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アクション可能リスト定義を設定する

学習の目的 

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • アクション可能リスト定義を作成する。
  • アクション可能リストのデフォルトの参照可能列を選択する方法を説明する。
  • アクション可能リストの列の表示形式を設定する。
  • アクション可能リスト定義を有効化する。

Cumulus における現在の要件

このモジュールでは、受講者が Salesforce システム管理者で、アクション可能セグメンテーションを設定する適切な権限を有するものと想定しています。ただし、システム管理者でなくても大丈夫です。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを見てみましょう。このモジュールではウェルスマネジメントを例に挙げて説明しますが、アクション可能セグメンテーションは保険、リテールバンキング、商業銀行業務など、FSC の他の下位業種でも同様に機能します。

Cumulus Bank ではちょうど、四半期目標が発表されました。Ryan をはじめとする Cumulus のファイナンシャルアドバイザーの目標は、運用資産 (AUM) 金額 5,000 万ドルの達成です。まさに完璧なタイミングでMatt からアクション可能セグメンテーションの説明を受けた Ryan は、アクション可能リストを作成し、見込み顧客に金融商品を販売するため、このソリューションを導入することに決めました。

Matt は Ryan をサポートすることを決め、組織でのアクション可能セグメンテーションの設定に取り掛かります。

権限セットを割り当てる

Matt は、まずファイナンシャルアドバイザーにアクション可能セグメンテーション機能へのアクセス権を付与することから始めます。権限セットを割り当てる方法については、「アクション可能セグメンテーションの権限セットを割り当て」を参照してください。

アクション可能セグメンテーションを有効にする

続いて Matt は、アクション可能セグメンテーション機能を有効にして、アクション可能リスト定義を作成します。アクション可能セグメンテーションを有効にする方法については、「アクション可能セグメンテーションを有効化する」を参照してください。

タブ表示を設定し、オブジェクト権限を割り当てる

Matt はタブ表示を設定し、それからアクション可能リスト、アクション可能リストメンバー、アクション可能リストの列オブジェクトの権限を有効にして、アクション可能リストを作成、編集、表示できるようにします。

タブ表示を設定し、オブジェクト権限を割り当てる方法については、「タブ表示の設定とオブジェクト権限の割り当て」を参照してください。

アクション可能リスト定義を作成する

アクション可能リスト定義を使って、複数のオブジェクトにまたがる情報を結合したレコードを含むデータセットを構築します。Matt は、[Account (取引先)]、[Opportunity (商談)]、[Asset (資産)] オブジェクトを相互に結合することで、Cumulus の富裕層個人顧客のレコードを含むデータセットを構築します。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Actionable Segmentation (アクション可能セグメンテーション) と入力して、[Actionable Segmentation Settings (アクション可能セグメンテーション設定)] を選択します。
  2. [New List Definition (新規リスト定義)] をクリックします。
  3. [New Actionable List Definition (新規アクション可能リスト定義)] ウィンドウで、次の詳細を指定します。
    • Name (名前): High Net worth Individuals (富裕層個人顧客)
    • Object (オブジェクト): [Account (取引先)] を選択します[New Actionable List Definition (新規アクション可能リスト定義)] ウィンドウに入力された [Name (名前)] および [Object (オブジェクト)] 項目。
  1. [Save & Next (保存して次へ)] をクリックします。
  2. [Configure data process engine definition (データ処理エンジン定義の設定)] ウィンドウで、[Launch Data Processing Engine (データ処理エンジンを起動)] をクリックします。[Configure data process engine definition (データ処理エンジン定義の設定)] ウィンドウ。
  3. [Data Processing Engine (データ処理エンジン)] ページで、リスト定義を作成するために必要なすべてのオブジェクトのデータソースノードを作成します。 
    • [Data Source Node (データソースノード)] をクリックします。
      1 つ目のノードである Account_DS が作成されます。
    • [Configure (構成)] をクリックします。[Configure (構成)] ボタンが表示された Account_DS データソース。
    • [Select Source and Fields (ソースと項目の選択)] 項目には Object (オブジェクト) を、[Source Object (ソースオブジェクト)] 項目には Account (取引先) を入力します。Account_DS データソースの [Configuration section (設定)] セクション。
    • ここまでの手順を繰り返して、[Opportunity (商談)] オブジェクトと [Asset (資産)] オブジェクトのデータソースノードを追加します。 [Account (取引先)]、[Opportunity (商談)]、[Asset (資産)] オブジェクトが表示された [Data Processing Engine (データ処理エンジン)] ウィンドウ。
      データソースの詳細は、「データソース」を参照してください。

