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組織を準備する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 重複するレコードを作成することなく住民とそのビジネスとの関係を追跡する。
  • 公共セクターソリューションで個人取引先を使用して住民情報を 1 つのレコードに保存する。
  • OmniStudio をインストールし、コードではなくクリックを使用して住民向けガイド付き申請エクスペリエンスを作成する。
メモ

前提条件

このモジュールを始める前に、次の推奨コンテンツを完了することを検討してください。

組織の準備を整える

Cosville 町の Salesforce システム管理者である Tishon Nichols は張り切っています。今日彼女は、いくつかの機関や部門が公共セクターソリューションを使用できるように組織を設定しているのです。これによって時代に即したやり方で住民とエンゲージできるようになり、ビジネスライセンスの申請、助成金の管理、Cosville 町職員の HR および IT エクスペリエンスの改善といったあらゆる種類のプロセスをデジタル化できます。 

Cosville 町

このモジュールでは、Tishon が Cosville の公共セクターソリューション組織を設定する手順を追っていきます。すべての作業は公共セクターソリューションで使用する組織を準備するための基本であり、ライセンスと許可、検査、従業員エンゲージメントなど、あらゆる機関のシナリオに適用できます。ソリューションの要件によっては、追加の設定作業を実行する必要があることもあります。

作業の手順を追うときには、組織で [Guided Setup (ガイド付き設定)] を開くことをお勧めします。[Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスで [Guided Setup (ガイド付き設定)] を検索して選択します。アシスタントのガイドに従って、公共セクターソリューション組織を準備するために必要な作業を実行することができます。

メモ

このモジュールの一部の演習ステップには、OmniStudio のインストールが含まれています。インストールする場合は、お持ちの Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition の Salesforce 組織を使用してください。Trailhead Playground は OmniStudio のインストールをサポートしていません。自分の組織外で手順を試したい場合や本番組織を取得する前に手順を試したい場合には、実験用のトライアル組織を要求してください。

準備はいいですか? では、先に進みましょう。 

ライセンスを確認する

まず Tishon は、必要な公共セクターソリューションライセンスと OmniStudio ライセンスが組織にあることを確認します。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Company Information (組織情報) と入力し、[Company Information (組織情報)] を選択します。[Setup (設定)] の [Company Information (組織情報)] ページのスクリーンショットは次のようになります。ライセンスのリストが表示された [Setup (設定)] の [Company Information (組織情報)] ページ
  2. ライセンスを確認します。

表示されるライセンスはインストールしたソリューションによって異なります。何を探すべきかわからない場合には、アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

組織のメールアドレスを作成する

次に Tishon はさまざまなユーザープロファイル向けの組織のアドレスのリストを定義します。こうすることで、ユーザーが Salesforce からメールを送信するときに送信者として自分のメールアドレスか組織のメールアドレスを指定できます。ユーザーはメールを送信したのと同じアドレスに返信を受信します。

[Setup (設定)] の [Organization-Wide Addresses (組織のアドレス)] ページ

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスを使用して [Organization-Wide Addresses (組織のアドレス)] を検索して選択します。
  2. [Add (追加)] をクリックします。
  3. 表示名とメールアドレスを指定し、プロファイルのアクセス権を設定します。
  4. メールアドレスを保存するか、保存して別のプロファイル用の別のメールアドレスを作成します。

個人取引先を有効にする

個人取引先では取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクトのデータが 1 つのレコードに保存されます。公共セクターソリューションで個人取引先を使用することは必須ではありませんが、便利です。たとえば、ライセンス、許可、プログラム、給付、またはサービスの個人申込書を提出する住民を表すには個人取引先を使用する必要があります。 

個人取引先にはいくつかの制限事項があります。たとえば、取引先階層には含まれていません。また、組織で個人取引先を有効にすると、無効にすることはできません。更に、個人取引先を使用する場合、OmniStudio をインストールする前に個人取引先を有効にする必要があります。 

Cosville は住民からの個人申込書を受け付けるため、Tishon は個人取引先を有効にします。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Person Accounts (個人取引先) と入力し、[Person Accounts (個人取引先)] を選択します。
  2. 個人取引先を有効にした場合の影響を確認します。
  3. 次の手順を実行します。
    1. 取引先オブジェクトに少なくとも 1 つのレコードタイプがあることを確認します。
    2. 取引先に対する「参照」権限を持つユーザープロファイルに、取引先責任者に対する「参照」権限もあることを確認します。
    3. 組織の共有設定で、取引先責任者が [Controlled by Parent (親レコードに連動)] に設定されているか、取引先と取引先責任者の両方が [Private (非公開)] に設定されていることを確認します。
  1. 個人取引先を有効にします。

[Setup (設定)] の [Person Accounts (個人取引先)] ページ

個人取引先を有効にすると、個人取引先レコードタイプが作成され、ユーザープロファイルに割り当てることができます。必要に応じて、個人取引先の追加のレコードタイプを作成できます。

取引先責任者-to-複数取引先を有効にする

住民は複数のライセンスや許可が必要な場合があります。たとえば、レストランのオーナーは 2 店舗目をオープンすることがあります。ひょっとしたら、アイスクリーム店やナイトクラブもオープンしたいかもしれません。複数のビジネスに対して住民のデータを管理するには、Tishon は取引先責任者-to-複数取引先を使用する必要があります。

その名が示すとおり、取引先責任者-to-複数取引先では 1 つの取引先責任者レコードを複数の取引先レコードに関連付けます。取引先責任者は 1 つの取引先 ([Account Name (取引先名)] 項目の取引先) への直接リレーションと、その他の取引先への間接リレーションを持ちます。

