールで通知を受け取るかを設定できます。たとえば、誰かが新しくあなたをフォローしたときや、あなたの投稿に誰かがいいね! をクリックしたときには通知を受け取らず、誰かが Chatter であなたについてメンションしたときは通知を受け取る場合などがあります。
また、参加している Chatter グループについて、受け取る通知の種類 (毎日、毎週のダイジェストなど) も設定できます。

ヒント
ここで Chatter グループ通知のデフォルト設定を行えば、新しい Chatter グループに参加するたびに設定を更新する必要がありません。

リソース
- Salesforce へのログイン、操作、検索
- タブの追加、削除、整理
- Salesforce Classic のカスタムリストビューの作成
- ビジネスに応じた Salesforce のカスタマイズに関する動画をご覧ください。
- Salesforce が発する情報は教育的な Web セミナーでご確認いただけます。

メモ
このモジュールは Salesforce Classic 向けです。ハンズオン組織を起動するときには、Salesforce Classic に切り替えてから、この Challenge を実行してください。