7.次のステップでは、データソースノードを結合し、絞り込んで、必要なデータセットを作成します。 

Matt は、[Account (取引先)] と [Asset (資産)]、それから [Account (取引先)] と [Opportunity (商談)] データセットを結合します。この結合により、取引先と資産のエントリおよび取引先と商談のエントリを含む統合データセットが作成されます。 取引先と資産の結合、および取引先と商談の結合が表示された [Data Processing Engine (データ処理エンジン)] ウィンドウ。

結合と検索条件の作成については、「結合」および「検索条件」を参照してください。

8.次に、Account_Asset ソースから、資産の金額が 10 万ドルを超えるレコードを絞り込む条件を作成します。

検索条件適用後の [Data Processing Engine (データ処理エンジン)] ウィンドウ。

9.Sum 関数を使って [Account (取引先)] ノードの資産の総額を集計します。[Grouped By (グループ化単位)] 項目には、常にアクション可能リスト定義フォームの作成元である取引先 ID を指定する必要があります。

    • [Source Node (ソースノード)] 項目で [High Asset (高額資産)] を選択します。
    • [Aggregate Function (集計関数)] 項目で [Sum (合計)] を選択します。
    • [Field (項目)] 項目で [Quantity (数量)] を選択します。
    • [Alias (別名)] 項目に Total_Asset と入力します。

[Account (取引先)] ノードの資産の総額を集計するための設定の詳細。

10.[Account (取引先)] ノードの商談の総額を集計します。

    • [Source Node (ソースノード)] 項目で [Account_Opportunity] を選択します。
    • [Aggregate Function (集計関数)] 項目で [Sum (合計)] を選択します。
    • [Field (項目)] 項目で [Quantity (数量)] を選択します。
    • [Alias (別名)] 項目に Total_Opportunity と入力します。

Matt は集計設定を完了し、これで [Account-Asset (取引先-資産)] 情報と [Account-Opportunity (取引先-商談)] 情報という 2 つのサイロでデータを利用できるようになりました。Matt は全体像を把握しようと、このデータを結合します。結合の作成についての詳細は、「結合」を参照してください。

[Account-Asset (取引先-資産)] 情報と [Account-Opportunity (取引先-商談)] 情報のために作成された結合。

11.必要なデータがそろった Matt は、続いて、このすべてのデータをデータセットに保存するための書き戻しノードを作成します。

    • [Source Node (ソースノード)] で [Account_Asset_Opportunity_Agg] を選択します。
    • [Target Type (対象種別)] 項目で [Save as dataset in Analytics (Analytics にデータセットとして保存)] を選択します。
    • [Dataset Name (データセット名)] 項目で [HighNetWorthClients] を選択します。
    • [Field Mapping (項目の対応付け)] セクションで [Account_DS_Id][Account_DS_Name][AnnualRevenue][Industry (業種)][Total_Asset]、および [Total_Opp_Amount] を選択します。
    • [Folder Name (フォルダー名)] 項目で [ActionableSegmentation] を選択します。
      書き戻しオブジェクトの設定の詳細。

12.定義を保存して有効化してから、実行します。

[Run definition (定義の実行)] 確認ウィンドウ。

13.[Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Actionable Segmentation Settings (アクション可能セグメンテーション設定) と入力して、[Actionable Segmentation Settings (アクション可能セグメンテーション設定)] を選択します。作成したアクション可能リスト定義と、関連するデータセット名および状況が表示されているのがわかります。

作成したアクション可能リスト定義と、関連するデータセット名および状況。

アクション可能リストのデフォルトの参照可能列を選択する

Matt は、[High Net worth Individuals (富裕層個人顧客)] アクション可能リスト定義に関連付けられているデータセットのレコードを使って、アクション可能リストを作成したいと考えています。そこで、このデータセットの項目がアクション可能リストのデフォルト列として表示されるように設定し、その表示順も設定します。 