取引先責任者-to-複数取引先は、個人取引先で機能します。Tishon は住民とそのビジネスとの関係を追跡しやすくするために取引先責任者-to-複数取引先を有効にします。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Account Settings (取引先設定) と入力し、[Account Settings (取引先設定)] を選択します。
  2. [Edit (編集)] をクリックし、[Allow users to relate a contact to multiple accounts (取引先責任者を複数の取引先に関連付けることをユーザーに許可)] を選択します。
  3. ユーザーが取引先責任者レコードに関連付けられた取引先を削除または置換したときに発生する動作を定義します。
  4. 変更を保存します。

取引先責任者-to-複数取引先の使用についての詳細は、「リソース」セクションのヘルプ記事を参照してください。

OmniStudio をインストールする

OmniStudio は、Salesforce プラットフォーム上に構築されたアプリケーションコンポーネントの管理パッケージであり、公共セクターソリューション組織にインストールできます。OmniStudio にはいくつかのコンポーネントが含まれています。

  • OmniScript: ユーザー操作コンポーネントを定義して保持します。ガイド付きフローのロジックを柔軟に作成できます。
  • Integration Procedure: 効率向上と再利用のためにサーバー側のデータインテグレーション操作をまとめます。
  • FlexCard: データを表示し、アクションを起動します。
  • OmniStudio Data Mapper: Salesforce と OmniScript、FlexCard、Integration Procedure の間でデータの転送と変換を行います。

Tishon は OmniStudio によって公共セクターソリューションの基本機能が提供されると知っているため、インストールの準備を進めます。

  • まず、組織にまだ OmniStudio がインストールされていないことを確認します。[Setup (設定)] から、[Installed Packages (インストール済みパッケージ)] を検索して選択します。OmniStudio が表示されている場合は、もう一度インストールすることはしません。それはそうですよね?
  • 次に Tishon は「OmniStudio Admin (OmniStudio 管理者)」、「OmniStudio Runtime for Communities (コミュニティ用 OmniStudio ランタイム)」、「OmniStudio User (OmniStudio ユーザー)」権限セットライセンスがあることを確認します。[設定] から、[組織情報] を検索して選択します。[Permission Set Licenses (権限セットライセンス)] 関連リストに移動して、組織の権限セットライセンスを確認します。
  • 次に、「Prepare to Install the OmniStudio Package (OmniStudio パッケージのインストールの準備)」の手順を実行します。
  • 公共セクター DataPack の Lightning Web コンポーネントをリリースするには Visual Studio Code と Salesforce Developer Experience (DX) が必要であるため、Tishon は続行する前に「クイックスタート: Lightning Web コンポーネント」プロジェクトと「Lightning Web コンポーネントの基本」モジュールを実行します。
メモ

Spring '22 リリース以降、Vlocity INS は OmniStudio パッケージに置き換わります。Spring '22 より前に公共セクターソリューションの使用を開始した場合、OmniStudio をインストールする前にアカウントエグゼクティブにライセンスについてお問い合わせください。

ついに、Tishon は公共セクターソリューション組織に OmniStudio 管理パッケージをインストールする準備ができました。 

  1. すべての Salesforce 組織からログアウトします。
  2. Salesforce ヘルプの「OmniStudio Installation and Upgrade (OmniStudio のインストールとアップグレード)」記事に移動します。
  3. 最新の OmniStudio 管理パッケージのパッケージインストール URL をクリックします。
  4. 公共セクターソリューション組織にログインします。
  5. [Install for All Users (すべてのユーザーのインストール)] を選択して [Install (インストール)] をクリックします。
  6. [Approve Third-Party Access (サードパーティアクセスの承認)] ページで両方の Web サイトの [SSL Encrypted (SSL 暗号化)] ボックスをオンにして、[Yes, grant access to these third-party websites (はい、これらのサードパーティ Web サイトにアクセスを許可します)] を選択して [Continue (続行)] をクリックします。
  7. インストールが成功したことを通知するメールを受信したら、[Done (完了)] をクリックします。
  8. 最新のリリースのインストール後のタスクを実行します。

このプロセスについての詳細は、「OmniStudio for Public Sector Solutions (公共セクターソリューション向けの OmniStudio)」ヘルプ記事を参照してください。

その他の組織設定作業を実行する

この単元では、基本的な組織の設定手順を説明しましたが、公共セクターソリューションのユーザーエクスペリエンスを強化するために実行できる初期設定作業が他にもいくつかあります。

[Chatter Feed Tracking (Chatter フィード追跡)] を有効にすると、行政機関の職員と住民は連携したり、レコードが変更されたときに更新を受信したりできるようになります。このフィードは、行政機関ユーザーは組織で、住民は公開ポータルサイトで利用できます。

Salesforce の基本的なメモ取りツールである [Notes (メモ)] を有効にします。そうすれば、検査担当者やケースワーカーが検査や評価を行いながら簡単にメモを取ることができます。訪問全体や特定のタスクに関して観察事項を記録できます。

検査担当者やケースワーカーなどの政府機関の職員は、規制コンプライアンスのチェックや住民からの情報収集のために現地訪問を実施することがよくあります。Salesforce カレンダーを設定すると、コンプライアンスマネージャーとケースマネージャーはこのような訪問をカレンダーの行動として簡単に管理できるようになります。

この設定手順についての詳細は、「Salesforce Setup for Public Sector Solutions (公共セクターソリューション用の Salesforce 設定)」ヘルプ記事を参照してください。

これで組織の準備ができました。次の単元では、Tishon がユーザーとセキュリティを設定する手順を見ていきましょう。 

リソース

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