  1. [Select visible columns (参照可能列の選択)] ウィンドウの [Available Fields (選択可能な項目)] セクションで、[AccountName][Industry (業種)][AnnualRevenue][TotalAsset]、および [TotalOpportunityAmount] を選択します。
  2. 右矢印を使って項目を追加し、上下矢印を使って表示順を変更します。
  3. 変更を保存します。

[Select visible columns (参照可能列の選択)] ウィンドウに表示された選択済み項目。

アクション可能リストのデフォルトの参照可能列の選択について詳しくは、「アクション可能リストのデフォルトの参照可能列を選択」を参照してください。

アクション可能リストの列の表示形式を設定する

Matt はリスト作成者がデータを簡単に解釈できるようにしたいと考え、データセット項目の形式を設定し、アクション可能リストにおけるこれらの項目の表示順を変更します。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Actionable Segmentation (アクション可能セグメンテーション) と入力して、[Actionable Segmentation Settings (アクション可能セグメンテーション設定)] を選択します。
  2. アクション可能リスト定義の アクションメニュー をクリックして、[Edit Column Display Format (列の表示形式の編集)] を選択します。参照可能列の形式が表示された [Edit Column Display Format (列の表示形式の編集)] ウィンドウ。
  3. 提案された列の形式を確認し、[Apply Suggestions (候補を適用)] をクリックします。項目ごとに異なる列の形式を指定することもできます。解釈できない項目や空の項目ができないように、適切な形式を選択してください。
  4. 変更を保存します。

アクション可能リストメンバーの状況を設定する

次に、Matt はリストメンバーが計画した顧客エンゲージメント活動の状況を設定します。

[Configure list member statuses (リストメンバーの状況の設定)] ウィンドウに表示された [Prospecting (プロスペクティング)]、[Contacted (連絡済み)]、[Completed (完了)] 状況。

アクション可能リスト定義を有効化する

Matt はここまでにデータセットを作成し、デフォルトの参照可能列とリストメンバーの状況値の設定を終えました。次に、アクション可能リスト定義を有効化し、それを使用して Ryan がアクション可能リストを作成できるようにします。

アクション可能リスト定義を有効化する方法については、「アクション可能リスト定義の有効化」を参照してください。

ページに [Actionable List Engagement (アクション可能リストエンゲージメント)] を追加する

ファイナンシャルアドバイザーの Ryan とチームメンバーたちは、日ごろからプロスペクトとのエンゲージメントの効率化に向けて努力しています。その実現に役立つのが、[Actionable List Engagement (アクション可能リストエンゲージメント)] コンポーネントです。Matt は早速、取引先と取引先責任者のレコードページにこのコンポーネントを追加します。

  1. Lightning アプリケーションビルダーで取引先または取引先責任者のレコードページを編集します。
  2. [Actionable List Engagement (アクション可能リストエンゲージメント)] コンポーネントをページにドラッグします。
  3. 変更を保存し、ページを有効化します。

取引先ページの [Actionable List Engagement (アクション可能リストエンゲージメント)] コンポーネント。

Omniscript へのアクセスを付与する

最後のステップとして、Matt は Ryan に Omniscript へのアクセス権を付与し、Omniscript が [Actionable List Engagement (アクション可能リストエンゲージメント)] コンポーネントに表示されるようにします。Omniscript は、Ryan がアクション可能リストをサービスエージェントに割り当てる際に必要です。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Profiles (プロファイル) と入力し、[Profiles (プロファイル)] を選択します。
  2. 該当するユーザープロファイルの横にある [Edit (編集)] をクリックします。
  3. [Standard Object Permissions (標準オブジェクト権限)] セクションで、[Actionable Lists (アクション可能リスト)] オブジェクトに必要な権限を選択します。
  4. 変更内容を保存します。

アクション可能リストの標準オブジェクト権限。

次のステップ

Matt によるアクション可能セグメンテーションの設定が終わり、Ryan はこのソリューションが持つさまざまな可能性に期待を膨らませています。次の単元では、Ryan がアクション可能リストを作成する様子を一緒に見ていきましょう。 

リソース

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